みちくさ茶屋

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もう一度君にプロポーズ

2012-04-22 | television
今期は8本も観たいドラマがあって、どうしよう忙しすぎると思っていたんだけど、初回でリタイアが何本か出てきた。
どうしてなのか、事件解決モノばっかりだよね。
バタバタと殺人事件が起きて疲労感が募ったところに、きました、純愛ドラマ「もう一度君に、プロポーズ」。


主演は、竹野内豊と和久井映見。
ざっくりとあらすじを言うと、結婚5年の夫婦(コドモなし)がいて、奥さんがくも膜下出血で手術したらだんなさんとの5年だけごそっと忘れてしまっていて、夫である竹野内豊(の役)が、もう一度奥さんと恋愛しようとする、というラブストーリー。


波留(竹野内豊)がとにかくかっこよすぎ。
私がすごく好きなシーンが2つあって、ひとつは、奥さんである可南子(和久井映見)が手術するために運ばれているとき。
ハワイでツーリングしよう、って話をするの。バイク乗りである波留は「可南子はサイドカーでもいいかもな」って。
手術のことに関係なく、楽しい未来の話して、元気づけようとしてるんだね。
可南子は「早くしてくれないと、おばあちゃんになっちゃうわよ」と答える。
これもまた、「手術に成功しておばあちゃんになるよ」っていう可南子の返答だと思う。
「ツーリングしてるじいちゃん、ばあちゃんっていいじゃん」っていう波留の笑顔。
これは「いっしょに年を取ろう、絶対死ぬなよ」っていうメッセージに他ならず、
この時点で、ああ、いい夫婦だなあと。


で、手術は無事に終わるんだけど、可南子は波留のことがわからない。
医者は「記憶の混乱はよくあること。心療内科に行ってください」とか言うんだけど、そういうもの?
私だったら「あんたの医療ミスじゃないのっ?」って食ってかかってしまいそうだわ。
オペによる記憶障害が、心療内科で治るとはとても思えないんだけど……。

で、波留は、「あせらなくていいから、ゆっくり思い出せばいいよ」って
すごくやさしいの。ほんとにやさしいの。慣れないキッチンでうどんとか作ってくれるし。
俺はソファで寝るから、可南子はベッド使いな、とか。
でも、戸惑ってばかりの可南子。
しまいには実家に戻ってしまう……。


「あなたのことを好きだという気持ちが思い出せない」という可南子。
うーん、それは気の毒だけど、でもさ、
記憶なくして、目がさめて、「これ、あなたのだんな」ってあんな男性が出てきたら
「マジで!? でかした、私」って思わないかなあ。私だったら小躍りするよ。


そしてもうひとつ、私が大好きなのがラストシーン。
4月7日はふたりが出会った記念日で、バイクで実家に迎えに行く波留。
出会った場所(図書館)に連れていくものの、やはり可南子の記憶は戻らず。

そこに、桜の花びらが。
波留の頭についたそれを、とってあげる可南子。
初めて出会ったその日にも同じことがあったのを思い出し、
波留は思わず、可南子の手をにぎる。そして見つめる。

キャーーーー


もうさ、それまで何も覚えてなかったとしたって、このときに恋に堕ちるよね!?
っていうか、私は堕ちたよ、竹野内くんに!!
こ、このあたりで私の心拍数は3倍に。


……が、きょとん顔の可南子。
なんでじゃーーー!!!


去ろうとする可南子に「今度はいつ会えるかな?」と言う波留。

「思い出せなくていい。結婚していたことも、俺のことを好きだっていう気持ちも。
だから、また最初から始めよう。可南子。いや、可南子さん。
俺とデートしてください」



ひゃあああああああ、し、死んだ
キュン死だよ、キュン死。

床にばったり倒れていたら、こうたろうに「お母さんっ、お母さんに言ったんじゃないから!」と揺り起こされた。


ところが、可南子さん。
「…ごめんなさい」


ええええええ、なんでごめんなさいだよ。デートくらいしたっていいじゃんか。
背を向けた可南子を見送る、竹野内くんの弱々しい笑顔がまたステキでせつないわー。


でも、どうかしら。
もしも私の身に可南子と同じことが起こったとして、相方がいきなり「だんなです」と現れたとき、どう思うのかしら。
そして相方はどうなのかしら、と、強制的に録画を見せた。
相方に「きっとあなたは、竹野内くんみたいに心を尽くして新しい恋を始めようなんて思わないよね」
と言ったら、「そんなことはありませんよ」との返事。
「でもさ、俺がすごいがんばったとするじゃん。そしたらmichikoは、もし記憶が戻っても、
戻ってないふりして俺のアプローチを喜んで見てるんだろうね」だって。

……たしかに。
それ、記憶のある状態で見たいわぁ。