堅曹さんを追いかけて

2002年(平成14年)9月から先祖調べをはじめた速水家の嫁は、高祖父速水堅曹(はやみけんそう)に恋をしてしまったのです

初講演 「速水堅曹と富岡製糸場」

2010-04-07 23:56:57 | 勉強会、講演会

今日「速水堅曹と富岡製糸場」の講演をさせていただきました。

富岡製糸場世界遺産伝道師協会西毛県外支部の

「支部活動報告会」のなかの講演です。


愚息に車に乗せてもらって高崎まで行きました。

怪我をしてから、初めての遠出です。

近所の桜が満開で、あらこんな建物いつの間にできたの?なんて、

ひと月家にこもっていると出掛けるのも新鮮です。



さて、会場は高崎総合福祉センターというところです。

Photo 高崎総合福祉センター


ここはいつも会議で来ていたので、たしか建物全体がバリアフリーだったな、とおもい、

トイレとか段差とか、何の心配もなく行くことができました。

松葉杖で建物に入ったのですが、なんと玄関のすぐ脇に、「無料貸し出し車いす」があり、

それを借りちゃいました。


Cimg2702_2 会場は会議室1



少し早目に着いてパソコンをつないだり、スライドを確認したりしました。

だんだん報告会開始の時間がせまり、皆が集まってきます。

歴史WGで一緒の夢酔い人Kさんや、Nさん、そして相棒Tさんも。

心強いです。

そのほかにも前回のブログをみてくださったHさん、

昨年深谷を案内してくださったOさん、等々、

講演楽しみにしてきましたと言ってくださり、うれしい限りです。



「活動報告会」前半は

一年間の活動報告や会計報告、来年度の計画などが発表されました。


さて、次は私の講演です。

落ち着いて、ゆっくりと、そしてマイクはないので大きな声で、と深呼吸。


Cimg2710 講演に際して紹介される



初めに「私は速水堅曹の次男の子孫の嫁です。」と自己紹介。

そして「今日は速水堅曹の生い立ちと

彼が富岡製糸場にどのように関わってきたかに重きをおいてはなします」と始めました。


・堅曹の生まれ

・幼い時に学んだこと

・明治維新になって藩の生糸の仕事を任命されて横浜にいったこと

・生糸の売買を学んで、それを国益にして万人を富ませようと決心すること

・日本最初の器械製糸所をつくったこと

・富岡製糸所の開業にかかわったこと

・官僚になり富岡製糸所の経営診断をしたこと

・米国フィラデルフィア万博で審査官をしたこと

・3代富岡製糸所所長になり、改革をおこなったこと

・直輸出の同伸会社をつくり、富岡の生糸を輸出したこと

・5代富岡製糸所所長になり、経営を黒字にしたこと

・民営への払下げについて、永続目的として尽力したこと

・そして官営最後に彼が富岡製糸場でしたこと

などを話しました。


途中余話として、

・工女たちが学んだ夜学の科目や、堅曹さんの講話の内容、製糸場のお正月の様子。

・「柱隠し」に書かれていた堅曹さんの和歌。

・住まいであったブリューナ館の間取り図。

なども紹介しました。



およそ40名の方に聴いていただきました。

堅曹さんのことをこんなに大勢の方に聴いていただけるなんて、

本当にうれしかった。

精一杯準備して発表できたので、終わってからも悔いが残りませんでした。

最後に懇親会をして、感想なども聞くことができました。



帰りは愚息の運転してくれる車の後部座席でゆらゆら揺られながら、

ここちよい疲れに満ち足りた気持ちでいっぱいでした。