細野豪志ブログ

衆議院議員 細野豪志の活動報告です

悲哀と自負心

2006-01-27 20:24:13 | 議員年金
議員年金の廃止法案が、議員運営委員会で審議されました。役員室長として調整にあたらねばならない私は法案質疑に関わらないつもりだったのですが、行きがかり上、そうもいかず、答弁に立つことになりました。結果は、廃止とは名ばかりの与党案が可決され、我が民主党案は否決されました。

4月からは、年金の納付(負担)はなくなることになるのですが、給付の方は今後50年間続くことが確定しました。在職10年未満の我々は、これで議員年金とは完全に決別することになります。これまでタックを組んできた河村さんは受給権を持っているのですが、1円も受け取らないそうです。彼のことをポピュリストと批判する人もいますが、1億円を返上する計算になるわけですから、そう簡単に出来るものではありません。河村さんと共闘するのは正直大変でしたが、彼がいなければ、ここまで来ることはありませんでした。

孤立無縁のところから出発し、与党の厚い壁に何度も阻まれ、議員年金存続の答申にもめげず(答申がひっくり返るというのは稀なことです)、これまで頑張ってきました。この間、増子会長を初め、多くの同士が落選する悲哀も味わいました。今日は、与党に骨抜きにされたという口惜しさと、我々が引っ張ってきたからここまで来たという自負心が入り混じった複雑な心境です。採決の後、河村さんと2人で食った鉄火丼の味は、当分忘れられそうもありません(河村さんと食事をするときは、なぜかいつもドンブリです)。

議員年金最後の攻防

2006-01-25 17:21:04 | 議員年金
先ほど、民主党の議員年金廃止法案を提出してきました。特別国会で提出した法案の再提出です。

与党案、民主党案ともにOB議員の年金を残すのは同じ(削減率は違います)。違うのは、10年以上の現職議員の扱いです。民主党案ではすべての現職議員が50%の精算金(一時金)を受け取るのに対して、与党案では、受給か一時金かを選択できます。与党案が通った場合、40歳の5期生が年金受給を選択すると、議員年金の支給が40年以上続くことになります。負担(保険料の納付)はなくなるが、給付は40年以上続くという非常に都合の良い案になっています。両案を比較すれば、我々の案の優位性は明らかです。

金曜日の議員議院運営委員会で与党案と民主党案が質疑されることになりました。私も答弁に立つことになります。6年間取り組んできた議員年金の攻防も、いよいよクライマックスを迎えています。

がっかり

2005-12-08 22:38:24 | 議員年金
今日は実にがっかりしました総理が、与党案を拒否した後、一転、腰砕けで受入れを表明したのです。10年以上の議員が、掛け金の返還か、議員年金の受給を選択できる与党案では、今後40年以上、議員年金の給付が続くことになり、廃止案とは到底言えません。廃止を宣言した総理が前言撤回したことになります。

ここまで来たのは、与党が廃止に近づいてきたのは、民主党が独自の廃止案にこだわったからです。その意味では、これまでの活動に誇りを持っているのですが、ここまで来たら、存続案をノックアウトしたかった。来年度の予算に間に合わせるために、残された時間はわずか。大逆転の望みは、徐々に小さくなっています。ことここに至れば、民主党案を国会に提出して、世論に訴えるしかなさそうです。最後まで、あきらめるわけにはいきません

議員年金続報

2005-10-20 22:49:16 | 議員年金
議員年金廃止の民主党案を衆議院に提出してきました。河村さんと私にとって、同様の法案を事務総長に持っていくのは3回目。国会法上20人いれば法案を提出できるのですが、謎の「慣例」により会派(民主党・無所属クラブ)のハンコがなければ受理されません。要するに、会派の賛同を得られずに、2度の空振りを経験しているのです。文字通り、「3度目の正直」で本当の法案提出とあいなりました。議員年金死守してきた与党は総崩れの様相を呈し、民主党案を丸呑みの可能性すら出てきました。本当の勝利まであと一息です。

まず櫂より初めよ

2005-10-19 20:09:23 | 議員年金
以前より気になっていたブログを始めてみることにしました。

早速ですが、ブログでの『今日のひとこと』です。

議員年金の廃止が決定的になりました。民主党が廃止法案を提出する構えを見せたところ、自公も存続案を撤回し廃止に舵を切ったのです。議員年金廃止を訴えだして苦節5年。河村たかし氏と二人で、野党内野党の悲哀を味わっただけに、感慨ひとしおです。世論を味方につけたときに、多数決原理ではあり得ないことが起こります。勝利を喜び合った電話で、「改革者は常に少数なのだ」とつぶやいた河村さんの一言が、哲学的響きを伴って耳に残りました。