細野豪志ブログ

衆議院議員 細野豪志の活動報告です

政権交代への「橋げた」

2008-05-28 11:04:48 | 国会活動
公務員制度改革の与野党協議が妥結しました。

昨日来、福田総理の決断、与党幹部の反乱、組合と民主党の関係など、いろいろなことが言われていますが、私が考えるポイントは二点に絞られます。

第一点は天下りです。民主党案と与党案の最大の違いは、天下り規制の有無にありました。民主がここにこだわっていたら、妥結の余地はありませんでした。

民主党は、当初から、現職の公務員制度改革と天下りを分けて考え、前者のみの合意を目指しました。逆に言えば、天下りは次期総選挙の争点として残ったことになります。この高等戦術は見事にあたりました。

第二点のポイントは、幹部人事の一元化です。渡辺大臣は当初、内閣による幹部人事の作成を提案しましたが、霞ヶ関の抵抗にあって「妥協の産物(渡辺大臣答弁)」で各府省の作成を提案してきました。民主党の提案を受けて、巻き返したかたちです。

労働三権の問題に隠れていますが、霞ヶ関が与党幹部を巻き込んで最後の抵抗を試みたのが、幹部人事の一元化でした。各府省が権限を手放すことは、霞ヶ関にとってあり得ないことだったわけです。

民主党が政権を取った後に、一から公務員制度改革をやるのは、霞ヶ関の抵抗を考えると至難の業です。政権交代に向けて、行革と政治主導の「橋げた」をかけられたことに、ホッとしています。

先週来、あちらこちらから玉が飛んでくる中、あらゆる手段を駆使して、与野党交渉に奔走した交渉担当者には心より敬意を表したいと思います。


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