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書評:石田リンネ著、『十三歳の誕生日、皇后になりました。3』(ビーズログ文庫)

2020年10月29日 | 書評ー小説:作者ア行


『十三歳の誕生日、皇后になりました。』の第3弾が出ていたので、『茉莉花官吏伝 8 三司の奴は詩をうたう 』と一緒に購入し、あっという間に一気読みしてしまいました。
ストーリーの時系列としては、『茉莉花官吏伝』の4巻で茉莉花が赤奏国に派遣される少し前から内乱を無欠で終了したのちに皇后莉杏が皇帝代理としてお礼を言いに白楼国へ行って帰国するまでに当たり、莉杏視点で出来事が描かれています。
13歳という低年齢ながら皇后としての自覚を持ち、自分に何ができるのかを常に考え続ける姿勢が大人びていて感心する一方で、皇帝・暁月に対する純な恋心が少女らしくて微笑ましい感じです。
茉莉花官吏伝との関わりがある部分はこの巻で終了したので、次からは赤奏国内の独自展開ということになるのでしょうか。茉莉花官吏伝のスピンオフにとどまらない、莉杏の物語に発展していくのか否か、まあ楽しみにしておきましょう。


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