細野豪志ブログ

衆議院議員 細野豪志の活動報告です

統一地方選挙

2011-02-26 23:21:19 | 地元

今朝は、三島で県政にチャレンジする蔵野雅章氏の事務所開き。4年前、現職の岩田政雄氏の議席を落とした痛恨の思いがあるだけに、今度は負けるわけにはいきません。

蔵野氏は1月までは私の政策秘書でした。私と同様、落下傘なのですが、三島市の課題を理解し、市民のために働こうという真摯な姿勢は、高く評価できます。演説の中では、自らの生い立ちや介護ボランティアの経験を生かして三島市を住みよい街にしたいという思い、静岡県が推進している一社一山運動、川勝平太知事との連携を訴えました。身内の私が言うのはなんですが、中身があって、良い演説だったと思います。

事務所開きが終わった後は、徳島に飛んで仁木博文衆議院議員の新春の会。徳島でも、統一選に向けて、若きチャレンジャーが奮闘していました。会合は、仁木さんの人柄が出ていて、非常に熱いものでした。

明朝は、同じく御殿場で県政に三度目の挑戦をする池谷晴一氏の事務所開き。その後、三宅雪子衆議院議員と統一地方選挙の候補者の報告会で、群馬県高崎市に飛び、夜は、地元に取って返して、裾野の勝又喜久男氏との合同の演説会。こちらは、昨年の補選に続いて二度目の挑戦です。その後、月曜の予算委員会の締めくくり総括質疑に備えて上京ですので、ディープな一日になりそうです。

いよいよ、統一選が幕を開けようとしています。地域主権の時代、自治体議員の役割は、ますます大きくなります。頑張らねば!


選挙区割り見直し 政治家と選挙区

2011-02-26 08:48:08 | 国会活動

「4増4減」。東京で2増。神奈川、愛知で1増。大阪、徳島、高知、鹿児島で1減。ついに、出たかという思いです。

今回出てきたのは、国勢調査の結果に基づく、選挙区の区割りの見直しの総務省の試算です。これから区割り変更までには、長いプロセスがありますので流動的ですが、選挙制度の大きな変更がない限り、この区割り案がベースになります。増減はなくとも、市町村合併に伴う区割りの変更は全国的に行われることになりそうです。

私は、2001年から2002年にかけて行われた前回の区割りの変更に、最も大きな影響を受けた者の一人です。

2000年に伊豆半島で初当選。選挙前に一周。当選後にもう一周。伊豆半島を歩いて回りました。落下傘候補だっただけに、ゼロから出発した私を当選させてくれた伊豆半島、そして、そこに住む人々との絆は、急速に強くなってきました。

区割りの変更が議論されたのは、当時の19市町村で徐々に後援会が立ち上がってきた時でした。私の選挙区で残ったのは3割のみ。新選挙区の7割は新しくなりました。

「身を切られる」思いを人生で初めて味わいました。

政治家と有権者の信頼関係というのは、簡単には生まれるものではないし、その信頼関係は、政党を媒介しても、到底補えるものではありません。個人的感傷は置いたとしても、区割りの変更には、代表委任という民主主義の本質において、相当の痛みを伴います。

10年前、私は区割りの変更を静かに受け入れました。当時のメルマガでは、複雑な思いを吐露しています。一票の格差是正という大義名分を前にすると、区割り変更に異議を唱えるのは、政治家のエゴと見られると思ったからです。あれから10年。区割りにどのような態度で臨むか、悩ましいところです。

 

昨晩は、函南から県政に挑戦する吉田ゆうこう氏との合同報告会がありました。民主党に対するありがたい叱咤激励があり、吉田さんと二人で、じっくり対話をしてきました。いよいよ、来週は衆議院で予算案の採決。民主党の結束が問われることになります。


議員定数削減・公務員制度改革 改革の順序

2011-02-19 12:05:26 | 国会活動

今日は、これから社会保障改革に関する集中検討会議。明日は、来週の予算委員会答弁勉強会と、このところ、週末も上京することが多くなりました。政局は騒がしくなっていますが、政権を担っている限り、我々は、目の前の課題と向き合っていかねばなりません。

社会保障と税の議論をする中で感じるのは、税金で食っている議員や官僚に対する拭いがたい不信感です。社会保障と税の抜本改革は必要です。ただ、このまま突き進むと、国民から見放され、頓挫することになるかも知れません。その時、わが国が被るダメージは計り知れません。

名古屋・愛知の村村コンビの躍進に、眉をひそめている場合ではありません。私は、今の財政状況を考えると、減税には賛成できませんが、税金で食っている側の改革を先にやるべしという河村市長の主張には全面的に賛成です。

政権交代の原点に返る意味でも、議員定数の削減、公務員制度改革、企業団体献金の禁止など、行動に移すべき時が来ています。


G1サミット

2011-02-12 22:11:39 | 沈思黙考

グロービスの堀義人氏、星野リゾートの星野佳路氏、iPS細胞の山中伸弥氏、短距離の朝原宣治氏、政界からは各党幹部が入れ替わり。この週末、小淵沢に集まった面々です。

主に、昭和30年代の各界のリーダーが始めたG1サミットも3年目。今年、初めてお誘いを頂いて、私は「経済開国」のセッションでパネラーを務めてきました。

刺激的だったのは、昨晩の日付を超えて続いたフリータイム。世界中の投資ファンドの経営者が、日本の財政のことを懸念していました。これだけ、財政赤字を積み上がっている中で、日本の政治家は何をしているのかという声です。皆さん、日本に固執しなくても、やっていける人ばかりなのですが、日本を何とかしたいという思いを持っています。

気になったのは、日本の永田町の危機感のなさです。菅総理は、党首討論で社会保障の協議を呼び掛けて、谷垣総裁から「八百長相撲には付き合えるわけがない!」とばっさりやられました。まさに、考え抜かれた決め台詞!

何ごとにも、真面目に向き合うのが、谷垣総裁の魅力だったはずです。谷垣総裁は、誰よりも社会保障と財政の危機的な状況は分かっているはずです。党内政局、マニフェストの検証など、民主党に問題があるのは認めます。ただ、ここで協議が成り立たなければ、日本の社会保障と財政の危機は、取り返しのつかないことになりかねません。

今年のG1サミットのテーマは、「次代に引き継ぎ、変革し、新たに創るもの」。政治とは絶望の連続ですが、我々には、諦めることは許されません。


首相補佐官の仕事 静寂に包まれて考える

2011-02-05 20:30:31 | 国会活動

補佐官としての仕事にも、ようやく慣れてきました。

最優先は、総理の国会答弁のサポート。総理質疑のある時は、前日から準備に入り、早朝から総理との勉強会、本会議や委員会中は、答弁のサポートで総理の後ろに張り付きます。かなりの時間を共有するために、総理秘書官の皆さんとの間には、連帯感が芽生えてきました。

今週は、月曜から木曜までの衆議院予算委員会の総括質疑。来週も、火曜は集中審議(テーマは社会保障とマニフェストの財源)、水曜は党首討論が入りますので、忙しくなりそうです。

社会保障と税の議論は、今日からスタートしました。藤井裕久官房副長官が担当しますので、私もフルコミットすることになりそうです。これまで、「自民党が破綻させた社会保障を民主党が改革する」と言ってきましたが、これでは超党派の協議は成立しません。曲りなりとも、戦後、国民皆保険、皆年金を実現し、長寿社会を実現した功績は率直に認めるべきでしょう。超党派協議への見通しは明るくはありませんが、「ここまで自民党は良くやってくれたが、ここへ来て綻びが出ている。高齢化社会に対応できるよう一緒に改革しよう」と粘り強く呼びかけていこうと思います。

 

権力の中枢である官邸の中は、いつも静寂に包まれています。中にいる限り、国会周辺のデモ隊の声は全く聞こえませんし、視察に行っても批判にさらされることは稀です。どうも、官邸の中にいる人間が正常な判断能力を維持し続けることは、簡単ではなさそうです。心して、取りかからねばなりません。