お正月があけて、堅曹さん関連の初おでかけ。
9日に横浜の原三溪市民研究会へ行ってきました。
世の中3連休で、皆さん集まるかしら? などとおもっていたけれど、
しっかり20人も集まりました。
この会は、昨年『原三溪翁伝』を出版して、一応使命を果たしたけれど、
これからも本の普及を目的にさまざまな活動をしていこうと第2ステージが開きました。
まずこの日は4月からの体制づくりについての話し合いがもたれました。
名称は変えず、目的をはっきりと明文化し、会長や役員を選出し、会則をつくり、
新たな会として出発する方向が決まりました。
会員も新たに募集することにしました。
現会員のおよそ半数が、なにかしらの役になり
多くの意見が反映される風通しのいい会となりそうです。
さて、後半は昨年10月から続けている『原三溪翁伝』の輪読をしました。
今日は第一篇の最終章の三溪さんが亡くなった時の様子が書かれている部分と
第2篇の公共貢献に尽力した原三溪の功績を読んでいきました。
葬儀の様子は三溪園の庭に咲く蓮の花を飾るだけの実に簡素な、
しかし真に巨人を送るにふさわしい心のこもった式であったのが胸をうちます。
そして大正時代の生糸貿易の危機にさいして設立された
第一次帝国蚕糸株式会社と第二次帝国蚕糸株式会社の設立や運営の経緯が、
藤本實也流の聞き取りによる文章が多く載せられ、実証的に明らかにされています。
こうして読んでみると原三溪は実業家としてもっと評価されてしかるべきで、
横浜のために尽したことは本当にたくさんあるのだ、と改めて知ることができました。
会が終わって、有志で新年会しました。
ランドマークのドックヤードガーデンのところにあるお店で、
明治29年につくられた「ハマのドック」の石垣を眺めながらの乾杯!
横浜らしかった。