細野豪志ブログ

衆議院議員 細野豪志の活動報告です

地熱発電の可能性

2012-03-26 20:23:42 | 国会活動

ガレキの要請活動の合間をぬって、国内最大の地熱発電である八丁原発電所に行ってきました。

地熱には関心があったのですが、これまでスケジュールが合わず、昨日、ようやくたどり着くことができました。

現地に行って、「これは行ける」と確信を持ちました。

一号機は運転開始から35年。減価償却はとっくに終わっています。原料である温水熱はコストゼロ。遠隔操作で人件費は抑えられています。定期検査は二年に20日程度ですので、稼働率は95%超。要するに、ランニングコストが限りなく低い。35年間、死傷者が発生する事故がないという安全性も魅力です。

地熱は多くの場合、国立公園内にあるため(八丁原発電所も阿蘇くじゅう国立公園の中です)、地熱発電の普及は、環境省の判断によるところが大きくなっています。気候変動を考えると、生物多様性と景観に配慮をしながら、わが国は、地熱発電に本腰を入れて取り組むべきです。環境省は、国立公園保護一辺倒から一歩踏み出し、地熱を着実に推進する会議を立ち上げることにしました。

わが国の地熱の潜在力は世界3位。企業の技術力もトップクラスです。磐梯朝日国立公園を始めとした被災地にも有望な場所があります。八丁原の湯煙を眺めながら、これが復興の狼煙になればと感じました。


みんなの力でがれき処理

2012-03-17 22:47:00 | 国会活動

プロジェクトがようやく動き出しました。

今朝は、群馬県中之条町を訪れ住民説明会。折田町長の呼びかけで、200名以上の住民の方々にお集まり頂き、私の話に熱心に耳を傾けて頂きました。午後は、地元静岡で、街頭から理解を求めました。川勝静岡県知事、桜井島田市長といういつもの顔ぶれに加えて、今日は公明党の大口衆議院議員にも、一緒に街頭に立って頂きました。党派を超えて、一緒に活動して頂けることは、本当にありがたいことです。

「頑張ってますね!」

多くの方から声をかけられました。やはり、地元は温かい。こんなに多くの方々と握手をしたのは、久しぶりです。ただ、私がいくら頑張ったところで、被災地のガレキがなくならなければ、何の意味もありません。欲しいのは「結果」なのです。

明日は、朝一で村井宮城県知事とがれき処理について協議。午後は、川崎市で街頭から訴えかけます。黒岩神奈川県知事、阿部川崎市長、そして、党派を超えて、多くの同僚議員が集ってくれることになっています。

半年以上にわたって、がれきと格闘し、分かったことがあります。それは、政治家が一歩前に出ることの大切さです。依然として、国民の中には、心配をされている人もおられます。私は、そういう人にこそ、被災地の現状を語り掛けたいと思います。

「対立」ではなく、「対話」から、生まれてくるものがあるはずです!


3.11から1年 鎮魂と謝罪

2012-03-11 21:59:25 | 国会活動

怒涛の一年が終わりました。

追悼式典で、テレビ出演の中で、そして街頭で、今日は多くの被災者の皆さんの話を聞きました。

テレ朝で長渕剛さんが歌を送っています。被災者を励ますことのできる歌は素晴らしいと思う。政治家である私は、結果を出さない限り、存在する意味がありません。

何としても、復興の一年にしなければなりません。


がれき広域処理の必要性 政治家の役割

2012-03-04 18:20:05 | 国会活動

震災一年を前に、震災ガレキの広域処理があちこちで取り上げられるようになってきました。ここまで処理が進んでいない状況を被災者の皆さまにお詫びしなければなりません。昨年9月の環境大臣就任以降、ガレキと格闘し、広域処理の必要性を訴えてきた私としては、多くの人が考えてくれるようになったこと自体を前進の兆しと捉えたいと思います。

読売新聞の世論調査によると、国民の75%が「政府が人体に影響がないとする範囲内の放射線量であれば引き受けるべきだ」と回答しています。逆に、共同通信は市町村のアンケートを行い、回答した市区町村の33%が「現時点では困難」、53%が「まったく考えていない」とし、全体の86%が難色を示したということです。

政治家にとって、一番辛いのは災害対応です。今、最も厳しい立場でガレキの処理に取り組んでいるのは、被災地の首長の皆さんです。いち早く受け入れを表明された石原都知事の決断力は、本当に素晴らしいと思います。知事は、反対の声があることに対して「日本人がダメになった証拠だ」と言われたそうです。読売と共同の数字を見る限り、日本人の中でも、ダメになったのは、国民ではなくて、我々、政治家なのかも知れません。

これから、さらにボリュームを上げて広域処理の必要性を訴えます。同時に、不安を持つ国民には丁寧に説明し、政治家には決断を促したいと思います。