久しぶりに素晴らしいドラマを観ました。
山田太一さんの作品とか。
さすが って思いました。
『キルトの家』。
キルトって、良い作品を作るために、わざわざ布を取り寄せて、
というのもあるそうですが、
このドラマのは、捨てられるような端切れを活用する。
そういう気風が、このドラマの底に流れているようで、安心しました。
色々な布を縫い合わせていくことで、ステキな作品になるし、
すごく丈夫になるんですよね。
そういう人間関係――。
このドラマのテーマはいくつかあるんですが、全体的には、
『主に「お年寄り」の暮らし。そして「若者」との心の交流。』
といったところでしょうか。
もう感動的で、涙が止まりませんでした。
「お年寄り」ってひと口に言っても、
一人ひとり、ぜんぶ違う。
それぞれの暮らし、生き方があるんですよね。
そして、
「その一人ひとりに、すごい ドラマ があり」、
「聴いてみないと分からない、表面だけ見ていたのでは・・・」
ということでした。
いつもへそ曲がりで気難しい ように見える人の、知られざるドラマ。
誰にも優しく明るい人の、過去にあった衝撃、悔恨…。
等など。
もちろん、これは創作されたお話。
でも、現実もそうだと思うんですねぇ。
自分の周りにいてくれている人たちの、見えない部分に、
「私には思いも寄らないドラマがあるかも――」
っていうのを、頭の片隅においておこうと思います。