わくわく記録帳

一日に見聞きすることをすべて記録すると文庫24冊になるらしい。
そんなに!?
記録しておかないのはもったいないよね。

キラキラ☆なだけがキャリアじゃない。~大学院OBOG交流会イブニングダイアローグが終わった。

2013-02-18 00:35:34 | オトナの学び


毎回、修了生をゲストでお迎えして、キャリアと学びロードを語っていただき、それをドクター石山がキャリア論的に言うとね、と解説、その後はダイアローグ、という流れで行っている大学院のOBOG交流会もなんと4回目。


今回は満を持して、たぶんおそらくきっと、大学院史上でいちばん有名で、いちばんエネルギーに満ち溢れ、いちばんお美しい板谷さんがゲスト。


ここのところ身辺あわただしく、且つ、あたしの場作りに対するモティベーションがあんまり高くないこともあって、なんと今年に入ってから初ですよ、自分が企画する場って。(このあとも女子会くらいしか企画しないしwww)


板谷さんのお話しがおもしろい/興味深い/元気になるのはアタリマエのことなので詳細は割愛しますが、板谷さんのキャリアヒストリーをお伺いしてあらためて感じたこと。


石山さんもおっしゃっていたけれども、板谷さんはすごい人だから、「あんなキラキラ☆な人と私は住む世界が違う」と思ってしまいがち。
確かにすごいんですよ。
そのすごさが何かって言ったら、ものすごく素直に目標を立てて、それに向かってがむしゃらに進んでいくパワーなんだってこと。


J社初の女性海外支店長がすごいんでも、MBAホルダーなのがすごいんでも、講演や講師をやっちゃうのがすごいんでもなく、目標の持ち方が自然で素直、そしてそこに向けて迷わずに進むその姿勢がすごいんだと思った。


目標って言うとさ、みんな、構えて立てちゃうじゃん。人生をかけて実現したいこと、みたいな。
(ミッションマネジメントってのが何よりもキライなあたしは殊更にアレルギーがあることはさておき)
それが板谷さんにはない。
ご本人はひらめきっておっしゃっていたけど、そのときにご自身が感じたこと、掴んだこと、素直に「やりたい!」と思ったこと、それが板谷さんの目標。
そう、そういうシンプルなことなんだと思う。
「あたし、これやりたい!」というシンプルな能動性。だからぶれないし、強いんだと思うのです。


で、目標を立てる、実行する、みたいなことをビジネスの世界にいると、マイルストーンだとか、タスクだとか言って、実現可能性を高くするためのテクニックを駆使しようとするけど、シンプルな動機からスタートした目標だから、その実現に向かってのプロセスもシンプル。がむしゃらってコトバがぴったりなくらい、必要だって思ったことはなんでもやる。この行動力、実行力が板谷さんの魅力なんだなーってあらためて思った。


もしかしたらムダもあるかもしれない、もっと要領よくやれるかもしれない。けど、そうではなくて思いのままにまっしぐらに進むから応援したくなる。そうやってたくさんの人が応援しているようでいて、実は板谷さんから応援されているのかもしれないねー。


板谷さんのお話しはどれも興味深く、ポイントとなることがたくさんあることはインタビューさせていただく前からなんとなくわかっていて、さて、では何をテーマにしようか?と考えたときに、「女性」であることを敢えて封印しに行った。
参加者のニーズはそこにないんじゃないか?と思ったことと、通教に通われている女子たちのジャンヌダルク的存在になってしまうこと…それはとても素敵なことだけど、崇められれば崇められるほど男性からは疎まれる。これはあたしの感覚的なことでうまく言語化できないんだけど。性にはフラットでいたい、と思った。もともと勉強していた頃は性は意識なんてしてないわけだしさ。


ところが、長岡先生ってするどいな、と思った。
三次会で「今日は板谷さんの女性の部分が全然深掘りされていなかった。なんで?」と。


はい、敢えてそうしました、とは酔いどれのあたしののーみそでは論破できる自信が一ミリもなかったので言えませんでしたが(そもそも酔いどれでなくてもムリ)、「女性」であることにフォーカスしたらもっとリアルな話がたくさんできたかも、とは思った。
でも、ジェンダーに関する話題をガチで語れるおぢって少ない。それにどーしたって多くのMBAホルダーおぢは議論したがりなので(スミマセン、これはあたしの偏見ですwww)、ジェンダーに関する話題は主張し合って落とし所がないからおぢ的フラストレーションがたまるんだろうな、とも。


(この「女性」性の話はそれだけでブログが3本くらい書けちゃう感じなので、またいずれ。)



今回の対話のひとつのキーワードが「目標/ビジョン」。
これは大言壮語や、人生をかけて実現したいことを意味しているのではなく、それに向かって突き進む原動力みたいなことをイメージしていたわけです、そう、板谷さんみたいな。


打ち合わせをしているときから、ツカハラ氏とは揉めました(いつものことですがwww)。
目標とかビジョンってコトバを出したとたんにMBAホルダーはその定義を作り、ものすんごい壮大なものを出してくるよ、と。そうなると自分ごとな感じにならないからつまんないじゃん、とあたしは思った。
あたしこれやりたい!っていうシンプルな目標こそが、生きる力になるじゃんねぇ、的な話を喧々諤々してました。


今、ここでのあなたの目標/ビジョンについて。


この問いの意味するところは?的な質問が出たときの長岡先生の助け船がステキでした。


Here and now、つまりは今この場でのあなたの心持ち、誰のものでもない腹落ちした目標ってこと。(相当意訳。どなたか正式な翻訳ぷりーず。)


そうそう、そういうこと。
大きい小さい、高い低いは関係ない。あたしが今何をしたいか?ってこと。


これが、板谷さんのお話と昨日のワークショップを通じて、いちばん伝えたかったことであり、あたし自身のいちばんの学びであり気付きだった。


で、そんなあたしの目標は
「美味しい味噌汁が作れるようになる」。


はい、これが今いちばんやりたいこと。
基本、基礎ってだいじだって思う。フレンチや懐石が作れちゃったり、テーブルセッティングが上手にできるよりも、ニホンジンのソウルフード・ミソスープがうまく作れる、胃袋に沁み入る料理が作れる、そんな人になりたいのです。


そして、今回の場をつくってみて思ったこと。
いつもいつも自分で作る「場」が終わると、それがワークショップだろうが、研修だろうが、飲み会だろうが、とにかくとことん疲労する。疲れ果てる。そして、うまくいかなかったことばかりを反芻してとことん落ち込む。


けど、昨日はそれがなかった。もちろん、あたし自身のファシリテーションのぐだぐだっぷりや事前準備の甘さとかいろいろ不手際は満載だったけど、楽しかった、やってよかった、っていうキモチでいっぱいでした。


それって何?って言ったら、回を重ねて慣れてきたのもあるけれど、何よりも一緒にやる仲間がいるってことがいちばん大きい。
そして、その仲間に委ね、託せるってことが実感できたことが大きい。
あらためてツカハラさん、ナカヤマさんありがとう。2人と一緒だからここまで来れたんだと思うのです。
しーかーも、ご主人までお手伝いしてくださって感謝してもしきれません。


そして、いつもいつもねほりーなはほりーななインタビューとキレのある解説をしてくださる石山さん。石山さんがいなければ成立しない企画だったなぁ、とあらためて感謝するばかりです。


そして板谷さん、お忙しい中、事前インタビューから当日のスピーチ、そして三次会までお付き合いいただいて本当にありがとうございます。理屈では修了生の数だけ続く企画なので、おばあちゃんになってもダイアローグし続けますよ(笑)


そしてそして、ご参加いただいた皆さん、本当にありがとうございました!


ということで、次回はもしかしたら特別編を一回挟むかも?了承も何もいただいてないし、企画も立ててないけど本学ゆかりの先生方にゲストスピーカーになっていただこうかなーと妄想中。そう、そして言い続けると、それも、いろんな人に言い続けると実現するらしいので、これからあれこれ吹聴していきます。


そして、お作法に則っての次回のゲストはヌシモさん。
夏か秋くらいには開催できるかな?がんばります(ツカハラさんがwww)







コメント (2)
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