細野豪志ブログ

衆議院議員 細野豪志の活動報告です

民主党第三世代

2012-11-30 10:43:06 | 第三世代

2005年の郵政選挙。2009年の政権交代選挙。いずれも、多数の新人が当選し、政界は様変わりしました。新たなチャレンジャーが登場することは良いことです。問題は、チャンレンジャーの質です。

新人が多数誕生した一方で、多くの有望な若手が国会での議席を失いました。一人の政治家が生まれ育ち、国民のために貢献できるようになるには、一定の時間がかかります。多くの政治家と接する中で、継続して仕事を与えられることの重要性を痛感してきました。やはり、残すべき人間は残さねばなりません。

民主党の現状は厳しい。しかし、民主党の掲げた「共に生きる社会」をつくるという理念は間違っていません。「強い国家」ができても、社会がボロボロになり、そこで生きる人々が幸せにならなければ、意味がありません。社会を強くすることこそ、国を強くすることです。民主党は、踏ん張らなければなりません。

大切なのは人材です。掲げた5綱は、まだ、未熟ではありますが、これまで研鑽を積んできた第三世代の政治理念を凝縮したものです。

昨日は堀義人さんとグロービスTVで、今晩は神保哲生さん、宮台真司さんとビデオニュースで対談します。


新世代(民主党第三世代)5綱

2012-11-28 08:48:18 | 第三世代

民主党を創設し、政権交代を成し遂げた鳩山由紀夫元総理、菅直人前総理をはじめとする第一世代。細川政権が誕生した93年以降に当選し、民主党結党に参加した野田佳彦総理、前原誠司国家戦略担当大臣をはじめとした第二世代。私たちは、民主党が誕生した2000年以降に集った第三世代にあたります。

これまで、私たちは、民主党をけん引してきた第一、第二世代の下で研鑽と経験を積んできました。政権交代以降、私たちは、数々の挫折を経験する中で、これからは、私たち自身がリスクを取って、矢面に立って党を立て直し、国民のために奮起しなければならないと考えるようになりました。

仲間が集い、政治家のあるべき姿、内政・外交の基本を議論し、私たちが原則とすべき考え方をまとめました。ここに、新世代5綱をもって、経国の大業を果たしたいと思います。

(メンバー)

辻元清美(大阪10区)

津川祥吾(静岡2区)

泉健太(京都3区)

中塚一宏(神奈川12区)

田村謙治(静岡4区)

高山智司(埼玉15区)

津村啓介(岡山2区)

楠田大蔵(福岡5区)

中野譲(埼玉14区)

橋本清仁(宮城3区)

柚木道義(岡山4区)

階猛(岩手1区)

小川淳也(香川1区)

新世代(民主党第三世代)5

1 世襲政治、企業団体献金と決別する

私たちは、長年続いた自民党政治を大胆に変える意欲を持って、各自の社会現場の経験を経て民主党に集結しました。世襲は新たな挑戦者の登場を妨げ、企業団体献金は、政治を国民に開かれたものにすることを妨げます。いずれも、自民党的なる体質の露呈であり、私たちは、それらと徹底的に対峙します。

2 政治は弱い人のためにある

共生社会が成り立つには、経済的に自立するコミュニティや個人が必要です。同時に、弱い立場の人たちへの温かい眼差しがなければ、共生社会は成り立ちません。民主党は、小泉政権の下でほころびを見せた医療や年金、障がい者福祉を立て直し、拡大した格差の是正することに積極的に努めてきました。私たちは、これからも、弱い立場の人たちのために全力を尽くします。特に、東日本大震災と原発事故で困難な状況にある人々を、政府をあげて、そして社会全体で支えていかなければなりません。

3 新たな価値を生む土発経済の活性化

人の役に立つことは、それ自体が歓びであり、生きがいともなります。こうした人々の力を、私たち「新しい公共」と呼びます。「新しい公共」「顔の見える民主主義」は、今や、多くの企業の行動原理にもなっています。もちろん成長は必要ですが、そこで暮らす人々の幸せや充実や意欲につながらなければ、意味がありません。グローバル化が進む時代だからこそ、各地域の土着の資源に我々は目を向けるべきです。再生可能エネルギーや農林水産業の活性化は、循環型の地域社会を取り還す契機になるはずです。社会的企業家の存在、ソーシャルキャピタルの蓄積、地域通貨など、土発経済を活性化する素地はできています。私たちは、地域から発して世界に雄飛する企業を応援します。

4 開かれた国益を実現する

日本は、古来より、海をわたってもたらされた多様な文化や技術を吸収し、これを組み替え、独自の文化に仕立て上げる中で、独創的で豊かな社会を育んできました。この柔軟性こそ日本の真の強さです。これからの21世紀の日本においても、日米同盟を基軸に、隣人であるアジアとの共存・共生を実現し、広く国際貢献を行ってこそ、日本の「開かれた国益」を実現することができます。私たちは、排他的なナショナリズムとは一線を画し、現実的な外交安全保障政策を展開します。

5 平時は穏やかな政治 有事は大きな政治

東日本大震災・原発事故という未曽有の経験をする中で、私たちは、政治家が有事において決断し実行すること、そして、結果に対して責任を持つことの大切さを深く痛感しました。激動の時代に入り、大きな政治を求める声が強まっています。そこで、私たちは、有事と平時をつなぐ日々の中で、常に、国民の要請に応えるべく、あらゆる準備を怠ることなく、かつ、本来は、国民が政治を強く意識せずに生活できる状態こそ理想にすべきであることを覚悟しました。すなわち、できる限り有事を事前に予防し、穏やかな政治を取り戻すことが必要なのです。軽挙妄動を廃し、ワンワードポリティクスに陥ることなく、政治に邁進します。

 以上

松岡正剛氏、高野孟氏と新世代5綱について対談しました。

http://www.youtube.com/watch?v=XzBgpRMAcig&list=UUiXBrJhjD9rQsR8UBys0IXg&index=1&feature=plcp


民主党政策進捗報告会

2012-11-11 20:47:05 | 国会活動

国会が動き出しました。自公の政調会長との会談も、間もなく実現しそうです。協議対象となるのは、特例公債法案、社会保障改革国民会議など、緊急性の高い課題ばかりです。

土曜は大阪、日曜は名古屋で、民主党の政策進捗報告会に出席しました。財源の甘さ、マニフェスト項目を実現できると考えた傲慢さなど、率直にお詫びしました。「子供を育てるために、毎日、一食で過ごしている」というお父さん。「就職がうまくいかず、自殺を考えることがある」という若者。国民が厳しい生活を送っている中で、消費税の増税を決めたことの重さをかみしめねばなりません。

厳しいところからの再スタートですが、綱領の改定や次期マニフェストの策定を通じて民主党の立ち位置を確認し、みんなで力を合わせて国民に訴えねばなりません。

明日は予算委員会で一番バッターとして質問に立ちます。実に久々です。貴重な機会ですので、野田総理と民主党のあるべき姿を議論してきたいと思っています。