道彦の散歩道

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06/05 「親子丼」と「他人丼」

2013年06月05日 | 食・レシピ

【親子丼】
「親子丼」とは、鶏肉、玉葱などを割り下で煮て玉子でとじ、丼飯の上に載せた料理。「親子丼」という名前は鶏肉と鶏卵を使うことに由来する。
東京都中央区日本橋にある鳥料理店専門店「玉秀」の「元祖親子丼」は、割り下で鶏肉のみを煮て玉子でとじたもので、玉葱や三つ葉等の材料は使われていない。
明治の中頃に鳥鍋を食べていた客が鍋に玉子をとじて入れたものを飯にかけて食べたのが始まり。店では「汁かけ飯を店で出したら店の格が落ちる」として出前のみで長い間店内では出さなかった。
もうひとつ、映画監督の山本嘉次郞が「自分の父親が親子丼の発明者」と主張していた。山本によれば、実父が煙草製造業をしていた頃、仲間とともに新しい料理を作ろうと研究。「忙しい時には立ったままで喰え、美味で滋養に富んだものを」と考えたのが、親子丼だ。山本は親子丼に強い拘りを持ち、「親子丼を構成するものは、鶏肉、鶏卵、のり、三つ葉、米、そして醤油、味醂、砂糖である」「はさみで細かく切った陰毛のごとき海苔を憎む」「玉葱なんてカツ丼以外に使うべきでない」「三つ葉と海苔の香りがなければ親子の値打ちはない」と定義づけた。
ユダヤ系の「親子を同時に食べてはならない」という戒律に反するため、外国人に振る舞う日本食しては注意が必要である。
また、鮭の刺身または鮭フレ-クとイクラを載せたものを指すこともある。
玉秀の親子丼

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鮭とイクラの親子丼

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【他人丼】
「他人丼」とは、鶏肉と鶏卵という親子関係を崩し、玉子と豚肉、玉子と牛肉などといった他人との関係を築いたものが「他人丼」。親子丼と同じ調理法で作ることが出来る。
近畿地方では主に牛肉を使ったものが他人丼として親しまれており、他の地域では主に豚肉を使ったものがメジャーな他人丼とされている。ちなみに関西の他人丼を関東の方へ持っていくと「開花丼」と呼ばれるようになる。これは明治初年に始まった文明開化の象徴となる料理であったからである。

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