道彦の散歩道

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毎日の事件事故の記録

12/14 「焼麦弁当」と「南蛮あごめし」

2012年12月14日 | インポート

【焼麦(しゃおまい)弁当】

駅弁ランキング26位。「焼麦弁当」は、鹿児島本線・鳥栖駅の駅弁。この駅弁は、大正2年、日本で最初に販売を開始した「かしわめし」と昭和31年に発売された、「焼麦」の2つを同時に味わえる豪華な駅弁である。ここのシウマイは豚肉、キャベツ、タマネギなどの他にも、椎茸などを加えてあり、広東風の味付けが秀逸の焼売であり、独特の風味が美味しさの秘密といわれているが、販売以来50年の研究努力の成果であるといえる。天下一品の美味しさである。さらに嬉しいのは、楽しみはシウマイだけではなく、これもまた九州名物の「かしわめし」がセットになっているのである。四角い容器の蓋を開けると、そこには、小粒ながらしっかりスパイスの効いた豚肉がぎっしり詰まったシウマイが6個と、ご飯の上には、色鮮やかな錦糸玉子と甘辛く煮込まれた、かしわが半々でトッピングされている。下のご飯は、鶏のス-プで炊かれているのである。

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【南蛮あごめし】

駅弁ランキング27位。「南蛮あごめし」は、佐世保線・佐世保駅の駅弁。5年ほど前から販売されている人気の駅弁、「南蛮あごめし」の「アゴ」とは、長崎の特産品の「トビウオ」のことである。四角い容器の蓋を開けると、焼きアゴの出汁で炊いた醤油味のご飯の上に、椎茸や大葉が入っており、その上にアゴの卵がトッピングされている。味わいは深いのであるが、決して主張し過ぎない炊き込みご飯と、大葉の風味の組み合わせは、まさに絶妙で、食欲をそそる駅弁である。そしてご飯の上には、一夜干しのアゴが切れほどのっている。小骨が多少気になる人もいるかもしれないが、柔らかいので身と一緒に食べられるほどである。この一夜干しのアゴは、嚙めば嚙むほど、一層味が出てきて旨味を感じることができる。

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12/13 「南紀くじら弁当」と「北海手綱」

2012年12月13日 | インポート

【南紀くじら弁当】

駅弁ランキング24位。「南紀くじら弁当」は、紀勢本線・紀伊勝浦駅の駅弁。「南紀くじら弁当」は、その名の通り、くじらの肉を使った駅弁である。和歌山県は、古式捕鯨発祥の地なのである。そのため和歌山県紀伊勝浦駅では、鯨の食文化を駅弁として、気軽に楽しめる地なのである。そして「南紀くじら弁当」は「クジラ料理を伝える会」からの推薦を頂いており、このクジラ料理を伝える会とは、平成7年、全国26の料理店が集まって結成したものであり、会員は政府から特別に許可を受けている捕鯨調査で獲った鯨肉の一部を頂いて、日本の伝統文化の維持と継続及び国民に対して鯨の継続的利用に対する正しい理解と支持を得るための活動を実施している。

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【北海手綱】

駅弁ランキング25位。「北海手綱」は、函館本線・小樽駅の駅弁。駅弁は改札外駅舎内のコンビニでコンビニ弁当と併売されている。「北海手綱」は、カニめし、イクラめし、サケめしを、一箱に詰めてしまった贅沢で食べ応えのある駅弁である。そしてその弁当の彩りは、漁船のロ-プをイメ-ジしてカニ、イクラ、サケ、錦糸玉子などを斜めに盛り付けた見た目にも美しい、「海の街、鮨の街」ならではの贅沢駅弁である。

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12/12 「いちご弁当」と「朴葉みそ弁当」

2012年12月12日 | インポート

【いちご弁当】

駅弁ランキング22位。「いちご弁当」は山田線・宮古駅の駅弁。「いちご弁当」は地元の割烹料理屋が1989年に駅に進出したことから始まり、現在は改札外の駅舎内で駅前広場に面したキヨスクに置かれている。ここで販売されている「いちご弁当」の「いちご」とは、三陸地方の郷土料理で、それは、ウニとアワビを磯汁にした「いちご煮」のことである。
この駅弁は、ウニとアワビの存在感はそのままに「イチゴ煮」をアレンジした弁当である。まず、ご飯の上に、ウニそぼろをたっぷりと敷き詰め、さらに食感のよい三陸産アワビのスライスをのせる。付け合わせには茎ワカメ、桜漬けダイコン、ショウガなどを添えて、見た目の彩りも美しいなんとも豪華な組み合わせの駅弁に仕上がっている。

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【朴葉みそ弁当】

駅弁ランキング23位。「朴葉みそ弁当」は、高山本線・高山駅の駅弁。この駅弁は、高山線開通70周年記念で2004年10月に発売された駅弁であり、この駅弁は椎茸や生姜を入れて火を入れた地味噌に刻み葱と花かつおかけ、飛騨特産の「こも豆腐」、「ひろうず(がんどき)」、「ころ芋」、「ぎせい豆腐(豆腐をすり、人参や胡麻、牛蒡などを混ぜて蒸し焼いたもの)」、「花麩」などの飛騨の特産品がぎっしり詰まった駅弁である。しかもこの駅弁はね上げ底になっており、下の発砲スチロ-ルの中には段ボ-ル紙が敷かれており、発熱ユニットが入っている。そして紐を引くと、水の入ったアルミ袋に切れ目が入り、酸化カルシゥムとの化学反応で発熱する仕組みとなっているため、熱々の弁当が食べられるのである。

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12/11 「桃太郎の祭りずし」と「わっぱ舞茸」

2012年12月11日 | インポート

【桃太郎の祭りずし】

駅弁ランキング20位。「桃太郎の祭りずし」は山陽本線・岡山駅の駅弁。岡山駅の駅弁は、戦前からの駅弁屋が駅構内各所に駅弁売店を構えて多種類の駅弁を販売している。その岡山駅では、岡山のヒ-ロ-と岡山の名物の最強コンビ弁当が食べられる。
まずパッケ-ジには、桃太郎のイラストが描かれている外箱、その箱開けると、モモの形をしたピンク色の容器が入っている。そのフタを開けると瀬戸内産の新鮮な山の幸、海の幸がまさにお祭りのように華やかに並んでいる。箸をつける前に、見た目だけでも食欲が刺激される駅弁である。ボイルした有頭エビや酢締めしたママカリやサヨリ、焼きアナゴの煮付けなど、他にも盛りだくさんの具材は、やや甘めの酢飯とたいへん相性が良く、どれも期待を裏切らない味わいに仕上がっている。

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【わっぱ舞茸】

駅弁ランキング21位。「わっぱ舞茸」は、奥羽本線・秋田駅の駅弁。秋田駅で販売されている駅弁は国鉄時代からの駅弁屋とJRの子会社などの商品が、実に豊富に販売されており、改札内の駅弁屋と改札外のキヨスクで購入できる。
「わっば舞茸」は、薄い木の皮でできた「わっぱ」の中にたくさんの舞茸と鶏肉2切れか入った弁当であり、秋田のブランド米である「あきたこまち」を使い、薄味の舞茸の出汁で炊いた、炊き込み風ご飯と淡泊な具の組み合わせがたいへん美味しい駅弁に仕上がっている。

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12/10 「ふく寿司」と「瀬戸のあな子」

2012年12月10日 | インポート

【ふく寿司】

駅弁ランキング18位。「ふく寿司」は、山陽本線・下関駅の駅弁。下関駅の駅弁は国鉄時代からの駅弁屋が駅コンコ-スに駅弁売店を構えて販売している。そしてこの「ふく寿司」は、1989年に「ふくめし」を売れない時期のために開発された駅弁である。山口県下関港はフグ水揚げは日本一を誇っており、そのフグを使った駅弁なのであるが、フグを濁らず「ふく」と呼ぶのは、縁起をかついで「ふぐ」ではなく「ふく(福)」呼ぶのである。逆に大阪では「当たると死んでしまう」という洒落から、フグのことを「てっぽう(鉄砲)」と呼び、、ここから「てっさ」「てっちり」といった言葉が生まれたといわれている。
その「ふく寿司」の中身は、寿司飯の上に錦糸玉子を敷き詰め、その上にはメインのふくの切り身とふくの皮、また他にもエビ、煮た椎茸、練りウニ、とびっこ、茎ワカメなどをのせた、まるでちらし寿司のような寿司に仕上げており、価格の割には豪華で美味しい駅弁である。

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【瀬戸のあな子】

駅弁ランキング19位。「瀬戸のあな子」は、予讃線・松山駅の駅弁。松山駅で人気ランキングに挙がってきた駅弁は、「瀬戸のあな子」であり、これは穴子を中心としたちらし寿司のことである。海老そぼろと錦糸玉子や椎茸煮、しめじ、人参、山菜、紅生姜、刻み海苔などが、かんぴょうや刻み椎茸の入ったすし飯の上に彩りよく散らされており、蒲焼き風の味付けがなされているメインの穴子も肉が柔らかく、タレもしっかりかけてあり、旨味と甘み十分の仕上がりで、見た目もお腹も大満足する一品に仕上がっている駅弁である。酢飯はすっぱからず、甘過ぎず、駅弁にありがちな濃いめの甘い寿司酢があまり好きでないという人でも美味しく頂けるように工夫が凝らされている。穴子の味付けはもちろんであるが、他の食材も味付けが絶妙で、紅生姜や山菜などもスッキリさせてくれる味になっている。

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12/09 「深川めし」と「豊後さば寿司」

2012年12月09日 | インポート

【深川めし】

駅弁ランキング16位。「深川めし」は東海道新幹線・東京駅の駅弁。元々の「深川めし」とは、アサリのむき身を具にした味噌汁で、茶碗や丼に盛った米飯にかけたものを指している。この食べ方が考案されたのは、気の短い江戸っ子の漁師がご飯と汁物を一緒に食べてしまえるよう考案されたものとされている。他にもアサリの産地ではポピュラ-なものであるが、代表格は東京の深川であるため、このような食べ方をする料理を「深川めし」と呼んだ。しかし、近年増え始めた深川めし屋は、このスタイルではなく炊き込みタイプの上品なものとなってきている。
その炊き込みご飯というのは、まずアサリ、長葱、や油揚げなどと一緒に醤油などで味付けをして煮込む。その後、煮汁でご飯を炊きね炊き上がったら具を戻してかき混ぜるのである。炊き込みご飯であるが、具材であるアサリそのものは、最初からご飯と一緒に炊き込むのではなく、炊き上がってから混ぜ込むタイプの炊き込みご飯である。

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【豊後さば寿司】

駅弁ランキング17位。「豊後さば寿司」は日豊本線・大分駅の駅弁。1994年から発売している大分駅名物、「豊後さば寿司」は、脂ののった分厚い鯖の身が、秘伝の寿司酢で締められており、プリッとした食感が楽しめる伝統の味である。鯖身の上には白板コンブがあしらわれており、このコンブの旨味がしっかり生きている寿司である。駅弁としてだけでなく、酒の肴としても秀逸で、九州の焼酎と一緒に味わうとまた最高の気分である。
駅弁としての歴史は浅いが、米子や高山で見られる棒寿司を、大分近海の鯖を使って作っている。ややサイズが小ぶりである割には、いい値段がするが、脂の乗りやプリプリの食感、酢飯に対する鯖の分量など、どれをとっても半端さがなく、駅弁゛超えて名産品か土産物として扱いたい逸品である。

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12/08 「瀬戸の牡蠣めし」と「笹寿司」

2012年12月08日 | インポート

【瀬戸の牡蠣めし】

駅弁ランキング14位。「瀬戸の牡蠣4めし」は、山陽本線・広島駅の駅弁。この駅弁はなんと、中国地方を代表する巨大老舗駅弁屋が作る駅弁であり、始まりは2003年1月の京王百貨店駅弁大会で実演販売するために作られ、広島特産の牡蠣や広島菜等見た目も鮮やかなバランスの取れた駅弁である。
広島県の名物はご存知牡蠣や穴子、新鮮な魚介類、お好み焼きなどと様々あり、その広島の駅で販売されている駅弁の中で人気ランキングに挙げられたのが「瀬戸の牡蠣めし」である。広島特産の牡蠣の旨さを堪能できる駅弁なのである。中身は、牡蠣をたっぷりと炊き込んだ牡蠣の炊き込みご飯に錦糸卵をのせて、さらにその上にメインの牡蠣を5粒と、じゃこ煮、さくらでんぷん、松茸のスライス、九州の高菜、信州の野沢菜と共に日本の三大漬物の一つとして知られている広島菜の漬物、にんじん、紅生姜等が彩りも良く盛り付けられている。

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【笹寿司】

駅弁ランキング15位。「笹寿司」は、信越本線・妙高高原駅の駅弁。「笹寿司」は、妙高高原駅が田口駅と呼ばれていた昔からの名物駅弁であり、パッケ-ジには妙高山と里と笹の温泉マ-クが描かれており、笹色のボ-ル紙パッケ-ジには木目調の紙製容器を入れ、その中には、姫竹、紅鮭、ぜんまい、玉子、椎茸、芽山椒を酢飯に載せて笹の葉で包んだ笹寿司がひとつずつ整然と並んでいる。見た目にも楽しみな様々な笹寿司は、郷土料理の歴史を感じさせてくれる駅弁である。

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12/07 「かしわめし」と「元祖特選牛肉弁当」

2012年12月07日 | インポート

【かしわめし】

駅弁ランキング12位。「かしわめし」は鹿児島本線・折尾駅の駅弁。「かしわめし」は、九州北部の郷土料理の鶏料理のことであり、この「鶏」のことを「かしわ」と呼びそのかしわを使った、鶏の炊き込みご飯を主とした弁当や駅弁のことである。
特定の業者が考案した料理ではなく、郷土料理がもとになっているため、複数の業者が似通った駅弁を販売している。
折尾駅で「かしわめし」は、戦前からの駅弁屋が駅構内の売店2カ所に加え、今では珍しくなった立ち売りでも駅弁を販売している。
「かしわめし」の中身は、スタイルとどれも類似しており、鶏の出汁で炊き込んだご飯の上を斜めの線を描くように、甘辛く煮た鶏肉と錦糸卵、海苔を乗せて彩られている。一方、鶏肉については、北部九州と南九州で調理方法が大きく異なり、北部九州では細かく刻まれて入っているが、大分以南では大きめの鶏が乗せられているところが多い。

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【元祖特選牛肉弁当】

駅弁ランキング13位。「元祖特選牛肉弁当」は紀世本線・松坂駅の駅弁。松坂市は日本一の銘柄牛「松阪牛」の主要産地として有名である。松坂駅の駅弁は古く、国鉄時代からの駅弁屋が改札口脇とホ-ム上に売店を構えており、紀世線特急の車内販売でも購入することが出来る。この「元祖特選牛肉弁当」は昭和34年、当時の国鉄・紀勢本線の名古屋から天王寺までの全線開通を祝う記念イベントとして新発売された駅弁である。地元松坂の名産品である、「松阪牛」に目をつけ構想に1年もかけて、日本で初めての牛肉を使った駅弁を開発したのである。しかもその牛肉はブランド牛で有名な松阪牛を使用した駅弁で、「元祖特選牛肉弁当」を誕生させたのである。この開発には、大変な苦労が伴っており、まずは、冷めると固くなって風味が落ちる牛肉をいかにて、時間がたっても柔らかく美味しい牛肉の駅弁にするのもたいへん困難であったといわれている。そのため日々、試行錯誤を繰り返し、下味にぶどう酒を加えることと、使用する部位は、松阪牛の内ももの柔らかい部分を厳選して使用、独特の肉の焼き方と最後にからめる秘伝のたれの調合などによって開発されたのが、「元祖特選牛肉弁当」である。

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12/06 「ひっぱりだこ飯」と「味噌煮込み牛たんせいろ」

2012年12月06日 | インポート

【ひっぱりだこ飯】

駅弁ランキング10位。「ひっぱりだこ飯」は、山陽本線・西明石駅の駅弁。兵庫県神戸市に本社を置く食品会社が販売している駅弁で、この会社は明治時代初期には、大阪曾根崎新地で料亭を営んでいたが、1903年に、阪鶴鉄道の構内営業許可を取得して駅弁の販売を開始した。駅弁の歴史は古いが、10位の「ひっぱりだこ飯」は、比較的新しい商品で、1998年4月に明石と淡路島の間にかかる明石海峡大橋の開通を記念して作られたものである。蛸壺をモチ-フにした陶製容器に明石海峡大橋とタコのデザインを施した掛紙を被せゴム紐がかけてある。
独自に焼き上げた蛸漁に使用する蛸壺風の陶器に、タコの天麩羅、タコのうま煮、穴子そして、季節の野菜を、贅沢に盛り付けた、味と陶器の容器、両方を楽しむことが出来るユ-モラスな駅弁である。特にタコのうま煮は柔らかく、非常に評判がよい。

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【味噌煮込み牛たんせいろ】

駅弁ランキング11位。「味噌煮込み牛たんせいろ」は東北本線・仙台駅の駅弁。
宮城県仙台市は、美味しい食べ物がたくさんあり、特に「牛タン」は仙台を代表する名物である。その名物「牛タン」を使った駅弁は種類が豊富であり、どれも人気が高い。しかし牛タンは冷めてしまうと味が落ちてしまうデメリットがあり、弁当にしてしまうと、せっかくの名物である、牛タンが台無しになってしまう。しかしこの「味噌煮込み牛たんせいろ」は、その心配がなく、美味しい牛たんを堪能出来る駅弁に仕上がっている。その秘密は、特製の発熱容器を使っているので、何時でも熱々の牛タンを食べることができる。

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12/05 「かにちらし寿し」と「石狩鮭めし」

2012年12月05日 | インポート

【かにちらし寿し】

駅弁ランキング8位。「かにちらし寿し」は山陰本線・米子駅の駅弁。駅弁の製造販売会社は1社であるが、豊富な駅弁を販売している。
「かにちらし寿し」は、六角形容器に詰められている。やや強めな酢飯の上に、ふわっとした、かにのほぐし身がたっぷり、さらに新鮮なかにの棒肉と、かに本来の風味がたっぷり楽しめるちらし寿し駅弁である。

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【石狩鮭めし】

駅弁ランキング9位。「いしかり鮭めし」は、函館本線・札幌駅の駅弁。その歴史は大変古く、大正12年からのロングセラー駅弁である。札幌駅の味として親しまれてきた「鮭めし」にイクラをたっぷりと乗せた本場ならではの醍醐味、人気の秘訣である。昆布飯7を使っており、ちょっと甘みがあるご飯の上には、鮭のほぐし身、イクラの醤油漬、錦糸卵が乗っている。おかずには、鮭蒲鉾、鮭昆布巻、蕗の付け合わせが入っている。

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12/02 「だるま弁当」と「牛肉どまん中」

2012年12月02日 | インポート

【だるま弁当】

駅弁ランキング6位。「だるま弁当」は高崎線・高崎駅の駅弁。高崎駅を拠点とする駅弁の調製業者が販売している。「だるま弁当」は、高崎市の名物である達磨をかたどった容器を使った駅弁である。駅弁としての歴史はたいへん古く、創業は1884年で、上越線が開業したのをきっかけに「おにぎり弁当」を発売したことが、始まりとなっている。1960年に発売された「だるま弁当」は、当時、陶磁器の容器が使われており、色もべージュ色の容器であった。弁当の中身も、今とは異なり、さくらご飯の上に椎茸、竹の子、蓮根、糸蒟蒻などを敷き詰めた精進料理風駅弁であり、グリンピ-スと鶏肉が添えられていたといわれる。しかしその後、この容器は、ゴミ処理問題などの理由から1972年に終売し、1973年に赤いプラスチック製の容器に切り換えられた。だるまの容器の中身は、茶飯風の炊き込みご飯の上に、山菜・筍、こんにゃく、栗、牛蒡、鶏肉、鶉の卵、柴漬け、生姜などのおかずがぎっしり乗っている。滋味豊かな山菜や様々な具材を使い、季節の味覚を楽しむ普茶料理の深い味わいが楽しめる弁当である。

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【牛肉どまん中】

駅弁ランキング7位。「牛肉どまん中」は奥羽本線・米沢駅の駅弁。米沢市は山形県の南端で内陸の盆地に広がる城下町で、和牛の生産と江戸時代の名君である上杉鷲山が有名である。米沢駅では2社が駅弁を販売しており、それぞれが非常に多くの牛肉弁当を揃えて競争している。その中で、「牛肉どまん中」は比較的新しいもので、1992年の山形新幹線の開業時に発売された駅弁である。そしこの「牛肉どまん中」は、蓋を開けると、その名の通り、牛肉ん゛ぎっしり敷き詰められている。しかもその牛肉は、1/3がそぼろで、2/3が牛肉のしぐれ煮になさっているため、一面にぎっしり敷き詰められた牛肉にも飽きがこないよう工夫が凝らされている。そしてこの牛肉は冷めても、柔らかくおいしいのである。
牛肉の下には、山形県の誇るブランド米「どまんなか」が使用されている。米沢名物の牛肉とお米がメインとなった駅弁である。これ以外にも、サイドの甘い卵焼き、里芋、人参、昆布の煮物、蒲鉾、などの付け合わせが付いており、この煮物も鰹節の味が効いていて美味しく出来ている。

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12/01 「かにめし」と「柿の葉寿し」

2012年12月01日 | インポート

【かにめし】

駅弁ランキング4位。「かにめし」は、函館本線・長万部駅の駅弁。「かにめし」とは、あらかじめボイルした蟹肉をほぐし、酢飯や白飯、炊き込みご飯などの上に散らしたり、ご飯の中に混ぜ込む日本の料理である。長万部駅に拠点を置くレストラン・ドライブイン・佃煮製造業者で製造している。駅弁「かにめし」の始まりは、戦後の食糧難が関係している。この業者は、元々長万部駅で弁当販売をしていたのであるが、戦後の混乱から、この創業者は食料集めに奔走していた。しかかし、その留守を守っていた創業者の妻が、この地方に大量に残る蟹を茹でて駅で販売したらとうかというアイデアを発し、1947年に「煮蟹」を販売することになった。この「煮蟹」というのは、蟹を丸ごと茹でて新聞紙に包んだだけの料理であったが、すぐに大ブ-ムとなり、駅の売り子には人々が殺到し、列車の中は蟹の香りに包まれていたという。しかし、この人気に伴い、問題点も多くあり、改善の必要があった。この人気の「煮蟹」は水揚げされる夏場しか販売できないということ。また購入者は殻を外す手間がかかり、さらに殻が車内に散乱してしまうという問題点である。まず年間通して販売できるように、当時としては珍しい、大型冷凍庫を入手し、夏場に採れる蟹の鮮度を落とさないことに成功した。次の問題は食べやすさである。駅員との試食会を何度も行い、試行錯誤の末、味付けした蟹肉を大量ご飯の上に載せた弁当「かにめし」が、1950年に完成した。この食べやすくなった「かにめし」は、瞬く間に大ヒットし、主力商品の煮蟹から、年間通して流通できる、「かにめし」へスライドさせる事に成功したのである。新聞社主催の駅弁コンク-ルや、1960年代中頃から始まる駅弁大会ブ-ムに便乗し、この「かにめし」は全国的な知名度を得る事になった。

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【柿の葉寿し】

駅弁ランキング5位。「柿の葉寿し」は、和歌山線・吉野口駅の駅弁。この「柿の葉寿し」は、和歌山県の他にも、奈良県、石川県の郷土料理とされており、主な食材は、鯖、鮭、小鯛などが両地域で使用されるが、和歌山県と奈良県では穴子や椎茸をネタとして使用しているが、石川県の「柿の葉寿し」は作り方もその形状も異なり、主に鰤をネタとして使用している。江戸時代に生まれたこの「柿の葉寿し」、和歌山県と奈良県を横断し、紀伊水道に注ぐ大河・紀ノ川があり、「柿の葉寿し」はこの紀ノ川の上流を産地として生まれたといわれている。江戸時代には、車や船はなく海から和歌山県の橋本周辺に運ばれてくる物資は、陸路または紀ノ川の水路を使って運び込まれていた。この様な長い道中、魚などの生ものを運ぼうとしても、簡単に腐ってしまい、おいしい海の幸を運ぶことが出来なかったことから、考案されたのが「浜塩」言われる保存法であり、これは大量の塩を魚の腹に詰め込み、魚が傷むのを遅らせる方法である。このように塩漬けした魚に、米合わせ、最後に殺菌作用のある柿の葉で包むのであるが、紀ノ川沿いの地は、古くから豊富な水源を活かした柿の産地として有名であった。そこから塩で締めた鯖に酢飯をあわせ、柿の葉で包むというスタイルが完成し、「柿の葉寿しが生まれたのである。そして現在、押し寿司の一種として人気を維持している。

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