2月23日に行います上方舞のです。
少し説明を致します。
◎ 上方舞
上方舞は、京御殿舞を発祥とする雅で品格の高い舞です。能や狂言の「舞」と系譜に連なり、「踊り」ではなく、あくまでも「舞」と呼ばれます。また、その表現方法は「踊ってはいけない。
見せようとしてはいけない」とされています。
座敷舞とも呼ばれるように劇場の舞台ではなく座敷で舞われ、愛でられ磨かれました。
日本文化の粋を極めた芸能の一つだと思います。
< 解説 > 地唄 「寿」
春は あけぼの やうやう白くなりゆく山ぎは
すこしあかりて 紫だちたる雲の 細くたなびきたる
と、清少納言が『枕草子』のはじめに、いとをかしきものと言挙げした
青陽の春の朝(あした)は、ほのぼのとうららかに、明け渡ります。
柔らかな春色の庭には、ゆらゆらと光りを揺らして、かぎろひの燃えて
立ちのぼり、木の下影には春の夢浅く、淡雪と消えゆくばかり、名残の雪。
かそけき白雪も人知れずとけてなくなり、おぼろに霞たなびく春景色。
若草色に幼く芽をふいたばかりの青柳の糸が、楚々としたたおやめの
風情で、うすみどりいろの風にそよとなびきます。
草木萌えいづる早春の叙景を新千載和歌集では次のやうに詠っています。
春風や 柳の髪を梳るらむ 緑の眉も みだるばかりに
春を告げて、ともとの梅の花が咲いています。風情ある趣の枝々に馥郁と
かほり、ふっくらとぽってりと開いたさまは、若い娘の花かんざし。
その密を慕って宿る鶯のように、春風にふくらむ胸のときめき。
ああ、あの方との心かようこのひと時の、いついつまでも変わらぬ常盤の
松と、祝い言祝ぎます。
伝統文化の魅力に引き込まれると嬉しいです。
少し説明を致します。
◎ 上方舞
上方舞は、京御殿舞を発祥とする雅で品格の高い舞です。能や狂言の「舞」と系譜に連なり、「踊り」ではなく、あくまでも「舞」と呼ばれます。また、その表現方法は「踊ってはいけない。
見せようとしてはいけない」とされています。
座敷舞とも呼ばれるように劇場の舞台ではなく座敷で舞われ、愛でられ磨かれました。
日本文化の粋を極めた芸能の一つだと思います。
< 解説 > 地唄 「寿」
春は あけぼの やうやう白くなりゆく山ぎは
すこしあかりて 紫だちたる雲の 細くたなびきたる
と、清少納言が『枕草子』のはじめに、いとをかしきものと言挙げした
青陽の春の朝(あした)は、ほのぼのとうららかに、明け渡ります。
柔らかな春色の庭には、ゆらゆらと光りを揺らして、かぎろひの燃えて
立ちのぼり、木の下影には春の夢浅く、淡雪と消えゆくばかり、名残の雪。
かそけき白雪も人知れずとけてなくなり、おぼろに霞たなびく春景色。
若草色に幼く芽をふいたばかりの青柳の糸が、楚々としたたおやめの
風情で、うすみどりいろの風にそよとなびきます。
草木萌えいづる早春の叙景を新千載和歌集では次のやうに詠っています。
春風や 柳の髪を梳るらむ 緑の眉も みだるばかりに
春を告げて、ともとの梅の花が咲いています。風情ある趣の枝々に馥郁と
かほり、ふっくらとぽってりと開いたさまは、若い娘の花かんざし。
その密を慕って宿る鶯のように、春風にふくらむ胸のときめき。
ああ、あの方との心かようこのひと時の、いついつまでも変わらぬ常盤の
松と、祝い言祝ぎます。
伝統文化の魅力に引き込まれると嬉しいです。