細野豪志ブログ

衆議院議員 細野豪志の活動報告です

総理会見を見て

2008-10-30 19:09:30 | 国会活動
注目の麻生総理の会見が終わりました。私が見たところ、ポイントは二つ。

第一に、給付金方式の減税。総額2兆円規模で、4人家族で6万円。年内に現ナマでばらまく?とすれば、何ともすさまじい話です。世紀の愚策と言われた地域振興券と全く同じ政策が、まさか再び出てこようとは・・・。

個人的な趣味を言えば、国民の鼻先に現ナマを突きつけて人気を得ようとするやり方は、下品のひとことに尽きると思います。

麻生総理は「日本経済は全治3年」と言っています。途中で止めれば、増税で景気を冷やすのは間違いありませんので、こんなことを3年も続けるのでしょうか?


もう一つのポイントは、財政中期プログラムで3年後の消費税引き上げを明言したことです。将来の増税が明らかになった以上、給付金の相当部分はタンス預金となりそうです。


2次補正予算案はとても賛成できるしろものではありません。今日の麻生総理からは、補正予算が通らなければ、そこで解散という空気も若干感じました。

内需拡大には近道はありません。民主党は、医療、年金などの将来不安を取り除くという王道を歩みます。これも争点になるかも知れません。


明日は、金融機能強化法の財務金融委員会での審議で質問に立ちます。私に与えら得た課題は、農林中金です。

ここまで金融不安が広がっている以上、地域の金融機関である農協に公的資金を投入することも、場合によっては必要かも知れないと思います。ただし、経営責任も情報公開もないがしろにする政府案では、とても納税者に説明がつかないというのが私の率直な感想です。

今日の会見で、麻生総理は、金融不安をもたらした「証券化商品」について、金融機関の監視の不備に対する「反省」に言及していました。農林中金を投機に走らせ、公的資金を投入しなければならなくなった(りつつある?)ことに対する当局の監督責任も聞いてみたいと思います。

二度あることは三度ある?

2008-10-29 11:32:22 | 国会活動
結局、麻生総理は解散を回避するようです。いろいろ言われていますが、要するに解散が怖かったのでしょう。

ここで決断を出来ないとなると、安倍政権、福田政権で見られたのと同様に、求心力を失って解散できずに退陣という線も考えられます。自民党という政党が歴史的な役割を終えるときが近づいているのかも知れません。


年明け解散の可能性も指摘されていますので、地元は常在戦場で臨まねばなりません。ただし、国民生活を考えれば、解散が先延ばしされた以上、国会論戦に本腰を入れて取り組むのは、国会議員の責務です。

当面は、二足のわらじを履くことになりそうです。

政権選択

2008-10-24 21:15:26 | 国会活動
裾野400人、長岡150人、富士1500人、御殿場800人、三島1000人。各地の決起大会では、延べ4000人近い方々に集まっていただきました。

争点はズバリ「政権選択」。民主党か?自民党か?

決起大会では、政権交代が実現した場合に、どこが変わるのかを訴えました。

第一に、官僚に緊張感が出てくることです。消えた年金、汚染米などは、長年、自民党と霞ヶ関が馴れ合いで維持してきた長期政権の「つけ」です。

平成15年から20年までの5年間で就任した農水大臣は16人。汚染米の問題が生じるまで誰一人として、地方の農政事務所を訪問した大臣はいません。「手綱を握って馬に乗れ」とは長妻議員の言葉です。

第二に、政策の変更です。例えば医療政策。

妊婦が命を落とすという悲惨な事件が発生し、東京都知事と厚生労働大臣が責任の擦り付け合いをしています。この局面は、私は東京都知事に軍配を上げたいと思います。

静岡東部は、東京よりもはるかに医師不足が深刻です。地域医療の崩壊を防ぐためには、医師の派遣制度の導入が急務です。医学部の定員増加、総合病院に対する診療報酬の見直しも必要です。

第三に、税金のムダ遣いの一掃です。道路特定財源から支出されたレジャー用品、ミュージカルなど、常習化していた居酒屋タクシーなど、ねじれ国会で個別のムダ遣いは改まるようになりました。ただし、自民党政権が続く限り、ムダ遣いを生み出す仕組みは存続します。

我々がやらねばならないのは、天下りや特別会計、裏金を生み出した個別補助金など、ムダ遣いを生み出してきた仕組みを全廃することです。

テロ特措法、金融機能強化法、そして景気対策など、国会は来週やま場を迎えます。決断の時が近づいています。

明日は三島で決起大会

2008-10-21 21:17:29 | 地元
今日は久々の本会議。永田町の話題は、もっぱら総選挙の時期です。

幹事長、国対委員長などの自民党幹部、町村派幹部からは、11月30日選挙を示唆する発言が続いています。

ここへ来て、この戦略こそ、麻生総理の「罠」だとする説が浮上しています。

金融危機対策、日銀人事にテロ特措法と、解散を前提に国会は順調に消化されています。解散をちらつかせて、実績だけ上げようという魂胆だとすれば、「卑怯」のひとことです。

吉田茂元総理の孫として誇り高き麻生総理が、まさかここで逃げるとは私は思っていないのですが、さて、どうでしょうか?

明日19:00から、三島市民文化会館で三島・函南地区の決起大会です。裾野、伊豆長岡、富士、御殿場・小山と開催してきた決起大会も、明日がクライマックスです。ご都合のつく方は、是非ともご参加下さい。

最優先は金融危機対応、次に総選挙

2008-10-12 22:18:13 | 国会活動
今日の昼、サンデースクランブルに出演しました。テーマは「政局」。経済か総選挙か、が焦点となりました。

総選挙待望論一辺倒だった世間の雰囲気は、ここへ来て変わってきています。株価の暴落を受けて、金融危機への対応を求める声が強くなっています。

先週、金曜日、民主党は金融危機対応をまとめました。中小企業の信用保証制度の拡充、金融機関の破綻に備える金融機能強化法の復活など、極めて現実的な提案です。今の民主党の強みは、参議院選挙の勝利で、政策に強い参議院議員が数多く誕生したことです。

リーマンの破綻の最中、総裁選挙で大騒ぎをしていたことにも現れている通り、政府の金融危機対応は後手にまわっています。民主党は、腰の重い政府を促す役割を果たさなければなりません。

金融危機対応が一巡した後には、本格的な景気対策が必要です。こちらは、暫定税率の撤廃などを主張する民主党と、定額減税を柱に据える自民党の考え方には、開きがありますので、総選挙で勝利した政権が国民の負託を受けて取り組むのが筋です。

最優先は金融危機対応、次に総選挙。ぶれずに、国民の声に応えていきたいと思います。

総理の屁理屈

2008-10-09 22:48:14 | 国会活動
「国会の冒頭、堂々と私とわが自民党の政策を小沢代表にぶつけ、その賛否をただしたうえで国民に信を問おうと思う」(文芸春秋の麻生総理の記事)

ここまで言って、解散を先延ばしするとは・・・。

麻生総理が「国会冒頭で解散するとは言っていない」とインタビューで言い張っていたのには驚きました。負けん気が強いのは分かりますが、さすがに、それは屁理屈というものでしょう。

我々は、予算委員会で「汚染米」や「消された年金」で言いたいことが山ほどありましたが、厳しい経済情勢を考えて、補正予算に賛成しました。来週には、解散の環境が整います。

記事には、次のような副題がついています。

「小沢代表よ、正々堂々と勝負しよう。私は絶対に逃げない」

国民の信任なくして、本格的な経済対策も国際貢献もありえません。それぞれの政党や政治家の損得を超えて、国民の声を聞くべき時が来ています。