細野豪志ブログ

衆議院議員 細野豪志の活動報告です

予算委員会の総括

2009-02-27 23:46:11 | 国会活動
雇用、かんぽの宿、道路、そして天下り。今年の予算審議の主要テーマです。それぞれのテーマで、白熱した議論が繰り広げられました。

残念だったのは、麻生総理の迷走と中川前財務大臣の大失策が発生したことで、議論の中身よりは、総理の失言の方が注目されたことです。麻生政権が、ひたすら自壊したかたちです。

更に残念なのは、これだけ雇用が悪化しているにも関わらず、国会での予算の修正論議が全く行われなかったことです。平成20年度の補正予算のときから、全く妥協する気のなかった麻生政権。性懲りもなく、21年度の本予算が議論されている中で補正予算もごり押しをするのでしょうか。

反省もあります。理事補として、強打者が揃った今年の予算委員会のメンバーが、本領を発揮できる環境を整える役割を果たせたか?チームワークが大切な予算委員会で、旬のテーマをタイミングよく取り上げてもらうことが出来たか?財務大臣の辞任騒動もあり、質疑が流れた日も多く、言い訳はいくらでも出来るのですが、やはり自分の至らなさには、反省が必要です。

私自身は、本予算で4回質問に立ちました。本予算のトップバッター、しかもテレビ入りとなった2月3日は対決姿勢が前面に立ちすぎて空回り気味。6日は埋蔵金で与謝野大臣にはぐらかされました。クライマックスとなった26日のテレビ入りの集中審議は、官僚のごまかし答弁で詰め切れなかった面がありました。私が最も納得しているのは、90分という十分な時間をいただいた24日の質疑です。消費税、ライフワークの汚染米と再生可能エネルギー、天下り団体の資格の乱発。これまでのこだわりを政府に突きつけ、民間で頑張っている人たちの思いを代弁できたのではないかという自負心があります。

政治家として、言葉の一つ一つをもっともっと大事にしなければなりません。上滑りしたり、無駄な言葉が入っていては、質問が散漫なものとなってしまいます。技術の問題ではなく、思いが研ぎ澄まされていないことの証左です。「念」が入ってはじめて、言葉は政治家の力となります。多くの強打者のバッティングを間近でみることが出来たのも、良い修練の機会となりました。

気が進みませんが、自分自身の質疑は、この週末、すべて振り返って見てみようと思っています。次への糧とするために。

地元に帰れない中で、多くの地元の支援者に国会まで足を運んでいただいたことには、深く感謝しています。自らを奮い立たせる意味でも、応援は本当に有難かった。わざわざ質問日に合わせていただいたのに、空振りになってしまった方もいました。

予算案は我々の手を離れました。参議院は良識の府。与野党による予算の修正協議を待ちたいと思います。それもこれも、麻生総理の判断にかかっています。

いよいよ、最後の論戦

2009-02-25 21:00:27 | 国会活動
明日、予算委員会で麻生総理に質問します。衆議院の予算委員会も、あさってで締めですので、麻生総理に質問する最後の機会となりそうです。

テーマは三つ。

最初は、日米首脳会談で議論された景気対策、内需拡大策について。補正予算の必要性も含め、総理に迫りたいと思います。

第二に、地方自治体のサポートをしている(財)自治体国際化協会について。天下り公益法人三点セットは、会費、埋蔵金、そして先日、指摘した資格・試験です。この天下り法人については、天下りに対する高給と埋蔵金があるのに、地方自治体から高額の上納金を集めています。表の天下りルートである官民人材交流センターからも、あっせんが続く可能性が高いことを指摘します。

第三に「解散」と「憲政の常道」について。最後のテーマでは、気合で負けないよう、行きたいと思っています。

10:45から11:25分までの40分間一本勝負です(NHKでも中継します)。

予算委員会も最終盤

2009-02-21 23:45:30 | 国会活動
予算委員会も、いよいよ終盤戦を迎えています。

月曜から水曜の一般質疑(総理が入らない質疑)を経て、米国から帰ってくる麻生総理を待って、総理入りの審議が予定されています。

私は、火曜日に1時間30分間のロングラン質疑を行う予定です。昨年来、弾込めしてきたテーマが残っていますので、しっかりと政府を質して行きたいと思っています。

予定しているテーマは以下の通り。

初めに、3つの大臣を兼ねている与謝野大臣に、経済運営の優先順位、更には消費税増税のタイミングを質す予定です。与謝野大臣に、一度、正面から経済論争を挑んでみたいと思っていました。

第二に、再生可能エネルギーの普及について。政府は、再生可能エネルギーの普及を謳いながら、RPS法の目標値は先進国の中でも最低の水準。特に、ここへ来て、普及拡大を目指す太陽光エネルギーは、実際の発電量のダブルカウントが認められていますので、太陽光エネルギーが普及すればするほど、再生可能エネルギー全体の発電量は抑えられるという矛盾した状況となっています。政策の大転換が必要です。

第三に、汚染米について。全く報道されてはいませんが、年末から、輸入米の中で相当量の汚染米が見つかっています。突然、汚染米が増えたわけではなく、政府が方針を転換して、全量検査を始めたからです。逆に言えば、年末まで、汚染米の流入が続いていたことになります。恐れるべきは、地上最強の発がん性物質であるアフラトキシンが流入していた可能性が高いことです(実際に、昨年末に一件の発見例があります)。

余裕があれば、天下り・わたりについてもやります。今週火曜日に予定されていた質疑は、中川大臣の辞任で空振りになりました。次の質疑で前振りを行い、最後は帰国後の総理に質したいと思っています。

いよいよ、最終版。悔いのない論戦を展開したいものです。

二度あることは三度ある?

2009-02-19 14:37:18 | 国会活動
麻生総理が追い込まれています。

ローマでの中川前大臣の会見の大失態を受け、16日、17日と二日間、ドタバタ劇をひり広げたことで、総理の立場は与党内でも厳しくなっています。

いつも、菅直人代表代行が予算委員会に立つと(野次は、議員の格のバロメーターと見ることもできます)、菅さんの質問をさえぎり、総理を擁護する野次で委員会室は騒然となるのですが、今日は静かなものでした。予算委員会にいると、与党内の雰囲気がよくつかめます。

郵政発言も相当影響は大きかったですが、中川大臣の辞任は致命傷と言えるかも知れません。

永田町では、予算成立後の内閣総辞職、新総裁・新総理誕生直後に総選挙という流れが、もはや規定路線のように語られています。

何が起こるのか分からないのがこの世界ですが、月末の予算の攻防が終われば、再び臨戦態勢に入ります。

漂流する麻生政権

2009-02-17 15:10:03 | 国会活動
中川大臣の突然の辞任で、予算委員会の集中審議はとんでしまいました。今朝は、質問の中身を総取っ替えして、中川大臣に辞任を迫るしかないと思っていたので、直前の辞任表明に、気が抜けてしまいました。

不可解なのは、予算案と予算関連法案が衆議院を通過した後に辞任すると発言していることです。中川大臣は、今晩から入院の意思を示しているようですので、この局面で粘る理由が見当たりません。

仮に、麻生総理が、そこまで慰留しているとすれば、任命責任に加えて、危機管理能力が問われます。衆議院の予算委員会の質疑時間は、例年の半分も行っていないのですが、週内の採決に突き進んでいます。中川大臣を早々に引っ込めるためにも、衆議院を早々に通過させようという魂胆でしょうか。まさに、焼け太り。

国民がそれを許すとは思えません。参議院の問責決議を受けて、国会がどうなるか。鍵は世論です。

予算審議も中盤戦

2009-02-16 18:14:19 | 国会活動
明日の14:30より、公務委員制度改革の集中審議で、3度目の質問に立ちます。

超低空飛行が続く麻生政権、今晩からヒラリー祭り、中川昭一財務大臣の酩酊問題の発生など、これだけ永田町が騒がしくなっているだけに、天下り・わたりの集中審議にどの程度注目が集まるかは、定かではありませんが・・・。

テーマは2つ

1.天下り公益法人の3点セット(会費、埋蔵金、資格)について
・(財)自治体国際化協会等の、天下り・わたりと地方自治体の負担について
・鉄骨業等の資格・試験制度と企業の負担について
・天下り公益法人を見過ごしてきた政治責任について

2.天下りの根絶について
・官民人材交流センターにおける「あっせん」と天下りについて
・官民人材交流センターの時限化について

時間は30分ですので、どこまで行けるか分かりませんが、麻生政権では天下りもわたりも根絶できないことを示せればと、思っています。

青森の味

2009-02-13 23:59:26 | 国会活動
夕方、青森から帰って来ました。夜の会合に出た後、議員会館に入って火曜日の集中審議に向けての下ごしらえ中です。

農業県である青森では、食料自給率が100%を超えています。農業県ではあるものの、自給率が上がってこない静岡を選挙区とするものとしては、うらやましい限り。

そんな青森でも、米農家は減反、りんご農家は気候の悪化、そして両者とも価格の低迷に苦しんでいました。出稼ぎをしながら農業に従事してきた意見陳述人の苦労話を聞き、何とかせねばという思いが強くなりました。

写真は、昨年の雹の被害にあったりんごの写真です。傷んだりんごはジュースにして出荷されます。ジュースになっても、立派にりんごの香りが漂っていました。

帰路の青森空港で、りんごを180円で買って、丸かじりしました。皮のついたりんごをかじったのは、何年ぶりだったでしょうか。あの味を忘れずに、これからも、農業政策に取り組みたいと思います。

小泉氏動く

2009-02-13 06:41:12 | 国会活動
自民党内の政局が動き出しました。小泉元総理の発言、郵政にとどまらず、給付金の再議決を否定したのには、驚きました。

昨日、議員会館の通路で、偶然、元総理とさしですれ違ったのですが、会釈をした私に、右手を上げて応える姿は、実に颯爽としていました。対照的に、インタビューに答える麻生総理の表情は引き攣っていました。

焦点は、不満を募らせてきた自民党の若手が、後ろ盾を得て、動くかどうか。

そんな中、今日は、予算委員会の地方公聴会で青森で、これから飛行機です。この事態を受けて、急遽、菅筆頭理事は、東京に残留することになりましたので、私が野党の責任者ということに、あいなりました。こういう時に、永田町を離れるのも、何かの巡り会わせです。

国民は、既に小泉劇場の夢からさめ、自民の限界も痛感しています。我々は、泰然と進むのみです。

大混線の国会質疑

2009-02-12 11:36:12 | 国会活動
今日の国会は、20年度の補正予算の関連法案の質疑と、21年度の本予算の関連法案の質疑、それも衆議院と参議院が混線して、大混乱となりそうです。

ちなみに、今週の国会審議をご紹介すると・・・

月曜:予算委員会で雇用の集中審議(私は委員会に張付け)
火曜:参議院の財務金融委員会で20年度の二次補正予算関連法案の審議(私は終日調整)
水曜:建国記念日でお休み(私は地元および質疑準備)
木曜:衆参が大混戦で予算委員会はなし(私は調整)
金曜:予算委員会で地方公聴会(私は青森)

結局、今週は一般審議(総理が入らない予算審議のこと)が全く入りません。連日、一般質疑が入った昨年とは様変わりです。

民主党の予算委員は12人。それぞれ、政府に質さなければならないことは、たくさんあります。来週の本格審議に備えて、質疑の調査や委員会運営の調整など、今週は弾込めに専念です。

ジレンマ

2009-02-07 17:45:35 | 国会活動
週末も、S氏のわたりが大きく報道されているようです。私としては、S氏個人の「わたり」よりは、その前後にも農水省OBが続いている「わたりの仕組み」そのものを強調したかったのですが、そこはあまり報道されていないようです。個人攻撃はしたくないが、事例を挙げないと実態が分からないのが、こういった問題を取り上げる際のジレンマです。

ここへ来て、ようやく「わたり」の全貌が垣間見える情報が出てきましたので、来週以降は、仕組みに焦点を当てた質疑をしたいと思っています。