京都市では、平成13年度に「春分の日」を「伝統産業の日」と定めました。今年も、その日を中心に市内各所で、伝統産業に関するイベントがいろいろ開催されます。
ミモロは、18日に京都岡崎の「みやこめっせ」へ出かけました。その日は、「京繍記念展」が地下1階の特別展示室で行われていました。
これは、「京都刺繍協同組合」「京繍伝統工芸士会」が主催する、京繍をする方の作品などが展示され、その美しい作品を広く知ってもらうための作品展です。
京繍(きょうぬい)の歴史は古く、平安遷都と共に、刺繍をする職人を抱える「縫部司(ぬいべのつかさ)」という部署が設置されたのに始まるとされます。以降、宮廷貴族や武士、豪商などを対象に、さまざまな雅な衣装をはじめ、徽章や旗など、高度な刺繍技術として、時代と共に発展してゆきます。
「おや、ミモロちゃん、お久しぶり~」とおっしゃるのは、「京都刺繍協同組合」の理事長の長艸敏明先生。
ミモロが東京にいたときからのお付き合いです。
「京都刺繍協同組合」は、その前身が明治30年に設立されたという、歴史ある協同組合なのです。長艸先生は、平成17年に理事長に就任されました。
「わ~ミモロちゃん、元気だった~。変わらないわね~」と、奥様の純恵先生。
「はい、全く変わりなく元気でした~」とミモロ。
お二人とも京繍の作家として活躍、主宰なさる「長艸繍巧房」では、お教室なども開校され、京繍の発展につくされています。
[どうぞ、ゆっくり見て行ってね~。奥で京繍体験もできますよ~」と。
会場内には、雅な京繍を施した着物などが展示されています。
「あ、ここだ~」ミモロは、体験コーナーへ。すでに何人も方々が、熱心に刺繍をしています。
「あの~ひとりですけど、体験できますか?」「はい、どうぞ~」
まずは、刺繍する糸を選びます。微妙な色合いの絹の刺繍糸。細い糸が何本も合わさり、それを使って刺繍します。
「この色にしよう~」
「はい、では、ここに座ってください~」と席に案内されます。そしてやり方を教わります。「なるほど~」刺繍糸を細い針に通します。「う~針穴小さい~」そう、日本の縫い針は、本当に細いもの。それも日本の技術なのです。
「いいですか、じゃ、糸止めしますから、後は、やってくださいね~」「は~い」ミモロは、教わった通りに、刺繍針を右手にもって、表から裏側へと刺します。
「こんな感じでいいの?」「はい、その調子で~」
なんでも始めると夢中になるミモロ。小さなハートを慎重にさしてゆきます。
なにしてるの?ミモロは刺繍の枠につかまりながら、裏側を見つめます。
「だって、左手で裏側から刺さなくちゃいけなんだって・・・」とミモロ、そう、京繍は、表側は、右手で、裏側から刺す場合は、左手で行います。つまり両手を使って刺してゆくのです。
ミモロは、手が短いので、裏側に届かないのでした。
それでも、熱心に刺繍するミモロ。後ろ姿にも真剣さがにじみます。
「やった~できたよ~」これがミモロ作の京繍によるハートです。
出来栄えは、ともかく、京繍の難しさは、十分にわかりました。
「ミモロちゃん、熱心に刺繍してましたね~」と、長艸さんの娘さんの賀奈子さん。
「うん・・・すごく楽しかった~」とミモロ。とても繊細で、手間のかかる刺繍。それを使った着物の豪華さ、美しさは、本当に芸術品。世界中に刺繍はありますが、この繊細さは、まさに日本らしい美意識です。
この作品展は、18日終了ですが、「みやこめっせ」の「ふれあい館」では、まだいろいろ企画が行われます。ぜひ、覗いてみてください。
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