わくわく記録帳

一日に見聞きすることをすべて記録すると文庫24冊になるらしい。
そんなに!?
記録しておかないのはもったいないよね。

一番考えているのは誰?

2010-01-20 13:12:48 | カイシャ・シゴト
ずどーんと脳天撃ち抜かれた話。


今、設立20周年に向けて記念誌を作成している。超突貫工事。
無謀なスケジュールなこともあって、寄稿という形ではなく、取材して速攻記事にして、それをチェックしてもらって入稿、ってパターン。大体取材は30分くらい。ボイスレコーダーは使わず、パソコン持ち込んで語ったキーワードをその場で打ち込みながらインタラクティブに会話してっていう30分はめちゃくちゃ疲れる。鉄は熱いうちに打て、とばかりに終わるとすぐ原稿づくり。この間、せいぜい2時間。このスピード、しびれます。


関係者からメッセージをもらおう、ってなると、20周年誌だから、基本的には「おめでとう、これからもよろしくね」的な当たり障りのないものに陥りがち。それはそれで意味があるけど、それで何ページも割くのはせっかく作るのにもったいない。
いちいちこだわりたいあたしとしては、●●さんからはこんなこと、○○さんからはこんな方向で、というシナリオを作って話を聞き出すようにしている。


常駐の役員からもメッセージを、ということで、最初は1500字くらいで自由に書いてもらいましょうか?という話だったんだけど、それじゃあ、内容もかぶるし、何をどう伝えたいのかわからなくなっちゃうよねー、それにいつもメンバーに「がんばれー」って要望するだけじゃなくって、お前らのここがすごいんだよー、お前らのことかわいいって思ってるんだぜーっていうのをメンバーに伝えたいなって思ってました。


当社には親会社の経理の機能がそっくりそのままあり、常駐の役員の一人はそこを管掌されています。経理というプロフェッショナル領域ですから、障害者雇用、という面においては正直なところ意識が離れているところもある。それは仕方がない。
けれど、この人と一緒に仕事をして、この人は障害者雇用、はたまた当社に対して、相応な思い入れと熱意、愛情を持っている人だとかねがね思っていたので、そこ(お前らのここがすごいぜぇ、お前らのことホントにかわいいんだぜぇ)を聞きたい!と切り出したら・・・



5年前なら、言われなくてもべらべらしゃべれた。
ところが、今、そう問われて悩んでいる自分がいることがショックだ。


と。


そのあと、いろいろとお話を伺っていく中で、最近は事業として成立させたいという思いが強くて、個々人の障害に向き合っていく意識が薄くなってしまっているのではないか?本気で向き合っているか?あきらめるの早すぎないか?そういうこだわりこそが大事なんじゃないか?という話になり、


今、誰が一番、社内で障害者雇用のことを真剣に考えているか?
俺は5年前は自分だと思っていた、少なくとも、り●●ー●(親会社)の中では


ずどーん。
そうなのだよ。スタッフにいるから、とか、管理職だから、とか、役員だから、とか、そんなことは関係ない。
自分がいちばん会社のこと、会社にいる人のことを考えている、って胸を張って言えないようじゃダメだし、そういう自負や熱意や思いがないとダメなんだ。



昨日の役員会。無事、障害者雇用に関する勉強会は終了。
まったく興味のなかった社長が身を乗り出して話を聞き、予定していたコンテンツが終了しても「もっと聞きたい、何かないか?」と言い出し、最後には「これからどういう役割を持つのか、グループ人事と協調するもよいけれど、自分たちでも考えていかないと」とまで。大成功といってもいい。


今日お話を伺った役員も昨日の役員会には出席されていて、前のめりで質問したり意見をおっしゃったりしていた。
「昨日の勉強会も、ああいうことを踏まえて、じゃあ、自分たちはどうしたいのか、どうありたいのかを自分たちで発信していかないといけないんだよな。」


今までのあたしは、メンバーがいきいきと働いているってことがモチベーションだった。
そのために、何をしたらいいか、どう働きかけるべきかってことを青臭く考え、取り組んでいた。
でも、ケイエイキカクなんてところにきて、あたしに求められる役割が変わったことに甘んじていたかも。メンバーに愛情、愛着を持ち、彼らのために、って思いが薄れていることも事実。
彼らのことがかわいくて、本気で彼らの将来をかけがえのないものにしたい、という思いが薄まってしまって、全社視点だなんて高見の見物をしていたかも。昔の自分のブログの記事を読んで「最近のあたし、全然イケてない」って思っていた矢先だったから、脳天ぶち抜かれた。


そうだよね。


自分がいちばんメンバーのことを愛しているっていう自負や熱意がなかったら、青臭いと言われようと、仕事している意味がない。


ショックだった。
けど、同時にエナジャイズされた。


たぶん、あたしが投げかけた質問に対して、この役員も自分が障害者雇用というものに向き合うスタンスについてリフレクションしたと思う。
あたしもおおいにリフレクションした。



がんばります  がんばれます

コメント
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