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書評:石田リンネ著、『十三歳の誕生日、皇后になりました。 2』(ビーズログ文庫)

2019年12月06日 | 書評ー小説:作者ア行


『十三歳の誕生日、皇后になりました。』の第2弾が出ていたので、『茉莉花官吏伝 7 恋と嫉妬は虎よりも猛し 』と一緒に購入し、あっという間に一気読みしてしまいました。
ストーリーの時系列としては、『茉莉花官吏伝』の2巻で暁月が白楼国皇帝・伯陽に呼び出されて茉莉花と共にひと騒動起こす前後から、『茉莉花官吏伝』の3巻で茉莉花が赤奏国に派遣される直前までの赤奏国側の出来事が語られます。
ちょうどいいから、で赤奏国の皇帝・暁月の皇后となった十三歳の莉杏は、後宮で「かくれんぼ」するようなおままごと夫婦ですが、それでも『皇后』らしく、後宮で起きたもう一つの冠の謎や、新たな妃候補との対決を経て日々成長していきます。そんな中、暁月が白楼国に行くことになり、暁月の不在を政敵の目から隠すことに尽力する羽目になります。
文庫本の帯に「あなたに愛されるためなら、わたくしは死んでもいい!」とあるように、幼いとはいえ莉杏の恋心は真剣そのもの。彼女自身努力家で才能もあるようなので、今後立派な皇后になりそうな感じですね。
暁月と莉杏の関係は一歩一歩進んでいくようで、三歩進んで二歩下がる感じの伯陽と茉莉花の関係とは対照的です。

どちらのシリーズも1冊ずつだと読みごたえがないので、しばらく置いておいて、数冊たまったらまとめ読みしようかと思います。

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