細野豪志ブログ

衆議院議員 細野豪志の活動報告です

リー・クアンユー閣下

2010-05-20 21:11:10 | 国会活動
昨晩、リー・クアンユー氏とお会いする機会を得ました。シンガポールの初代首相。シンガポールの繁栄をもたらした立役者です。写真はピンボケですが、一応の証拠として・・・。

アジアの指導者の中で、第一世代とも言うべき人物に、私のような若造がお会いしてお話を伺えるのは、光栄なことです。

移民政策、エネルギー、教育からITまであらゆるテーマについて、経験に基づいた持論を明瞭に展開されたのには、驚愕しました。

私には、政策以外で聞いてみたいことが二つありました。

一つは、日本の政治家の中で評価しているのは誰か?

佐藤栄作総理の名前が挙がりました。日米同盟の元で、わが国が進むべき方向を示した指導力に対する評価です。

東南アジアの大国のはざまで、小国・シンガポールを独立・発展させ、今後も中国、インドの経済成長を梃子に発展を模索するリー・クアンユー氏。国の大きな舵取りこそ、政治家の最大の役割ということなのでしょう。

もう一つは、日本社会の現状に対する評価。

リー・クアンユー氏の口をついて出たのは、「過去にとらわれず変らなければならない」というものでした。わが国の教育制度、人事制度などは、制度疲労を起こしているとの指摘がありました。

GDPの3倍もの輸出と、東南アジアのビジネスの拠点として、発展を遂げるシンガポールから見ると、日本は閉ざされた国です。その一方で、わが国には優れた産業基盤が確立しています。EPAの推進や、トップセールスを通じたインフラ輸出など、国を開くことこそ、新たな成長の源泉です。

驚いたのは、リー・クアンユー氏が86歳にして、実によく食べられることです。我々と同じ料理をモリモリと平らげておられました。そう言えば、中曽根康弘元総理や渡辺恒三先生など、生命力のある政治家は、皆さんよく食べられます。やはり、生命力が違います。

いろいろな面で、実に味わい深い懇談でした。

財政健全化の議論

2010-05-17 22:40:11 | 国会活動

マニフェストの議論が本格化。財政健全化を巡る議論が活発になっています。選挙を目の前にした党運営では、一致結束が求められていますが、政策論争はどんどんやるべきです。

我々は、事業仕分けや公共事業の18%削減を通じて、ムダ遣い全廃に実績をあげてきました。ただ、地域主権や公務員制度改革による大改革は道半ば。9兆円の税収減少も痛かった。

600兆円を超える国債残高のほとんどは、自民党政権の下で蓄積されたものです。負債は、我々に重く重く圧し掛かっています。責任転嫁は簡単ですが、今、政権を持っているのは我々です。民主党が単年度に50兆円を超える国債を発行することはできません。

消費税をはじめとした税制改正はいかにあるべきか?この3年間の中期財政フレームは?議論は、いよいよ佳境に差し掛かっています。


マニフェスト企画委員会

2010-05-10 14:30:44 | 国会活動

先ほど、9回目のマニフェスト企画委員会を終了しました。今日は、企画委員会に対する提案の締切日。

国民生活研究会、成長・地域戦略研究会、地域主権・規制改革研究会の三つの研究会からは、質量ともに充実した提案が出てきました。この二ヶ月、各研究会では、想像していた以上に白熱した議論が連日、繰り広げられました。

ちなみに、成長・地域戦略研究会には、各議員政策研究会、議員有志、議員個人から176件の提案が紙およびメールであったそうです。もちろん、会議に出席して発言した議員の数は、数え切れません。

三つの研究会以外にも、今日は外交・安全保障作業チームと政治改革推進本部からも中間報告がありました。いずれも、微妙な問題を含むテーマですので、慎重な検討を積み重ねてきました。

今回のマニフェストの議論は永田町にとどまりません。自治体議員政策懇談会は、民主党に所属する自治体議員に幅広くアンケートを行い、取りまとめたものを金曜日に取りまとめていただきました。

特筆すべきは、タウンミーティングです。私の地元だけでも大小合わせて10回程度行いましたので、全国では数百会のタウンミーティングが行わたはずです。時期が時期だけに、厳しい声も数多く寄せられましたが、それも含めて、国民と対話する絶好の機会となりました。

もちろん、わが党を取り巻く環境は非常に厳しいです。ここから盛り返すためには、徹底した政策論争から、わが国のあり方を国民に示すことしかありません。

充実した提案がなされただけに、ここからまとめるのは、並大抵の作業ではありません。もちろん、財政的な制約もあります。主査として悩みは尽きませんが、ここからが本当の正念場。当分は、ここに一点集中です。


地方自治体議員フォーラム 組織委員長としての挨拶

2010-05-09 00:39:44 | 国会活動

6日、7日と、地方自治体議員フォーラムを行いました。500人以上の自治体議員の皆さんに参加して頂きました。



組織委員長になって、昨年来、全国の自治体議員の皆さんとの付き合いが格段に増えました。住民と最も近くで接している議員の皆さんの話をじっくり聞くと、色々なことが見えてきます。


土田ひろかず議員との対談

2010-05-09 00:07:28 | 国会活動
久々に、土田ひろかず参議院議員と話をしました。最後に土田さんが述べた人生哲学は、自分でゼロから病院を立ち上げた苦労人だからこそのものです。最近、ついつい気が滅入りそうになることがありますが、土田さんと会うと元気が出ます。



検察審査会

2010-05-01 10:50:10 | 国会活動

季節は初夏の兆しですが、民主党の我々の体感温度は極寒です

検察審査会に普天間と、週末を迎えるたびに厳しくなっています。

普天間問題は、4日に総理が沖縄入りすることになりましたので、関係者に託すしかありません。我々は、5月末まで何も語らないことが政権に対するフォローです。

検察審査会についても、当初は「重い判断」と黙っているしかないかと思っていたのですが、やはり、政治と司法の関係を考えると、多少はコメントしておく必要があると思い直しました。

小沢幹事長に対して、政治的に、党内外で厳しい声があるのは理解できます。しかし、刑事事件としては、小沢幹事長は被疑者という立場ですから、その権利は保障されるべきです。

検察審査会の権限強化は、裁判員制度と同時に導入されました。司法に市民の目を取り入れようという試みは、評価されるべきです。その一方で、予断を与える報道があった場合に、市民が影響を受ける危険性が指摘されてきました。

裁判員制度導入にあたって、(社)日本民放放送連盟は、以下のような報道指針(2008年1月)を発表しています。一部抜粋します。

(1)事件報道にあたっては、被疑者・被告人の主張に耳を傾ける

(2)一方的に社会的制裁を加えるような報道は避ける

政治がメディアにクレームをつけるのは厳に慎むべきというのが私のポリシーですが、メディア自身による一連の報道に対する検証は必要ではないか思うのです。

明日は、テレビ朝日の『サンデーフロントライン』に初めて出演します。攻めと守りのバランスを考えながら、頑張ってきます