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ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」などを務めたライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。

京都左京区の山里久多の自然を守る「ビーバーの山の会」、「京都環境賞」の特別賞を受賞!

2023-12-21 | 京都

自然保護などの地道な活動を続けて15年の「ビーバーの山の会」。京都市から「京都環境賞」特別賞「生物多様性保全賞」と受賞しました!


ミモロもメンバーとして活動に参加している「ビーバーの山の会」。
京都、左京区最北端の山里久多の「自生寺谷」という深い谷エリアで、そこの自然観察および保全活動などを15年に渡り地道に行っています。

12月19日、この日、京都市役所で授賞式が行われ、ミモロは、会の代表である栗原さんと出席することに。


会のメンバーとしては新参者で、体が小さいため、ほとんど猫の手のお手伝いしかできないミモロですが、いつもブログでその活動などをリポートしていることから、「ミモロ、会の報道担当として頑張る!」と式に参列することになりました。

京都市役の前で待ち合わせして、内部へ。
「授賞式はあちらですよ~」と市役所の職員さんが持つ表示に従います。

「この階段の上のお部屋だね~」と

やや緊張した足取りで、階段を上る二人。

[このステンドグラスきれいね~」と、緊張を紛らわす二人です。


「ここだね~」

受賞会場の中に入ると、まず市の職員の方から、表彰式の段取りが説明されます。


「表彰状を受ける方は、前のお席に、付き添い方は、その後ろに座ってください~」と。

「ミモロ、後ろに行かなくちゃ~」と栗原さんの後ろに座るミモロです。

「あれ~みんな黒いスーツ姿で出席してるんだ~どうしよう~山に入るスタイルで来ちゃった~」と慌てるミモロ。
「失礼だったかな?」とちょっと気にしますが、もうどうしようもありません。「でも、山に入って、環境の保全をしてるんだから、いいよね~それに付き添いだし…」

14時の定刻通り、表彰式が始まりました。


そもそも「京都環境賞」というのは、市民や事業者などの環境に関する関心を高め、さまざまな実践活動の更なる推進を図ることを目的として、平成15年度に京都市が創設した賞で、地球温暖化の防止、循環型社会の推進などの環境保全に貢献する活動を実践している人たちを表彰するものです。

「そういう賞があったんだ~」と全く知らなかったミモロ。ある日、たまたま市役所に行ったとき、その募集を知り、「これビーバーの山の会の活動していることにピッタリじゃない!」と確信。代表の栗原さんに伝えました。栗原さんも、今までその賞の存在を知らなかったそう。でも、さっそくこれまでの活動など内容や成果などを綴り、応募。しばらくして「受賞」の知らせを京都市環境政策局から頂くことに…。

*「京都環境賞」の詳しい情報はホームページで。ちなみに毎年、6月1日~8月31日が募集期間です。

今回の第21回の「京都環境賞」には、57件の応募があり、京都市環境審議会京都環境賞選考部会での議論を踏まえ、22者が受賞者に決定されました。その内「大賞」「特別賞」の8者が、表彰式に出席。14者は「奨励賞」で記念品の授与が…。

まず表彰されたのは、「京都環境賞大賞」を受賞した「株式会社ヒューマンフォーラム」です。

不要衣類の回収など市内で幅広く展開。京都独自の地域内循環の仕組みを作ることを目指しています。
「大賞」受賞者には、京都産の木材からできた記念の盾も授与されました。

「あれ、素敵~他の人も頂けるのかな?」と期待するミモロ。でも、それは残念ながら大賞者だけでした。
なお、「大賞」の副賞は10万円です。

次は、「特別賞」です。
「地球温暖化対策賞」は、「第25回日本医薬品情報学会・総会・学術大会」です。

学術大会において、初の斬新な試みとして、SDGsをテーマに大会を運営。ゴミ・プラ・食ロス削減を実行。

「次は、いよいよビーバーの山の会だ~」とミモロも緊張。

「生物多様性保全賞」を頂きました。

15年間、久多において、散策路の補修、谷川の流木撤去。希少種の保護、動植物の定点観測、専門講師を招いての自然観察会や山菜料理教室などのイベントの実施。さらに4年前に京都市域で絶滅寸種の植物を発見。

「循環型社会推進賞」は、「西喜商店」です。

市場などに滞留した青果を積極的に活用。食品ロス削減に貢献。新たな流通の循環創出を図ります。

「環境担い手賞」は「京都華頂大学現代家政学部食物栄養学科」です。

学生たちの環境保全への貢献を促し、食品ロス削減のもと、さまざまな事業者や京都市と連携し、体と環境にやさしいメニューの考案などを実践。

「個人活動賞」は、劉大可さんをはじめ、留学生の3人組。

火災で焼失した町家を焼損材と廃材を再利用し、自作した床材などや苔、竹を組み合わせで、人々が休憩所として使用する建物を再構築。

「KES推進賞」は「JR西日本京都SC開発株式会社」

斬新なさまざまな方法で、京都ポルタ館内でのフードロス対策に、飲食店で発生する食品ゴミなどの排出量削減などに取り組む。

「エコ学区賞」は「久我の社自治連合会地域ごみ減量推進会議」です。

循環型ライフスタイルの普及を目指すと共に、住民の自発的なエコ活動を促進。さまざな取り組みを実施。

全7者が受賞しました。尚、副賞は2万円です。

「あれ?副賞って、ここで授与されないの…?」とミモロ。
なんでも、それは後で振り込まれるんだそう。
「キャッシュレスが進んでも、なんか金一封で渡されないと、実感わかないね~」と思うミモロでした。
きっと、金一封ののし袋もゴミになるから削減ということでしょうか?

さぁ、次は、式後半に…

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紅葉を求めて下鴨エリアのお散歩。電車や地下鉄を利用して、静かな京都の紅葉を楽しみましょう

2023-11-24 | 京都

紅葉が盛りを迎える京都…観光地は、大勢の観光客で賑わっています。「ここは、少しゆっくりできる~」と。

ミモロは、いつもお散歩に行く「下鴨神社」へ。

境内のイチョウや楓が、色づいて、歩くとウキウキしてくるミモロです。


「そうだ~」とミモロは、神社の近くにある「加茂みたらし茶屋」へ立ち寄って、そこで「栗餅」を1つ買いました。

みたらし団子で有名なお店ですが、大福などの和菓子も人気です。
ミモロは、うちで、抹茶を点てて頂くことに…。
「美味しいね~秋だね~」言いながら頂きました。

また、別の日、ミモロは、お友達を案内して、下鴨エリアを歩きます。

「旧三井家下鴨別邸」は、紅葉が美しい景色のお庭が拝見できる場所。

この日は、前で紅葉をチラリと見て・・さらに歩くことに…
高野川沿いに下流へと進みます。

「京都の川ってキレイね~」とお友達。

「うん、昔は、違っていたみたいだけど、今は、キレイだよ~夏は、水遊びしてる人もいるもの…」

「あ、鴨がいる~」とお友達。

暖かな秋…鴨が、水浴びをしています。「ミモロちゃんのお家のすぐ近くに、こんな自然があるのね~」と東京のお友達。
「うん、それが京都のいいところ…」とちょっと自慢するミモロ。

「あれ?あそこに鴨のお家があるのかな?」と繁みを覗くと、そこで寛ぐ鴨のカップル。

鴨の多くは、夕暮れ時には、琵琶湖方向へ移動します。

「京都で有名な場所に行こうね」とミモロは、加茂川と高野川が合流する「鴨川デルタ」へ

よくテレビドラマやアニメなどにも登場する場所。
「ここに来るの久しぶりかも…」とミモロは、三角形の先端へ。
台風などで川の水位が上昇すると、水の中に浸かってしまう場所ですが、今年は、雨が少なく、周囲は草がいっぱい。

「ここ渡るよ~」と、ミモロは、亀の飛び石へジャンプ。

「え~ここ渡るの?」というお友達。馴れないお友達は、ちょっとドキドキしながら、ジャンプ。

「ここの飛び石大きい~石の間隔も少し広めだ~」と、さすがいろいろな飛び石をジャンプしているミモロ。


「あの~ミモロちゃん~ここから知恩院は遠いの?」とお友達。
「え?そこに行きたいの?」でも、実はお友達は、帰りの新幹線の時間が迫っていて、ここで1時間半ほどしか、余裕がありません。バスは、観光客でいっぱい。道路も混雑しています。
「行けないことないけど…結構人が多いよ~できるだけ、電車か地下鉄使うこと考えないと~」とミモロ。

そう、京都市では、大勢の観光客で、混雑し、そこに暮らす人の交通手段に支障が生じているバスから、電車や地下鉄の利用を呼び掛けています。

ミモロの移動も、できるだけ電車や地下鉄で…
浄土宗のお寺に参拝したいというお友達…それなら~と、ミモロは、今出川通を東にある「知恩寺」を提案。
「あのね~浄土宗の大本山なの、そこで参拝したら?」と。

そこで、少し速足で、今出川通を進みます。

「わ~大きなお寺~」とお友達。境内には大きなイチョウの木が、黄金色に聳えていました。

毎月15日の手づくり市では、大勢の人で賑わう境内も、普段は、とても静かです。
本堂で、ゆっくり参拝したお友達…「京都って、どこでも人がいっぱいかと思ったけど、静かな場所もあるのね~」と。


テレビのニュースでは、連日、京都に大勢の観光客が訪れて、どこも大混雑と報道しています。
でも、それは、清水寺や嵐山、京都駅周辺など、1年を通じて人が多い場所。
もちろん秋の行楽シーズンは、通常より多いのは、事実ですが、京都のすべてが混雑しているわけではありません。
「ニュースって、話題になりそうなこと、取り上げるからね~」と、冷静な視点をもつミモロです。

バスを使わず、人の少ない場所へ…時間も正確な電車…ぜひ、京都の観光の交通手段に活用してくださいね~

「もう行かないと~」というお友達は、そこからまた出町柳駅へ10分ほど歩いて、京阪電車に乗り、東福寺でJRに乗り換え、京都駅へ。無事に予約していた新幹線に乗れました。

「ミモロちゃん、ありがとう~」とお友達。「次は、もっとゆっくり来てね~」と手を振って別れたミモロです。

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津軽三味線の奏者 松村幸治さんを悼み、ゆかりの深い方々の思いを込めた演奏。民謡「京雀会」の「雀秋まつり」

2023-11-10 | 京都

津軽三味線の才能豊かな奏者として、将来を嘱望されていた松村幸治さんを悼む、ゆかりの人たちが奏でる津軽三味線。

秋晴れの京都…10月29日の日曜日に「京都教育文化センター」で聞くことができました。

「京都で民謡を習う人たちのおさらい会なんだって~」と三味線を習うお友達に誘われて出かけたミモロ。


おさらい会とミモロが聞いていた会は、「京雀会」という民謡を愛し、学ぶ方々の会で、民謡界では、有名な西河みさを・しのぶ姉妹が会主を務める会です。

その恒例の秋の演奏会で、歌舞練場などでも行われたとか。今回は、コロナ後の久しぶりの開催で、聖護院の近くで行われました。

民謡教室の生徒さんであるお友達…「ぜひ来てね~」と言われたミモロ。「うん~」とはじめはあまり気のない返事。
「だっておさらい会でしょ~」と…。

でも、次々に舞台に上がる生徒さん…
「秋田小原節」「江差馬子唄」「ソーラン節」「淡海節」など、いろいろな地方の民謡が次々に…
そのレベルの高さに驚くミモロ…

なんでも、民謡の大会での受賞者が多数いらっしゃるのです。

年齢層も幅広く、小学生からご高齢の方まで、澄み切った声が会場内に響き渡ります。
 
「すごい声量だよね~」とミモロはビックリ!
謡われる曲目は、その情景や景色が浮かぶものばかり。
「民謡って、日本人の声にすごく合ってるんだ~なんか素晴らしいね~」とすっかり虜に…。「めちゃくちゃレベルが高いおさらい会だね~!」と。

さて、この会の中ほどで、ステージが変わりました。
大きなスクリーンには、津軽三味線の奏者である松村幸治さんの写真が。


京都出身の松村さんは、津軽三味線京極流の奏者として、活躍なさっていました。
民謡をなさっていたお母さまの影響で、11歳から本格的に三味線を学び、その才能を開花。
16歳で津軽三味線の大会で東の横綱に、その後も、全国の三味線の大会で優勝なさった方。
バイオリンとのコンサートなども開催。津軽三味線の魅力を多くの方に伝え続けた方なのです。
しかし将来の活動を嘱望されながら、昨年秋に突然亡くなってしましました。享年52歳の若さです。


「本当に素晴らしい演奏家だったんです。すごく人間的にも穏やかで優しくて~これからもっと活躍するはずだったのに…」という三味線の手ほどきを受けていたお友達。その思いがヒシヒシと伝わってきます。

舞台のスクリーンには、生前の松村さんの姿が…それを思いながら、ゆかりの深い方々が演奏します。


松村さんに三味線を指導なさった西河さん。先だった弟子への思いが胸に…舞台を見つめる目に、涙が光ります。


圧巻は、三味線の奏者が一堂に揃った「津軽じょんがら節」の演奏。

奏者として活躍する方々の熱の籠った演奏は、会場内の観客を圧倒します。
 

お友達も、松村さんを偲びながら、握るバチに思いを込めます。


「民謡って、心に沁みるね~」と、今回、初めて生の民謡の演奏を真剣に聞いたミモロ。
本当にレベルの高いおさらい会でした。

最後は、出演者全員が舞台へ。

「ソーラン節」を謡います。ミモロも手拍子をして、その時を楽しみました。

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秋晴れに眩しい時代装束行列。三条通で「時代祭」を見物。

2023-10-23 | 京都

ピーヒャラピーヒャラ…「あ、軍楽隊の笛が聞こえて来たよ~」と、ミモロが耳をピクピクさせて待っています。


10月22日、秋晴れの京都では、「京都三大祭」(葵祭、祇園祭)のひとつ「時代祭」が、コロナ前の姿に復活し、都大路を華やかに進みました。

「時代祭」は、三大祭の中で、最も新しく明治28年に「平安神宮」の創建に伴い、記念奉祝行事として始まった時代風俗行列です。行列は、明治維新から平安時代へ。平安京の歴史に関わる人物や風俗が登場。20列およそ2000人が奉仕する大行列。「葵祭」や「祇園祭」は、神事が中心ですが、「時代祭」は、京都が日本の首都として千年に渡り培ってきた伝統工芸の技を披露することを主眼にしています。厳密な時代考証をもとに製作された装束や祭具などを見物することが、見物のポイントになります。

「装束などがよく見えるように、行列は、割とゆっくり進むよね~」とミモロ。言い換えれば、京都のメインストーリーを使った大規模なファッションショーと言えるかもしれません。「ということは、通りがランウェイなんだ~」とミモロ。

この日、三条通にお友達とやって来たミモロ。「あ、ミモロちゃん、よかったらここどうぞ~」と通りに面した場所に椅子を並べられていた「カドヤ商店」のご店主の廉屋さん。「粟田神社」のお祭りなどでお世話になっている方です。
「ありがとうございます~」と、ミモロは、椅子に座って、行列を見物させていただくことに…。


以前、行列に参加なさったことがある廉屋さん。「結構歩くの大変なんですよ~武将の姿も重いしね~」と。
南向きの椅子には、陽光が注ぎ、「ここにいると、きっと日焼けするね~」と。でも、ポカポカと暖かいお席です。

「あ、行列来たよ~」


次々にミモロの前を、行列が過ぎてゆきます。
「眩しくて、逆行だから写真うまく撮れないね~」と、心配するミモロ。その言葉通り…

ときどき、知り合いの姿を行列に見つけ、大きな声で呼びかけ、手を振ります。


さて、行列の中でも人々が注目するのは、女人列。大原女、桂女などが続きます。


「淀君だ~」

「静御前だって~」


常盤御前は、今若、乙若の2人の息子を伴っています。


「清少納言と紫式部は、車に乗ってる~」


「う~眩しい~」と、目を細めながら見物。


本当にずっと見物をしていると、日焼けしていくのがわかります。「暑い!」


そんな眩しい光の中で、また知り合いを見つけました。「ここだよ~」と手を振るミモロ。


行列の最後のパートは、神幸列で、「平安神宮」のご祭神孝明天皇と桓武天皇の鳳輦が進みます。


白川女献花列を見送って、ミモロの時代祭見物を終了。


「三条通の特等席で見物させていただいちゃった~」と、廉屋さんにお礼を言って、その場を離れたミモロです。

たくさんの京都市民が支える「時代祭」。
この日は、他でもいろいろな祭りや催事が行われ、「スケジュール立てるの大変~」と。

実は、10月22日の午前中、ミモロは、大陶器市の山科の清水焼の郷まつり」へ出かけていました。
明日は、そのレポートをお伝えします。

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京都三高の学生帽を作った「山本帽子店」。今月末で100年の歴史に幕。売り尽くしセール開催中

2023-10-18 | 京都

「今、被る京大生、ほとんどいないんだって~でもなんかいいよね~」と、京都大学の帽子を被るミモロ。


かつて、詰襟の学生服と3本の白線がある帽子を被った三高(現在の京大)の学生たちが、闊歩していた京都の町。
今や、大学生で、詰襟の学生服を着ているのは、応援団くらいに…。
中学・高校でも爪入りの学生服の学校は、激減し、ブレザーの制服がほとんどになっているのだそう。

この日、ミモロは、京都の丸太町通と東大路通の交差点「熊野神社」の向か側にある「山本帽子店」の前を通りました。


「あれ~閉店売り尽くしセールだって~。お店なくなっちゃうんだ~」と、何度もその前を通りながらも、1度も入って事はなかった店。

「どんなお店なんだろ?」と、店内へ進みます。

すでに棚に並んでいた帽子は、売れて、あまり品は残っていません。


「もう、ほとんど売れてしまったんで…サイズが合えば、すごくお得ですよ~」と声を掛けてくださったのは、ご店主の山本さん。

「お店やめちゃうんですか?」「はい、10月いっぱいで…」とご店主。

「山本帽子店」は、京都大学にほど近い場所に店を構えて、100年という帽子店の老舗。現在は、3代目に。戦前、ハイカラな人たちの間では、帽子が大流行。誰でも、帽子を被っていました。ここでも、そんな方々のニーズに応えるために、国内外の良質な帽子を販売。さらにオリジナルの帽子製造なども手掛けていました。

「あ、シャーロックホームズみたいな帽子がある~」

そう、英国の紳士服の老舗「DAKS(ダックス)」のものなども扱っていたのです。

「それ、耳の部分を下ろすと、温かいんですよ~」と。「冬の京都にいいかも…」とミモロ。

また、このお店が製造したソフトな羊革製のハンティング。

「これ、スタイリッシュだね~」と、今も上手に着こなせば、かなりカッコいいもの。

さて、このお店の歴史を物語るのが、「旧第三高等学校」の学生帽。

見事、三高生になれた学生にとって、その帽子を被るのは、憧れでした。
「合格したら、ここで学生帽を注文する人がたくさんいらしたんですよ」と。

なんでも三高帽子は、3本の白い白線が特徴。また、学生帽には、それぞれ個性があって、フォルムがみんな異なっているとか。

戦後は、「京都大学」の学生帽を販売。

「今も、卒業生が、懐かしそうにいらっしゃいます。毎年、京都にいらしては、うちで必ず帽子を求められる方も…」と、多くの人に愛されて来た帽子店であるのです。現在まで、根強いファンがいるだそう。

「そのお店がなくなるって、寂しいね~」とミモロ。
「まぁ、後継ぎがいませんから、私の代で閉じるんです」と。

今や、町の帽子店の数は、激減。京都でも、三條会商店街などにありますが…。
帽子は、専門店ではなく、デパートやファッションショップで購入するようになりました。また、夏は日除け、冬は寒さ除けという機能性が重視され、おしゃれに帽子を楽しむ人が少なくなっているのです。

「もっとおしゃれに帽子を楽しむといいのにね~」と思うミモロ。

「これ、ママいいんじゃない?」と、キャップを指さします。

確かに素敵かも…。スポーツ観戦などにかぶりたいもの。

「もう、ほとんど品がなくっているんで、サイズが合えばいいんですけど~」とご店主。

本当に、破格の値段がついています。残っているのは、サイズが小さいものが多いよう。

でも、もしかしてピッタリの帽子に出会えるかも…ぜひ、月末までに…

*「山本帽子店」京都市左京区聖護院山王町11  ☎075-771-3428 

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