12月21日は、東寺の「終い弘法」の日。毎月21日の弘法市の中でもその年の締めくくりとなる市で、お正月の準備などに訪れる人もいっそう賑わいを見せるもの。
穏やかな日和となったこの日。ミモロにとっては、久しぶりに訪れた「弘法市」です。
京都駅からトコトコ歩き、東寺の南門に向かう途中。「あ、ここで売ってる~」とミモロが駆け寄ったのは、「御菓子司 笹屋伊織」の出店です。
今回、弘法市にやってきた最大の目的は、憧れの「どら焼」を買うことでした。
「このどら焼、毎月20,21,22日の3日間だけしか「笹屋伊織」さんのお店にも並ばないんだよ~」ここ東寺では、弘法市の21日しか買うことができません。
「よかった~ここ通らなかったら見つけられなかったかも~」と、さっそく1本1400円で購入します。
さて大きな目的を果たしたミモロは、東寺の境内へ。
「わ~いっぱい人がいるね~」と、小さなミモロは、人の波に押し流されながら、境内に並ぶお店を見てゆきます。
骨董品や着物、農機具などいろいろなお店があり、多くの外国人観光客も宝さがしをするように、珍しそうに見て回る姿も目立ちます。
ミモロは、薬師如来さまに参拝。
1年の無病息災を祈ります。
それから境内をいろいろ歩いて、「ここにも参拝しなくちゃね~」と訪れたのは、弘法大師さまの像の前。
「この鐘鳴らしてお願いするんだ~」
東寺は、真言宗のお寺。空海が、多くの時間を過ごした場所でもあります。「ここから、高野山に入られたんだよね~」とミモロ。空海が実際、高野山で過ごした年月は、最晩年の3年ほどといわれます。ここ東寺は、空海がもっとも長く過ごした場所なのです。
参拝を済ませたミモロは、再び弘法市を楽しみます。
「あ、美味しいそう~」とふと足を止めたのは、熨斗イカのお店。
炭火で炙ったスルメイカを機械でプレスして、平らに伸ばしてゆきます。「面白い~」としばし見ていたミモロです。
「終い弘法」は、お正月に向けた品々が多いのが特徴。お雑煮に入れる金時大根や正月の植木などもいろいろと。
「このお芋安いよ~お家で焼き芋やろうよ~」と、1盛500円のサツマイモを買うことに。
さて、家に戻ると、ミモロは、待ちかねたように、先ほど購入した「笹屋伊織」の「どら焼」を取り出します。
この「どら焼」は、通常の「どら焼」とはちょっと違います。一般的な「どら焼」は、銅鑼のような丸い形の皮の間に餡子を入れたもの。「ホットケーキみたいな形だよね~」とミモロ。銅鑼の形に似てるから「どら焼」。
そう、でも「笹屋伊織」の「どら焼」は、江戸時代末期に、東寺のお坊さんに副食となるようなお菓子を作ってほしいという依頼で、「笹屋伊織」五代目当主が鉄板の代わりに、銅鑼の上で焼いた薄い皮に棒状に形作られたこしあんをのせて、くるくる巻き込み、竹皮で包みこんだもの。
「皮は、今ならクレープみたいな作り方だね~形はバームクーヘンに似てるかも…」つまり銅鑼の上で焼いたから「どら焼」なのです。
その美味しさは、たちまち人々の間で話題に。でも作るのに手間がかかるものなので、人々のニーズに応えきれず、弘法大師のご命日の21日だけ、限定販売することになったそう。それは今も変わらず・・・21日の前後を合わせて3日間限定の販売です。
江戸時代から変わらぬ製法で、代々の当主が一子相伝で守り続けた味。さて、その味は…
「前に笹屋伊織さんに行ったときも、21日じゃなかったから食べられなかったの~」と、ミモロがずっと食べたかった味を前に、興奮気味。
竹皮に包まれた「どら焼」は、竹皮の上から輪切りにしていただくのが、この「どら焼」の食べ方です。
切ってみると、「わ~真ん中に餡子~」
モチモチ感のある皮とほどよい甘みの餡の調和は格別。「美味しい~!こういう味だと思わなかった~」と感激するミモロ。
まずは、2センチほどに切って・・・ペロリ。続いてまた2センチほどカット。日持ちは、5日間ほど。
「クリスマスにも食べられるね~」というミモロですが、それまでに全部食べちゃうかも…。
「お茶と合うね~」と目を細めながら味わいます。
「このお菓子、気にいっちゃった~」と、ミモロおすすめの味。
ぜひ、一度ご賞味あれ。東寺の弘法市だけでなく「笹屋伊織」のお店で、購入できます。
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