熟年新米弁理士のひとり言

平成18年に59歳で弁理士試験に合格した企業内弁理士です。弁理士試験、企業での知的財産業務について、気軽にお話します。

基本書

2008-08-17 19:05:35 | Weblog
受験勉強における基本書の位置付けについては、いろいろな意見があります。

弁理士試験でも短期合格のためには、基本書の読み込は不要であるという意見もあり、実際に基本書を一切読まないで合格した人もいます。

確かに、受験機関の参考書の内容が充実してきたため、基本書を読み込む時間を過去問の練習に振り向けた方が、合格の確率は高くなるのかもしれません。

私の場合、弁理士試験の基本書は一通り読み込みました。
私は、当時、企業の知財部門のマネジャーだったため、弁理士試験に合格するだけでなく、実務に役立てる、部下指導に役立てることがもっと重要であったことも基本書の読み込みを実践した理由です。

弁理士試験合格に時間がかかりましたが、実務に役立てる知識が獲得でき、基本書の読み込みは大成功でした。

現在、司法試験の勉強をしていますが、民法の基本書である、「民法・内田 貴著」の読み込みを行っています。

基本書の読み込みは、法律を深く理解するためには不可欠な作業です。
大学院で勉強していたときに、弁理士の方も同じゼミにいましたが、指導教授から特許法の論点と各説の考え方、判例について質問され、受験参考書に書かれているような答えをしたところ、更に突っ込まれて、答えることができませんでした。

そのとき、指導教授が「弁理士論文試験では、質問がでないので、参考書のように書けばいいけど、実務ではそうはいかないよ。もっと時間をかけて勉強しないと浅い知識のままで終わってしまう」と感想を述べていました。

基本書の読み込みは必要ですね。




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