細野豪志ブログ

衆議院議員 細野豪志の活動報告です

農業参入の壁

2009-03-18 21:17:59 | 国会活動
新たに農家になった友人に会いに行ってきました。

ベンチャー企業の経営者として実績を上げ、突然、誰もがアッと驚く転職を遂げた彼は、長距離バスで到着した我々をお百姓スタイルで迎えてくれました。

借り受けている農地は2町6反。夫婦二人で耕すには、広大な面積です。わずか2ヶ月で認定農家になったというんですから、スゴイことです。

ここまで来るには、農業委員会、農事組合法人など、周りの温かい協力がありました。それぞれの方から話を聞いて、日本の農業に一筋の光明を見た思いがしました。

彼がここまで来られたのは、本人の類まれなる経営センスと貴重な縁の賜物です。現実には、就農には多くの障害が横たわっています。

新規に就農する認定農業者には、就農支援資金を借りられるのですが、彼の場合は、先に農地を借りてしまったので、この資金を借りることができませんでした。また農協は、1年以上口座を持っていないと、資金は貸してくれません。

新規就農には、最低限500万、理想を言えば1000万の自己資本が必要となるようです。これは、相当に高いハードルです。

加えて、結婚していることと(農業は一人ではできない)、大いなるやる気が必要なのだそうです。

このところ、就農フェアをすると1000人単位で人が集まるのだそうですが、実際に就農に至るのは、ごくわずかな人数にとどまるそうです。

もう少し、農業参入への壁を下げる必要性を感じました。

ちょうど、現地を視察している最中、私を子供のようにかわいがってくれた三島の後援会長が急逝していたことを夕刻、知りました。寂しさと悲しさは、表現のしようがありません。

政権交代を見てもらいたかった。また、負けられない理由が一つ増えました。


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