細野豪志ブログ

衆議院議員 細野豪志の活動報告です

ブログ休止のお知らせ

2006-06-28 14:46:05 | 沈思黙考
長らくブログの更新を怠り、大変失礼いたしました。この間も、多くの皆さんからご意見を頂きました。ありがとうございました。

思うところがあり、本日からしばらくの間、ブログを休止致します。

政治は、かつての新聞報道に依存した時代から、テレビ時代を経て、今やインターネットと携帯電話によって動かされる時代になりました。メディアが政治を追いかける時代は過去のものとなり、今やメディアに政治がせっ衝かれ、キャッチアップを迫られる時代となりました。煎じ詰めて言えば、メール問題はそうした政治土壌から生まれたとも言えます。

これまでそのスピードについていこうと必死になってきた私ですが、ここで一旦立ち止まって、リアルタイムで情報を発信し、携帯電話で記者から問い合わせがあればその場で答える政治が国民の幸福と直結するのかどうか、また、情報発信のあり方として、どのような方法が最も適しているのか、考えてみたいと思います。

多様な情報が交錯するブログというコミュニケーションの場に参加できたことは、私にとって貴重な経験でした。情報公開と説明責任は政治家にとって大切であるとの認識は変わりませんので、当分は、HPを通じて日常活動を報告してまいります。私になりのスタンスが固まりましたら、ブログの更新を再開したいと考えております。

通常国会閉会

2006-06-16 18:01:44 | 国会活動
厚生労働委員会が終了し、先ほど通常国会が閉会しました。厚生労働委員会で社会保険庁の集中審議が夕方まで行われた関係で、昼過ぎに終わった本会議の恒例の議長挨拶もなくなり、何とはなしに締まりのない閉会となりました。

社会保険庁と併せて、最後まで紛糾したのが福井日銀総裁の村上ファンドへの出資問題です。ファンドへの出資が利殖(6月18日訂正しました)にあたると日銀の内規に違反するものですから、「1000万円は利殖(6月18日訂正しました)ではない」と言い張る福井総裁の答弁は、何度聞いても非常に苦しいものがあります。

「ゼロ金利で苦しんでいる庶民を尻目に利殖に走った」との批判ももちろんあるのですが、それ以上に深刻なのは、日本銀行の政府からの独立の問題です。小泉総理や関係閣僚から相次いで擁護発言が出る中で、日銀が政府から大きな「借り」をつくることになってしまいました。日銀の独立に拘ってきた福井総裁だけに、これから総裁としての職責を果たすことができるのか、大いに疑問です。

来週火曜日には、遅まきながら福井総裁から資料の開示がなされることになりました。閉会後にはなりますが、財務金融委員会での閉会中審査を行うべきでしょう。この問題は、来週が山になりそうです。私も月曜日から党本部に出てきて、引き続き党務にあたります。国会が終わったとは言っても、ホッとしている暇はありません。

いよいよWC始まる

2006-06-10 20:57:01 | 忙中閑あり
国会も一週間を残すのみとなりました。法案の帰趨はほぼ決まりましたが、いくかの法案で最後まで与野党の攻防が続いています。

小沢代表の考えは、「本物の構造改革は政権交代」というものですので、個別の法案で政府与党に安易に妥協することはありません。このスタンスに対してご批判を頂くことがありますが、本気で政権交代を目指すためには、我々も覚悟を決めねばなりません。小泉総理にとっても最後の国会。来週は忙しくなります。


いよいよサッカーのワールドカップが始まりました。サッカーどころである静岡県には代表選手も多く、地元での話題はもっぱらサッカーです。私が注目しているのは、私の選挙区出身の高原直泰選手と川口能活選手、それに小笠原満男選手です。

高原選手は三島市出身。三島には、昔の高原はああだった、こうだったと嬉しそうに語る人が沢山います。もともと三島出身ではない私ですが、高原選手にはある思い出があります。

私が三島で活動を始めた直後の2000年の成人式。当時、私は、成人式はおろか、どこにも招かれざる暇人でした。せっかく集まった新成人を目当てに会場の出口で街頭演説をしていた私の前に現れたのが、20歳の高原選手でした。女の子に囲まれ写真をせがまれる高原選手。もちろん、寒空の中ハンドマイクを片手に力んでいる私に目を向ける女の子など誰もいません。握手を求めた私に対して快く応じてくれた彼の表情は、すでにスター選手としての風格十分でした。

前回、直前の不運なアクシデントで出場を逃した高原選手。油が乗り切った27歳で迎えた最高の舞台で、何としても点をもぎ取ってきて欲しいところです。


川口選手は富士市出身。私が彼を応援する理由は、地元出身だからというだけではなく、面構えにあります。オリンピック代表に選ばれて注目された若い頃から、相手をしっかりと見据えて話す川口選手の姿は実に印象的でした。高原選手同様、彼も前回のワールドカップでは、代表には選ばれたものの出場機会に恵まれず、悔しい思いをしています。ブラジル戦では、海外で武者修行を経験してたくましくなった彼の獅子奮迅の活躍が、日本の命綱となります。

富士市のHPでは、川口選手への応援メールを受け付けています。アクセスしてみてください。


小笠原選手については、最近、よく「似ている」と言われるので、親近感から応援しています。家族が見ても似ているらしく、サッカーのルールを覚えた娘は小笠原選手が登場すると、「おとーさん、がんばれ」と声援を送っています。私の方が年上ですので、小笠原選手が私に似ているのだと言いたいところですが、この際、そんなことは忘れて、親戚にでもなったつもりで声援を送りたいと思います。

朝の一仕事

2006-06-06 08:22:22 | 国会活動
今朝はなぜか5:30に目覚め、たまりにたまっていた資料に眼を通すことができました。もう、一仕事終えた気分です。先日、某議員が「朝の仕事は3倍効率が良い」と言っていましたが、確かに携帯も鳴らず、打ち合わせも来客もない時間は、有効活用には持って来いです。これを機会に、起床後15分で家を出る生活(要するにギリギリまで寝ているということ)からの脱却を目指そうと思います。


昨日の朝刊は豪憲君(字を誤っておりまして6月6日10:00修正しました。関係者の方々にお詫び申し上げます)の事件の容疑者逮捕、今朝の朝刊は村上氏逮捕で埋まっています。それぞれ、思わず考え込んでしまう事件です。今年の通常国会は、耐震偽装、輸入牛肉、ライブドア、防衛施設庁談合の4点セットで始まって、メール問題、最近になって社会保険庁の偽装、その間も子供の殺人の頻発と、実に様々なことがありました。これだけ多くのことがあると、メディアの報道も世の中の興味も分散し、過去のことが忘れ去られがちです。

今週末からサッカーのワールドカップが始まりますので、日本中がサッカー一色になるでしょう。通常国会は来週で閉じますが、煮詰まらなかった課題や、新しく出てきた問題については、閉会中も議論できる場を確保するのが我々国会議員の役割でしょう。


共謀罪について、私なりに事情説明はしましたが、皆さんから様々な議論をしていただいています。細かい事情はさておき、あえて一言で整理するならば、共謀罪を巡っては、政府と自民党、与党内、与野党に疑心暗鬼がある中で、会期末のドサクサに紛れて、法案を成立させるのは危険であると民主党は判断したわけです。

これは私の持論ですが、国民の安全は大切であり、そのことに国会議員はもっと真剣に取り組むべきです。ただし、いかなる状況にあろうとも、権力を批判する自由は断固として守らねばなりません。今回の法案の持つ性格を考えると、今国会の民主党の判断は間違っていなかったと私は考えています。

奇策とは驚いた

2006-06-03 17:35:39 | 国会活動
昨年に引き続き、クールビズがスタートしました。昨日は、共謀罪で終日国会に缶詰だったのですが、冷房が控えめなのが原因か、人の多いところでは30度近い暑さになっていました。つらかった。

クールビズに対しては、依然として賛否両論あります。ともあれ、2年目に入ったためか(アパレルメーカーに踊らされているためか?)、クールビズ派の服装は、随分おしゃれになりました。私には、特段こだわりがあるわけでも、ポリシーがあるわけでもないのですが、上着とネクタイを脱ぎ捨てて仕事が出来るのは、暑がりにとってはありがたい。


さて、数多くのコメントを頂いている共謀罪です。一昨日、自民党の国対から民主党案丸呑みの提案がありました。突然の提案には驚きましたが、本当に我々の考え方がそのまま受け入れられるのであれば、可決するのが当然というのがその時点の雰囲気でした。実際、民主党の担当者は採決に向けて準備を進めていました。

その雰囲気が一変したのは、一昨日の夜、自民党の細田国対委員長が「いったん民主党案を丸呑みして、その後、修正すればよい」という「ウルトラH」を披露してからです(本人は否定していましたが、法務委員会の自民党理事は発言を認めていました)。与党案の評判が悪ければ、野党案を丸呑みして世論の批判をかわし、ほとぼりが冷めたところで修正するとは、全く国民を馬鹿にした話です。

更に決定的だったのは、与党内、そして与党と政府の調整が全くなされていなかったことです。昨日の午前中には、自公の国対の軋轢が聞こえてきました。また、午前中の会見で、麻生外務大臣は「民主党案では条約を批准できない」と発言しました。ちなみに、我々の見解では民主党案で批准できます。また、仮に条約に一部抵触するところがあるとしても「留保」「解釈宣言」を出すことで批准することもできます。要するに、外務省は民主党案に協力するつもりないと宣言したわけです。

国会は法律を通すことは出来ますが、その法律を誠実に執行し、条約を批准するのは政府の仕事です。丸呑みするからには、政府に責任を持つ与党にそれなりの調整をしてもらわないと話になりません。

要するに、一昨日からのドタバタは一体何だったのか。私は、当初、訪米の手土産にしたいという官邸の深遠な戦略ではないかと考えたのですが、どうも自民党国対の独断・思いつきの奇策だったようです。最後は、与野党の国対で事態打開は来週以降という合意を反故にして、しかも、何と野党議員に召集もかけずに法務委員会を開催しました。委員会の開催を強行した時点で、奇策はジエンドとなりました。私は何でも国対で仕切るという考え方には立ちませんが、それにしても、もう少し自民党国対がコントロールタワーの役割を果たしてくれなければ、話になりません。

国会のドタバタ劇を延々と書きましたが、納得いただけない方もおられると思います。私は国際犯罪を阻止するためには共謀罪が必要だと考えていますし、民主党案を成立させるべきであると考えています。ただし、民主党案を成立させて国際公約を果たすためには、政府・与党に真摯な協力が不可欠です。ここまで事態がこじれた以上、秋以降に仕切りなおすしかありません。