細野豪志ブログ

衆議院議員 細野豪志の活動報告です

納税者の声

2009-01-31 22:26:40 | 地元
今日、地元のある会合で、中小企業経営者から「税金を納めている我々が青い顔をしていて、税金で生活している議員連中の顔色は良い」とキツイひとこと

輸出、生産、雇用の落ち込み、そして大企業の正社員削減など、ここに来て経済の悪化は激烈なものとなっています。

地元活動をしながら予算委員会の準備をするのは、かなりタフな作業ですが、地元で厳しい声を聞いてこそ、使命感が沸いてくるのは紛れもない事実です。

ダボスに行っている麻生総理に、その声が聞こえているとは思えません。来週、予算委員会で総理と相対します。納税者の怒りを総理に届けたいと思います。

論戦再開

2009-01-28 15:32:37 | 国会活動
今日の施政方針を皮切りに、国会の論戦が再開されました。

麻生総理は、「生活防衛のための大胆な実行予算」と宣言していましたが、与党の皆さんからはパラパラと拍手が出ただけでした。施政方針演説は、時の内閣の勢いを如実に示します。

二つの補正と21年度の本予算を合わせると、金融対策で63兆円。予算と減税で12兆円。合計75兆円と規模を喧伝していますが、今の最大の問題である雇用に対しては、力不足であると私は考えています。

政府が提案している直接的な雇用対策は、4000億円の雇用関連基金の造成のみです。リーディング産業である自動車などの輸出は、かつて経験したことのない減少を見せています。雇用は、これから益々厳しくなります。

例えば、定額給付金の2兆円あれば、単純計算すると年収200万円の人を一年間、100万人雇うことができます。介護、医療、農業などの人不足の分野の雇用をどうすれば増やすことができるのか、財政出動を考えるのであれば、知恵を出すべき時です。

私も、来週の予算委員会での論戦に向けて、準備を加速せねばなりません。わたり、埋蔵金、消費税など、頑張りどころです。

帰ってきた朝青龍

2009-01-25 21:56:08 | 忙中閑あり
あれだけ嬉しそうな顔は、今の日本人はなかなか見せないのではないでしょうか。

「朝青龍帰って来ました」のコメントは、印象的でした。マナーの悪さは何とかしてもらいたいところですが、あの無邪気な笑顔を見ると、何とはなしに頑張ってもらいたくなります。

私は以前、相撲マニアでした。古くは、北の海と輪島の時代。土俵際の貴乃花。若島津と北天佑の大関対決も見ものでした。私の故郷の力士には、蔵間がいました。子供の頃に、近所の蔵間が来た時のことを今でもよく覚えています。それはそれは、でかかった!

その後、千代の富士全盛期は、黒船襲来と言われた小錦がいました。そして、若貴時代。ここが、相撲人気のピークでした。私も、その頃を境に、相撲への関心を失っていました。日本人のスター力士がいなくなったことと無縁ではないと思います。

今場所二日目。十数年ぶりに、国技館に足を運びました。驚いたのは、外国人の観戦が多かったことです。国技である相撲が、国際的なものとなったことを実感しました。

今日の朝青龍に白鵬の横綱の今日の本割と決定戦は、実に見ごたえがありました。モンゴル勢に日本人が挑戦する姿も悪くはないような気がします。

相撲協会としては、和製横綱候補として稀勢の里を売り出したいようですが、私は、技能賞を獲得した豪栄道を押したいと思います。豪栄道豪太郎という名前にも親近感を覚えます。二番手としては、同様の理由で豪風を推したいと思います。何とか勝ち越して良かった良かった!!と思って、今朝(1月26日追加)の新聞を見たら、負け越していました。失礼しました。

大相撲に注目です。

街場の声を国政に

2009-01-23 22:03:15 | 地元
今週は、国会日程が参議院中心でしたので、長らくお預けとなっていた現場視察に出かけることが出来ました。

月曜日は、富士宮の小学校の見学です。PTA活動で娘の学校に行くことは結構あるのですが、校長先生をはじめ、関係者の皆さんとゆっくり話すのは初めてです。

印象に残ったことを箇条書きすると、

・支援員が各学級に配置されていて、子供に目が行き届いていたこと
・不審者対策に「刺す又」(2月15日、訂正しました)が各所に備え付けられていた(富士宮では標準装備とのこと)
・読み聞かせ、図書の貸し出しなど、母親のボランティア参加が盛んなこと

随分と、学校も変わったものです。

最近、ある人から薦められて、内田樹さんの「街場の教育論」を読みました。国会での教育論は、机上の空論に陥っていたのではないか?

反省が必要です。

今日は、久々に「岳南地域の医療を考える会」の活動で、保健所と富士市役所を訪れました。

富士中央病院では、産婦人科をはじめ、医師の確保に大変な苦労をしています。定額給付金の2兆円があれば・・・という思いを強く持ちました。

次回は、産婦人科の確保に取り組んできた市民の皆さんの話を聞きたいと思っています。

オバマ大統領の誕生で何が変わるか?

2009-01-22 10:43:31 | 外交
永田町はもちろん、日本中、世界中がオバマ大統領の誕生にわいています。

日米関係がどう変わるか、日本の民主党が政権を取った場合、オバマ政権との関係はどうなるかなど、オバマ大統領の誕生は、我々も見極めが必要ですが、私が永田町に影響を与えるのではないか感じているのは、「政治家のあり方」の問題です。

オバマ氏は、演説で大統領にまで登りつめました。それも、小泉総理型の「ワンフレーズ」「絶叫型」ではなくて、国民との「対話」もできる政治家として。

このことが日本の政治に影響を与えないはずがありません。最近の定額給付金に対する評価を見ていても、わが国の国民は、本当に賢明だと思います。そして、賢明な国民が、次世代の政治家に求めるのは、「対話」「討議」「演説」など、言葉の力ではないかと私は考えます。

変わらなければならないのは、我々です。

一昨晩は、歴史的な瞬間を見ようと、私も深夜のテレビに見入りました。度肝を抜かれたのは、米国の歴史、米国人の価値観、自らの生い立ちなどの演説の中身、そしてそれ以上に、20分ほどの時間を堂々と原稿を落とさずに語ったオバマ大統領の姿です。27歳(訂正)のスピーチライターが書いたというあの演説がすべて頭に入っていたとすれば、凄まじい能力です。

後から、現地に取材に入っていた記者から、「プロンプター」(聴衆からは見えない原稿を映し出す機器)は利用していたらしいという話を聞きました。オバマ大統領もはやり「人の子」でした。

国民は家族である

2009-01-18 17:33:47 | 国会活動
質素というべきか、簡素というべきか・・・。演出は一切無し。

とにかく、2009年の民主党大会が終わりました。写真は、私が自席から隙を見て撮ったものです。少々ピンボケについては、ご愛嬌ということでご容赦ください。

焦点は小沢代表のあいさつに絞られました。こちらも、派手さはないものの、「国民は家族である」というメッセージは、小沢代表らしくて良かったと思います。

「環境のニューディール」「安心のニューディール」という二つの新たな政策提案があったことも、これからの国会論戦に影響しそうです。

国会論戦の真っ只中で行われた今日の大会は、中身で勝負。質実剛健と総括したいと思います。

熟議の民主主義

2009-01-13 19:25:36 | 国会活動
本日、補正予算が衆議院で強行採決されました。国民が苦しんでいる中、強行採決に採決前退席というかたちになったのは、本当に残念です。

これまでの民主党であれば、委員会採決が強行された場合、本会議には出席しないケースが多かったのですが、今回は本会議に出席して討論までは行いました。そのことがほとんど報道されなかったのは残念ですが、私は半歩前進と捉えています。

久々に討論の出番が回ってきました。若手の多くは、採決にも出席したいという思いを持っていましたので、彼らの思いも代弁せねばという気持ちで立ちました。

私の気持ちは、10分の討論に凝縮していますので、討論原稿をアップします。実際の討論は、相当アドリブを入れていますので、映像をご覧頂ける方は、http://goshi.org/からアクセスしてみて下さい。


私は、民主党・無所属クラブを代表して、ただいま議題となりました「平成20年度一般会計補正予算」及び「特別会計補正予算」に反対の意思を表明し、強行採決に抗議する討論を行います。

今回の第2次補正予算を議論する際、我々が直視すべきは、国民生活の現状です。多くの国民が職を失い、時には住まいさえも失い、途方に暮れています。多くの中小企業は、仕事が激減し、存亡の危機を迎えています。失業者や経営者の悲痛な声が、議場の皆さんの耳にも届いているはずです。
民主党は、従来の主張へのこだわりを捨て、政府与党との合意を目指して修正案を提示しました。しかし、与党は、その提案を一顧だにせず、予算委員会の質疑をわずか14時間で打ち切って強行採決を行い、この本会議でも採決を強行しようとしています。このような姿勢に、もはや政府与党の矜持を見出すことはできません。

我々が補正予算に反対する最大、そして唯一の理由は定額給付金にあります。
「今は、定額給付金の評判は悪いが、実際に現金を手にすれば分からんよ」これは、予算委員会が行われた第一委員会室で私が耳にした、ある自民党議員の声です。多くの与党議員の皆さんの本音でしょう。私はここに断言します。与党が強行採決を繰り返し、仮に定額給付金を大多数の国民が手にしたところで、麻生政権の支持率が高まることはありえません。与党の皆さんが考えるより、わが国の国民ははるかに賢明です。
私が薫陶を受けた亡き高坂正堯教授は、著書である『宰相 吉田茂』の中で、吉田元総理をして、「統治者はその行為を国民の名において正当化したり、弁解してはならないと考えていた」と述べています。全面講和を求める国民の声を押し切ってサンフランシスコ平和条約を締結した吉田元総理の決断が正しかったことは、後の歴史が証明しています。吉田元総理は、時として民意に反してでも、国益のために行動するポピュリズムの対極にある政治家でありました。
定額給付金は究極のポピュリズムです。ところが、週末の世論調査によると、麻生内閣の支持率は急落しています。原因は、批判の集中している定額給付金です。歴代の自民党政権の中には、吉田内閣を筆頭に外交政策や増税など、国民に不人気な政策を実行して支持率を落とした政権はありました。しかし、バラマキを提案して、国民の顰蹙を買い、支持率を急落させたのは、おそらく麻生内閣が初めてです。吉田元総理の孫である麻生総理が、究極のポピュリズムに陥った結果、その浅はかさを国民に見透かされて、支持率が急落していることは、皮肉と言うほかありません。歴史家は、今の麻生政権を、後世どのように評価するでしょうか。

定額給付金をめぐって、麻生総理の発言は迷走を続けてきました。街頭演説では「1億円あっても、さもしく1万2000円欲しいという人もいるかもしれない」と発言しました。ところが、年が明けた予算委員会では「高額所得者も受け取り、盛大に消費をしてもらいたい」と答弁し、従来の発言を覆しました。給付対象について総理の発言がこれだけ代わるようでは、国民に政策の目的を理解しろという方が無理というものです。
目的がぶれている当然の帰結として、効果も期待できません。目的が低所得者支援であるならば、1万2000円という金額は全く不十分です。経済効果に期待するならば、なぜ貯蓄に回る可能性の高い高額所得者にまで給付するのでしょうか。新たな貧困と二極化が現実になっている中で、富裕層にまでばら撒きを実施することが、本当に正しいと与党の皆さんは考えているのでしょうか。
発言を二転三転させた結果、麻生総理は自らが定額給付金を受け取るのかどうかを明言できないという窮地に追い込まれています。「さもしい」と言った以上は、自らは受け取ることが出来ない。しかし、「受け取らない」と言ってしまっては、「盛大に消費してもらいたい」という主張と相反してしまう。麻生総理、認識が変わったのなら、過去の発言を率直に訂正し、真摯に国民に説明すべきではないでしょうか。

麻生政権が提出した予算案には、定額給付金以外にも、「子育て応援特別手当」や「高速道路料金の定額化」など、私たちの考えと大きく異なる政策が含まれています。しかし、国民生活を第一に考えた時、たとえ効果や手法において問題があっても、与党との合意を目指すべきであると、我々は考えました。
与党議員の皆さん。今からでも遅くはありません。定額給付金を切り離せば、他の経済対策は明日にでも円満に本院を通過し、関連法案も含め、参院においても迅速な審議が進むでしょう。結果として、定額給付金以外は、このまま本院で議決するよりも、はるかに早く実施することができるようになります。このまま突き進めば、間違いなく国会は機能不全に陥ります。そして、その最大の被害者は国民です。

このほかにも、予算委員会での議論を通じて、税金のムダ遣いを生み出してきた天下り、中でも最も悪質な「わたり」の問題が明らかになりました。一昨年成立した改正国家公務員法では、公務員の再就職のあっせんは離職時点に限られています。さらに、当時の渡辺喜美行革担当大臣は、有識者懇談会の報告書の中で、「わたり」を根絶する明確な政治的意思を示しました。それにもかかわらず、昨年末に政府が決定した政令では、法律や報告書を覆し、「わたりのあっせんも可能」としたのであります。官僚によって作成される政令が、国会で議決された法律を覆すなどということは、決してあってはなりません。与野党を超えて、この政令を撤回すべしとの声をあげるべきです。なぜ、渡辺喜美議員以外の与党議員の皆さん、特に改革派を自任する皆さんは沈黙するのでしょうか。

麻生総理。もっと謙虚に国民の声に耳を傾けて下さい。雇用をうち切られ、住むところさえ失った人々の声、人手不足と低所得に喘ぐ介護現場の声、子供たちの命を守るために学校の耐震化を求める地域の声。それらの声に耳を傾けて頂きたい。あなたが給付金としてばら撒こうとしている2兆円があれば、国民の声に応えることができるのです。
本院に議席を持つ皆さんにもう一度、問いかけたいと思います。2兆円の使い方として、定額給付金は本当に適切な方法でしょうか。本院は、議論を尽くしたのでしょうか。国民は納得したのでしょうか。
国民が苦しんでいる今だからこそ、我々は「熟議」を通じた合意形成を目指すべきです。単なる多数決や妥協ではなく、対話や討議のなかで解決策を模索するプロセスこそ、「熟議の民主主義」です。大切なことは、討議を通じて自らの意見や判断が変化することを真摯に受け入れる姿勢です。本院に議席を持つ皆さんの賢明な判断を切に期待して、討論を終わります。

出初の鉄則

2009-01-11 11:30:34 | 地元
松の内から国会が始まったので、今年は地元の恒例行事にほとんど出席できなかったのですが、出初だけはと思って行ってきました。

消防団は、わが国に独特、かつ意義深い制度です。災害時はもちろんですが、様々な行事において、顔が見える消防団員の姿があることは、地元住民の安心につながります。

団員の皆さんは奉仕でやっているだけに、われわれ政治家は、常に敬意と感謝を忘れるわけにはいきません。それだけに、いろいろ言いたいことはあるのですが、寒空で行われる出初の挨拶は「短く」が原則です。

出初に出ると毎年感じるのですが、奉仕で団員の皆さんがこれだけ頑張っている以上、税金で生活している我々は、もっともっと頑張らねばりません。

危機感を共有しよう

2009-01-05 22:09:01 | 国会活動
派遣村のインパクトは強烈でした。今日始まった国会でも、厳しい雇用情勢を何とかしなければならないという機運が与野党を問わず高まっています。

メディアでは、「激突国会」という言い方がされていますが、この局面に必要なのは「話し合い」と「妥協」ではないかと私は考えます。

そんな中、一切の話し合いを拒否して遮二無二に突き進んでいる自民党国対の姿勢は理解に苦しみます。

明日、民主党は他の野党と共に、補正予算の修正案を衆議院に提出します。私も提案者になります。

政府の補正予算には、山ほど問題があります。幾つか例を挙げてみましょう。

なぜ、土日、乗用車、それもETC搭載車のみ、1000円で乗り放題なのか?景気の落ち込みで崖っぷちに立っているトラック業界は一体どうなるのでしょうか。

3歳から5歳の子供のみ、しかも一年のみ手当てを支給する根拠は何か?

これらの政策は、民主党が主張してきた高速道路無料化や一律支給の子供手当てとも矛盾します。それでも、我々は未曽有の景気の落ち込みを考えて、それらの予算に賛成することを決めました。

これまでの民主党では考えられないような大きな妥協をしたのは、景気と雇用の現状を打開するために、補正予算案の成立が必要だと考えたからです。

ただ、丸呑みしようにも、どうしても呑めないのが、世紀の愚策「定額給付金」なのです。理由は明らかです。全員にお金をばら撒くなどいう所行は、政策という名に値しません。

麻生政権は、今日まで定額給付金の切り離しを拒否して来ました。ここまで来た以上、定額給付金を諦めろと言うつもりはありません。給付金を切り離して、他の予算を先に成立させる大局的判断こそが今必要とされています。

このまま突き進めば、補正予算案と関連法案の成立が3月半ばまでずれ込むことになります。そうなった時、最大の被害者となるのは国民であり、政治と国民の距離は益々乖離したものとなるでしょう。

繰り返します。我々は、景気と雇用の現状を放置することは出来ないと考え、大きな「妥協」をしました。「妥協」を完全に排除した民主主義は、数の論理そのものです。今は激突する時ではありません。与党の中から、健全な「妥協」の声が挙がるのを待ちたいと思います。

歴史的な年にするために

2009-01-01 01:17:12 | 国会活動
あけましておめでとうございます。

昨年は、「狼少年」になってしまいましたが、今年の総選挙は間違いありません。年末の街宣をしていたも、政権交代の必要性を理解する国民の皆さんが増えていることを実感します。

予算委員会で麻生政権を追い込むことは、政権交代の必要条件ですが、大きな決断を国民が下すためには、民主党に欠けているものがあるのではないかと、このところ感じています。

必要なのは、「夢」であり、「ビジョン」であり、それを伝える我々政治家の「情熱」です。これを示すことが出来れば、政権交代は確実です。