今日は群馬で月一度行われる歴史ワーキンググループの勉強会の日でした。
行く途中雨でしたが、埼玉県児玉郡神川町(旧渡瀬村)の原善三郎邸の庭園である「天神山」へ寄りました。
横浜で勉強している原三溪の義祖父が善三郎です。その生家が神川町にいまでもあります。
彼は横浜の野毛(現在の野毛山公園の場所)にあった別荘に大庭園をつくり、その次の本牧の別荘にもすばらしい庭園をつくりました。
それが現在の横浜三溪園です。
その彼が生家に造った庭園が「天神山」です。
ここは普段は公開しておらず、毎年4月のひと月だけ無料で公開されます。
ちょうど桜、つつじの季節であり、それはそれは一番美しい時期の公開だと聞きました。
雨でどうしようかともおもいましたが、せっかくですので行ってみました。
雨に濡れた庭も、またとても良かったです。
今年は桜が早かったので散り始めていましたが、満開のつつじ、新緑の瑞々しさ、レンギョウの黄色、そして水芭蕉の立派さ等々。
これらが渾然一体となった庭園の美しさ。
花や木々の良さだけでない、庭の造りというのか、高低の取り方や池や川の配置の絶妙さ。
ぐるっと回りながらどの位置から眺めても良さがある。
そして脇を流れる神流川の雄大な景観。
ぐるぐる歩き回っても全然見飽きない。
手入れされているのを感じさせない自然でやさしい、いい感じの庭です。
長い年月を経ての良さが満ち溢れている。
本当に美しいなあ、と思いました。
私はあちこちに配されている苔むした石灯籠に心ひかれてしまいました。
どれも味わいがあるでしょう。
この庭を造った原善三郎のセンスに脱帽です。