わくわく記録帳

一日に見聞きすることをすべて記録すると文庫24冊になるらしい。
そんなに!?
記録しておかないのはもったいないよね。

やめられないとまらない大人の学び~イブニングダイアローグ特別編のこと

2018-11-02 22:17:20 | オトナの学び


10月31日、渋谷の街が大変な騒ぎに包まれている頃、お隣の代官山で、産能大学院OBOG交流会「イブニングダイアローグ」を開催しました。


いつもは、前回ゲストから指名されたトークゲストのキャリアと学びヒストリーを紐解き、イシヤマさんのキレッキレ解説に、参加者のみなさんとのダイアローグ、イタヤさんの超絶ラップアップという流れで行っているこの会ですが、今回は特別編! 
今年の夏に「なぜあのリーダーはチームを本気にさせるのか?」を出版された2002年修了の広江さんに、出版記念講演をしていただこう!とノリノリで企画を進めました。ありがたいことに、広江さんからも「母校でできること、みなさんとコラボできることが嬉しいです!」と仰っていただき、もうわくわくしかない、この会がおもしろくないはずがない、そんな確信に満ちていたことは言うまでもありません(笑)


今回ももちろん、イシヤマさんのキレッキレ解説あり。なんと、20分でこれまでのリーダーシップ論の変遷がわかっちゃう超超お得で濃密な内容です。しかも、イシヤマさんのレクチャーが前座的扱いという贅沢さwww


イシヤマさんの解説の何がすごかったかって、20分でリーダーシップ論がざくっとさらっと理解できるようにまとめてくださったことに加えて、事例が豊富!そして、幹事のイタヤさん、涼子さん、わたしの3人をリーダーシップの類型にばさっと当てはめての解説。たぶん、あの場にいたみんなが「変革型リーダーシップ」ってこういうことなんだー!って一生忘れないはずwww


そして、広江さんのミニ講演。事前に資料を頂戴していて、せっかくなので、ワークショップをやりましょう!とご提案をいただいたので、時間も拡大してたっぷりとみなさんに広江さんのワークショップを味わっていただきました。約50分という短い時間にも関わらずさまざまなアクティビティを体験しながら、リーダーシップとは?組織構造とは?を体感的に理解できる。そしてひとつひとつのワークやツールに一切の無駄がない!!!これがプロの仕事だ!と感嘆いたしました。




当初の予定よりも、たっぷりと時間をとってのワークショップだったので後半は少し巻き気味に、振り返り&イタヤさんの秀逸ラップアップ。広江さんとイタヤさんは大学院の同級生で、あれから17年、こんなに立派になって…(涙)となぜか母心全開www 
学ぶって楽しい!学ぶから人生が楽しい!(超意訳)というイタヤさんのメッセージで会は終了。



ここからは、わたしのひとりリフレクション。


イブニングダイアローグはもともとは大学院のOBOG交流会ではなく、2009年に長岡先生を中心に、「知的かつ創造性あふれるダイアローグ(対話)を通じて、人と組織の未来を考える人材育成マネジャーのための“インテリジェント・サロン」としてスタートしたもの。当時はめっちゃ斬新でオシャレで、ドレスコードがあったり、会場の装飾やフードに至るまで、本当にスタイリッシュな学びの場だった。
テーマはめっちゃ多様で、しかも、すっきりとした納得感なんてまったく得られずに、残るのは「もやもや」ばかり…いう長岡先生ならではの問と仕掛けに満ち溢れてた。楽しいんだけど、なんだったんだろ?わたしはどんな学びを得られたんだろ?と酔いがさめると同時にふわふわとした気持ちがしぼんでいく、毎回がそんな感じでした、わたしにとっては。


2011年頃から実施していたOBOG交流をメインにした勉強会に参加してくださった長岡先生が「この場はすごくいいよ、みんなこういう場を作りたくて仕方がない!」と絶賛してくださって(ほんとはもっと深い意味があるんですが、うまく言えないので割愛。要は大人が主体的に参加して学んでいて、権威=センセイがいないのがいい!っておっしゃってくださった)、それならば、と図々しくイブニングダイアローグを名乗らせていただいて今に至るわけです。


で、今回のイブニングダイアローグ。わたしにとっては、オリジナルイブニングダイアローグを思い出させる懐かしい匂い、感触があったのです。テーマがあって(今回は「リーダーシップ」)、それに対するインプットがあって、体感して考える、集まっている人たちはある程度の同質性を持っている。(ここでは、同質性=学びを楽しむ大人とひとまず置くことにします。) 
東京にいてあちこちの学びの場に足を運んでいた時にご一緒していた懐かしい方と再会したっていうのもあるんだけど、「あぁ、これ、この感じが楽しくて、わたしは学びの場に出かけて行ってたんだよなー。」って思った。最近はすっかり出不精になってしまって、学びの場にも出て行かなくなっていて、感覚がさび付いてたかも。研ぎ澄まさなきゃ―。


会の仕立てについて。
わたしたちがやり始めてからのイブニングダイアローグは、ゲストが繋がって行くことで、会を繋げて行くことを大切にしてきた。もともと交流会からスタートして、単に集まって飲み食いするだけじゃもったいない。せっかくMBAホルダーなんだしさ、少しはアカデミックな場にもしたいよね、ってことでイシヤマさんのアカデミック解説を武器に(笑)これまでやってきた。
でも、過渡期っていうか、別のやり方もあってもいいかもな、って思った。別に何百人も集めるようなイベントにするつもりはないけど、交流の場、再会の場として在る以上、存続させることは大事なことだ。離れていた人も時機がきたら戻れる…みたいな場は必要だと思うし、そういう場でありたい。久しぶりに参加したけどやっぱりいいね、あの頃を思い出すね、みたいな気持ちになったら素敵じゃない?
そうなると、ゲストを指名していくリレー形式ってある限界があるのかもしれない。OBOGと言っても、2年間しか通っていない学生生活、どうしたって同期とその前後しか知らないわけで、指名する対象は非常に狭い。そうやってどんどん若い世代に繋いでいく、でいいと思ってはいるんだけど、じゃあ、幹事(事務局)も新陳代謝した方がいいんじゃね?という思いは拭えない。


そして、これまでは参加者を産能関係者+ゆかりのある方に限定していた。赤裸々(!)にキャリアを語っていただいていたこともあるので、クローズドの会にしていたわけだけど、閉じた世界でいいのかな?という疑問もふつふつと…。やってる方も参加しているみなさんも楽しい。けど、それって同質化してしまって、変化を好まなくなっているってことでもあるんじゃね?みたいな疑問も…。新しい人たちの新しい視点や考えを注入することで、もっともっと広がりを持ちたい。何よりも凝り固まったわたしの思考をほぐしてほしいwww



今回は広江さんの出版記念、お祝いでもあるので、少しオープンにして参加者を募った。おおよそ半数が修了生という状況だったんだけど、いい感じで混ざり合ってた気がする。そんなに入念なチェックイン(導入)もしていないけれども、比較的居心地のよい場になっていたのではないかと。楽しかった!アウェイ感を感じなかった!心地よかった!という感想もたくさん頂戴したし。
参加いただいたみなさんが、テーマ(リーダーシップ)になんらかの関心をもっていたからなのかもしれないけど、こういう混成な場もこれからのイブニングダイアローグにあってもいいかも、と終わった後に名刺交換を盛んにされている皆さんを拝見して思った。


じゃあ、何のためにイブニングダイアローグをやってるの?と逡巡してみたんだけど、やっぱり参加した人が「楽しかった!」と言って帰っていく姿なんだなー。楽しいって感情は元気になるし、元気な人は周りを元気にする。
イブニングダイアローグやり始めたとき「ここに集まる人たちは、そうは言っても一部だし、一部の人だけが元気になっても仕方がない。もっと働きかけるべき人たちはたくさんいるんじゃないか?とも思うけど、でも、こうやって元気になった人がまたほかの誰かを元気にする、そんな連鎖でいい」って思ってたけど、やっぱり今でもそう思う。わたし一人が働きかけられる人には限りがある。だから、たとえ少人数でも関わった人を大切にしたい。これからも、たとえ少人数でも「楽しかった」「元気になった」って言ってくれる人がいる限り、やり続けたいなぁ、やり続けるよ。


最後にわたし自身の場の関わりについて。
イブニングダイアローグ始めた頃って、一つのイベントやワークショップを実施すると疲労困憊、廃人感ハンパなくて、それは体力的に…というわけではなくて、ああすればよかった、こうすればよかったという超反省モードに突入してしまって、どんどんローに落ちて行ってた。(ツカハラさんに研修講師はムリだね、って言われたくらいw)クヨクヨするの好きなんで。
でも、ここ最近はその疲労困憊感、ネガティブモードがない。
場数を踏んだ、っていうのもあるのかもしれないし、今でも授業やステークホルダーが跋扈しているような場では、いつも燃え尽きてるし、クヨクヨしてるけど、手離す(手放す)ってことができるようになったから、な気がする。事前準備はかなり綿密にやる、けど、始まったらその場を信じて委ねる。何よりも、「これを持ち帰ってもらわなきゃ!」というヘンな使命感がなくなって「それぞれが思い思いに持ち帰ってもらえばそれでいい」という気持ちになったから、な気がする。そう、学びの成果は強制するものじゃないんだよね。学びは楽しい、楽しいものなのだ、ってことを伝えられるように、これからもほそーくながーく、あれこれやっていきましょう。


弾丸日程で体力的にはちょっときつかったけど、行ってよかった、やってよかった。また次回も楽しみましょう。



ひとりずつセットを用意したのは今回のわたしのちょっとしたこだわり。おかげで発注は非常に難しかったですがwww




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