そろそろ紅葉シーズンも終わりを迎える12月1日。ミモロは、先日行った東福寺のそばにある「今熊野観音寺」へ出かけました。





「まだ、きれいじゃない?」境内へと渡る橋からの眺めを楽しみながら…。
鮮やかな紅葉が、陽光を浴びて、いっそう美しく…。

ここは、西国三十三所観音霊場の第15番札所。

ここ「今熊野観音寺」は、第15番札所で、泉涌寺の塔頭のひとつの真言宗のお寺です。
京都の西国三十三所観音霊場は、真言宗のお寺だけではなく、第18番札所の六角堂、第19番札所の革堂、第20番札所善峰寺は、天台宗、第16番札所の清水寺は、北法相宗で、ほかは、真言宗です。
「天台宗と真言宗などが、宗派を超えてるんだー」とミモロ。10世紀ごろまでに創建され、観音様を御本尊にしているところが共通項というところでしょうか。
日本の寺院は、宗派と関係なく、阿弥陀如来、大日如来、釈迦如来などが御本尊として祀られます。ここが、外国人にとっては理解しがたいところ。「やっぱり、日本って、神さまの仏様も数が多いからじゃない?」と勝手な解釈をするミモロ。いいなぁーと思われるものを、次々に取り入れる日本らしさかもしれません。
「犬をつれて入っちゃいけないだー」そばに貼られた紙を見て…「ネコはいいのかな~」と、ミモロは特別OKです。
境内に入って、まずお詣りするのは、「子護大師」さま。弘法大師が子供を大切にするお姿の像。

そもそもこのお寺は、弘法大師空海上人が、唐から帰国後まもなく、熊野権現のお告げにより建立されたと伝えられる歴史あるお寺。後白河法皇も、熊野権現を信仰されていたそう。
また、このお寺がある今熊野一帯は、鳥辺野(とりべの)と呼ばれ、庶民の葬地であると共に、皇族の墓所が多いところです。近くには、孝明天皇の御陵もありましたね。
清少納言も、このお寺の近くで、生まれ育ったとか。 「いろんな歴史があるんだねー」と。



本堂は、正徳2年(1712)に建立されたもの、御本尊は、弘法大師作と伝えられる十一面観世音菩薩です。


この観音様は、頭の観音さまとも呼ばれ、頭痛やぼけ封じのご利益があるそう。頭痛に悩む後白河法皇が、観音様のお力でよくなったとのお話も。「あの時代は、大変な時代だから、ストレスも溜まるよねー。頭が痛くなるのもわかるね」と。
お寺では、枕カバーや頭に巻く手ぬぐいなども授与されています。「頭に巻くと、頭良くなるのかなぁー」と、真剣に見つめるミモロ。学力向上にもご利益が…。


「紅葉まつり」を迎えている境内。ミモロは、去りゆく秋を、まぶしそうに見つめます。

「さぁ、窯元もみじまつりの大陶器市に行こう…」東福寺と泉涌寺の一帯は、清水焼の窯元が集まっているエリア。そこで、毎年秋に窯元が出品する陶器市が行われていました。「お得な価格で素敵な器が買えるんだってー」と、ミモロは、ウキウキしながら、そのエリアへと向かいました。
*「今熊野観音寺」の詳しい情報は、ホームページで

ブログを見たら、金魚をクリックしてね。ミモロでした~