懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

日本茅葺紀行 NO,290 大阪府能勢町の民家 

2016年05月10日 | 日本茅葺紀行
大阪府に茅葺民家が残っていたとは想像もできなかった。
それでも茅葺民家の本を何冊も発行されているプロの写真家の佐野さんは昭和47年頃に神戸や能勢町を訪れている。
その頃から知っている人は茅葺民家が沢山あるのをしっていたのだ。
私はそのころは鉄道しか興味がなかった。
しかし、鉄道の写真で魅力のある蒸気機関車は風前の灯であった。
次のテーマを探すため民家や町並みの新聞記事をスクラップしていた。
その記事によると京都美山町には600軒の茅葺民家が残る。神戸の周辺には1000軒の茅葺民家が残っていると書いてあった。私は免許も車も持っていなくて撮影に行くことは不可能だった。
関心のある人は撮影にでかけたりしたのであろうがほとんどの人はそんな事にも関心を持たず日々くらしたのであろう。
高度成長期で大阪万博や未来志向に国民の関心は向かっていた。
しかし、高度成長の歪や公害が日本に蔓延して古きよきものが見直された。

私は子育てや自分の生活に精一杯で趣味の写真が出来るようになったのは中年になってからである。

中年になってから一般道で能勢町までは 通ったが遠かった。それでも何回か通った。大阪府に40軒以上残っていたのには驚きだった。
写真の民家はすでにトタンをかぶっている。