道彦の散歩道

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06/20 「品川飯」と「品川丼」

2013年06月20日 | 食・レシピ

【品川飯】
「品川飯」は、シャコとご飯とを組み合わせた、東京都品川の郷土料理である。
本山萩舟著の「飲食事典」によれば、東京湾において江戸時代まで、深川飯に用いられるハマグリなどと共に、シャコも多産しており、ハマグリを使った丼を深川飯、シャコを使った丼を品川飯と称したと書かれている。
先の文献に「庶民に愛された」とあるように、漁師町の賄い飯だったとする文献もあり、料亭や料理屋で出すような洒落た料理ではない。
定義づけは曖昧で、浦リヨ著「郷土料理」に紹介されているのは、下煮をしたシャコを、ご飯を炊く途中にふいたところで混ぜて炊き上げたものであるが、その他にも砂糖醤油で味付けしたシャコを丼飯の上に載せたもの、卵とじを載せたものなどもあった。
後にはシャコが穫れなくなり高価になったため、シャコ同様に沢山穫れたアナゴを入れたものも「品川飯」と呼ばれるようになり、バリエーションは家によって異なっている。

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【品川丼】
「品川丼」は「品川飯」とは異なる。「品川飯」を復元している店もあるが、その他の丼にも「品川丼」と銘打っている場合もある。
最も知られるのは、品川駅の京浜東北線ホ-ムで出される丼で、ご飯の上に、天つゆを浸した「げそと桜海老」のかき揚げを載せた丼に、吸い物が付くものである。
この品川丼は、出汁を染み込ませた大ぶりなかき揚げを、丼飯に載せただけ代物で、味自体も値段相応なのだが、なぜか妙に旨く感じる丼である。
かき揚げも専門店で食べるような「かき揚げ丼」とは違うチ-プ食感である。が、ス-パ-の総菜屋でかき揚げ」を買って丼飯に載せても、これと同じ味にはならない。
品川駅のホ-ムのうち3ホ-ムの店は味もほとんど同じだが、作るパ-トとおばさんによって、揚げ加減による柔らかさ、出汁の染み込ませ加減が違うのが特徴と言えば特徴。

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