堅曹さんを追いかけて

2002年(平成14年)9月から先祖調べをはじめた速水家の嫁は、高祖父速水堅曹(はやみけんそう)に恋をしてしまったのです

茨城県立歴史館

2009-09-01 10:11:20 | 日記・エッセイ・コラム

ある水戸藩士のことを調べに8月29日は「茨城県立歴史館」へ行って来ました。


Cimg9547 茨城県立歴史館


水戸市の街中にあり、昨年11月に「幕末日本と徳川斉昭展」を見にいって以来です。(ブログ←クリック)


今回は展覧会は見ないで、そこに併設されている「閲覧室」に直行です。

いわゆる古文書館のようなところですが、

10人も入れば一杯になってしまうほどの小さな部屋です。

しかしここには20万点にも及ぶ、茨城関係の文書や行政資料があります。

史料はすべて係員に出してきてもらう、閉架式です。

書庫は銀行の金庫室の扉のような入口になっていて、中は窺い知れません。



朝の10時半には着いたのですが、もう7,8人もいて、皆とても古い史料を閲覧していました。

水戸藩の藩士のことを調べるには『水府系纂』という史料を使います。

これは水戸藩士の系図や履歴が書かれています。

何十巻もあり、すべて家ごとに書かれているので、

目的の人物の名字の家(○○家)をすべて目をとおし、個人を探していきます。


『水府系纂』は(財)水府明徳会の彰考館文庫が所蔵しているもので、

茨城県立歴史館がコピーで、県立図書館がマイクロフィルムで閲覧できるだけとなっています。

コピーも写真も禁止という貴重な史料で、必要な箇所はせっせと鉛筆でノートに写しました。

こんなことは初めてです。



そうやって調べものがおわって、午後3時。

次は「弘道館」へいきました。

水戸藩の藩校として、全国にその名を知られています。

徳川斉昭が天保12年に創設、幕末から維新にかけてさまざまな事件の舞台にもなり、

明治5年に閉鎖となりました。

水戸学の発祥の場所でもあります。



Cimg9578 弘道館 正門


Cimg9551 弘道館 正庁


正門や正庁と、徳川慶喜が大政奉還の後蟄居していた部屋、至善堂は

当時のままに残っており、国指定重要文化財になっています。


Cimg9576 諸役会所


各部屋がどれも大きく、立派で、風格があります。

たくさんの藩士がここで学んでいたとおもわせる雰囲気が充分感じられました。

なかなかにいい建物です。

資料展示室もあり、ゆっくり見ました。

いろいろ学ぶことができた一日でした。