細野豪志ブログ

衆議院議員 細野豪志の活動報告です

逆風の中を進む民主党

2009-03-30 00:04:14 | 国会活動
週末のテレビ出演、地元での座談会・報告会を通じて、多くの方からご意見を頂きました。私のところには、小沢代表の辞任を求める声と留任を求める声が、ちょうど半々ぐらいの割合で届いています。基本的に民主党支持者の声ですから、国民全体で見れば、民主党に逆風が吹いていることは間違いありません。

私はこの事件と代表の去就は、分けて考えるべきあると考えます。まずはこの事件について。3月24日起訴当日、小沢代表が辞任しなかったことは、間違っていなかったと私は考えています。仮に、辞任していたら、これまでの検察の捜査のあり方を認め、リークされた情報に屈することになっていました。長くなりますので、ここではこれ以上触れませんが、今回の一件では、あまりに不可解なことが多すぎます。

我々民主党は、次の二点について最大限の努力をした上で、今後のあり方を決めなければなりません。

第一点は、国会論戦で国民の期待に応えること。3月3日の逮捕以降、参議院の予算委員会、衆議院の消費者特別委員会などで、民主党は国会論戦を展開してきましたが、今回の事件でほとんどかき消されてしまいました。4月に入ると間違いなく、再び経済・雇用が大きな問題となります。国会で存在感を示すことの出来ない野党など、死んだも同然です。

第二に、政治と金の問題で明確な方向性を示すこと。小沢代表は、企業団体献金の全廃を提案しました。代表が提案したことに異論を唱える向きはありますが、与野党ともに改革の必要性は認めています。

党内には、代表の去就は総選挙で勝てるかどうかで決めるべきとの意見があります。ただ、それ以前に、上記の役割を果たせなければ国民の期待に応えていることにはなりませんし、政権交代など夢のまた夢です。

厳しい闘いが続きます。ただ、政権交代を求める国民の声がある以上、前に進むしかありません。

農業参入の壁

2009-03-18 21:17:59 | 国会活動
新たに農家になった友人に会いに行ってきました。

ベンチャー企業の経営者として実績を上げ、突然、誰もがアッと驚く転職を遂げた彼は、長距離バスで到着した我々をお百姓スタイルで迎えてくれました。

借り受けている農地は2町6反。夫婦二人で耕すには、広大な面積です。わずか2ヶ月で認定農家になったというんですから、スゴイことです。

ここまで来るには、農業委員会、農事組合法人など、周りの温かい協力がありました。それぞれの方から話を聞いて、日本の農業に一筋の光明を見た思いがしました。

彼がここまで来られたのは、本人の類まれなる経営センスと貴重な縁の賜物です。現実には、就農には多くの障害が横たわっています。

新規に就農する認定農業者には、就農支援資金を借りられるのですが、彼の場合は、先に農地を借りてしまったので、この資金を借りることができませんでした。また農協は、1年以上口座を持っていないと、資金は貸してくれません。

新規就農には、最低限500万、理想を言えば1000万の自己資本が必要となるようです。これは、相当に高いハードルです。

加えて、結婚していることと(農業は一人ではできない)、大いなるやる気が必要なのだそうです。

このところ、就農フェアをすると1000人単位で人が集まるのだそうですが、実際に就農に至るのは、ごくわずかな人数にとどまるそうです。

もう少し、農業参入への壁を下げる必要性を感じました。

ちょうど、現地を視察している最中、私を子供のようにかわいがってくれた三島の後援会長が急逝していたことを夕刻、知りました。寂しさと悲しさは、表現のしようがありません。

政権交代を見てもらいたかった。また、負けられない理由が一つ増えました。

政治文化を変える挑戦 ~企業献金から個人献金へ~

2009-03-16 22:47:24 | 国会活動
昨日の日曜討論は、四面楚歌の中での反論に努めたものの、不本意な結果に終わりました。小沢代表に対する個人的な思いと、民主党として線を引くべき一線とが整理ができていませんでした。

24日には、一定の方向性が見えてきます。今は、小沢代表の判断を待ちたいと思います。代表を選んだ我々には、共同責任があります。

我々がもう一つ果たさなければならない責任は、企業献金を制限し、個人献金を中心とする制度をつくり出すことです。

1.公共事業受注企業からの政治献金の禁止
2.その他の企業からの献金についても禁止を目指す。最低限、政党支部での企業献金の受け取りは禁止し、党本部のみとする
3.個人献金の優遇措置の拡充。10万円程度を限度に、税額控除(献金した分、税金を差し引く)すれば、小口の個人献金を集めることが可能となります

この提案に民主党内でどの程度の議員が賛同してくれるかは分かりません。ただ、私と同様、長妻議員、馬渕議員など、個人献金のみで頑張ってきた仲間はいます。

民主党だから出来ることがあるはずです。政治文化を変えられるのは我々だという気概で、頑張ってみたいと思います。

政治と金

2009-03-14 17:21:14 | 国会活動
西松建設問題が発生してから10日あまりが経過しました。事件の全容は未だ明らかになってきませんが、待ってばかりもいられません。出来るだけ早く、企業献金について具体的な提案をすべき時期が来ているように思います。

これまで、私は企業献金・団体献金を受け取らずに政治活動をしてきました。議員活動を始めた当初は、歳費と文書交通費、それに政党助成金でやっていけたのですが、活動範囲が広がるにしたがって、人件費をはじめとした経費がかかるようになり、小口の個人献金をお願いするようになりました。

政治資金規制法は、政治家(資金管理団体)は企業献金に頼らずに活動することを求めています。ところが、この仕組みは幾つか抜け道があります。政治団体を経由して企業献金を受け取る方法(それ自体、違法ではありません)と、政治家が支部長を務める政党支部で企業献金を受け取って、資金管理団体に流す方法です。

民主党としては、公共事業受注企業からの企業献金を禁止する法案をすでに国会に提出しています(成立はしていません)。同趣旨の法案の再提出はもちろん、政治資金規制法の抜け道をなくすことも考えるべきだとべきです。

明日、初めて日曜討論に出演します。番組の中で、私なりの提案をしてみようと思っています。

地元に帰って

2009-03-09 12:04:32 | 地元
今朝は富士駅前で街頭に立ちました。温かくなってきたこともあるのでしょうか、ビラの取りが意外と良く、政治への関心の高さを感じさせました。

思い起こせば、予算委員となったことで、今年になって地元での活動量が極端に減っています。永田町にいると、どうしてもインプットが不足します。地元活動の最大のメリットは、多くの地元の方から話を聞くことができることです。

今週から仕切り直しをして、地元活動に重点を移します。政治家の地力は、どんな状況になっても、選挙を勝ち抜くことができるかどうかにかかっています。

民主党の苦境は、一人一人が地力を見つめ直す絶好の機会です。

踏ん張りどころ

2009-03-07 00:05:26 | 国会活動
厳しい一週間となりました。

小沢代表秘書の逮捕の衝撃はあります。しかし、総選挙・政権交代の年、予算審議の真っ最中に、我々がジタバタするわけにはいきません。

テレビ各局は、連日、この問題を報じています。民主党の各議員に取材が殺到しています。厳しい局面だけに私も取材は断っていたのですが、生番組の場合は、誰かが出演しなければなりません。かなり迷ったのですが、役員室にいたときのメディア対策の経験を生かせればと思い、生番組には出演することにしました。

党の役員室と相談して、日曜日の政治番組には、私が出演することになりました。かつては、こういう局面は蜂の巣を突いたような騒ぎとなった民主党も、大人の政党になりつつあります。この局面で、週末の番組に出演する私自身の責任は重大です。

最低限伝えなければならないことが3つ。
・政治資金規正法の虚偽記載だけで政治家を葬ることは認められない
・「この件で、自民党の方までやることはないと思う」という政府高官の発言の理不尽さ
・金のかからない政治を実現することの必要性

各党、ジャーナリストからの厳しい追及が予想されます。ここは我慢のしどころです。