茶雅馬茶道教室 ~MIHO企画~

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伊勢型紙

2015年07月03日 | 情報

伊勢型紙とは?

 

型友禅、長板中型ゆかた、小紋などの柄や文様を着物の生地を染めるのに用いたもので、千有余年の歴史を誇る

和紙を加工した紙(型地紙)に彫刻刀で、文様や図柄を丹念に彫り抜いたものですが、型紙を作るには高度な技術と

根気や忍耐が必要です。

伊勢型紙の型地紙(かたじがみ・または渋紙とも呼ぶ) は、手漉きの和紙を手作業で柿渋を用いて張り合わせ、天日に干して作られます。その紙を用いて、型彫師が卓越した技と時間を費やして精緻な文様を彫り上げたものが伊勢型紙です。伊勢型紙は染色(型染め)のための型紙です。

それらを使った型染めは、奈良時代前期にすでに大陸から日本に伝わり江戸時代には、小紋染めなどに広く行われたとも言われています。

しかし伊勢型紙の起源は明確ではありませんが、いくつかのの伝説・伝承がありご紹介します。
奈良時代(724~728)に「孫七」という人が型紙業を始めたという説や、子安観音寺(現在の鈴鹿市寺家町)にある不断桜の虫食い葉を見て面白く思った久太夫という人物が、虫食い葉を紙に当てて彫ったなどという説もあります。また「形売共年数暦扣帳」(型売株仲間について書かれた)には、平安時代(782~806)に「白子地方に型売り四人あり」と記述があるようで、室町時代末期(500年程前)には、少なくとも「白子型」と呼ばれるものがあり、型紙はすでに全国的に流布していたようです。(狩野吉信1552~1640の「職人尽絵」に型紙を使用している染職人が描かれています)

江戸時代に、白子(しろこ)村・寺家(じけ)村(鈴鹿市)が紀州徳川家の天領になりその保護を受けて発展していきますが、武士の裃に型染が用いられ、その小紋は腕を競い合うようにどんどん細かくなっていきます。

その上、型売り業者は株仲間を組織して全国各地に型紙を売り歩き、全国的に伊勢型紙は広まり大人気となりました。

現在でも伊勢型紙のシェアは全国一だそうです。

昭和30年2月、伊勢型紙が持つ高度の技術に対して、六谷紀久男氏(切りほり)・児玉伯氏(島彫り)・南部由松氏(突彫り)・中島秀吉氏(道具彫り)・中村裕次郎氏(道具彫り)・城の口みゑ氏(糸入れ)の6名の方々が重要無形文化財(人間国宝)に指定されました。

また型紙彫刻師喜田寅蔵氏は、稀代の名人。


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