少し前のことになりますが、クリスマスイブの24日、横浜へ行きました。
用事は夕方からだったので、朝から出かけ、
時間まで横浜開港資料館で調べものをしました。
ここは旧イギリス総領事館で、ペリーが横浜に上陸したときの錦絵に描かれている
「玉楠(たまくす)の木」が残っていることでも有名です。
ここの閲覧室は地下にあるのですが、
本当に小さな、学校の図書室といった感じの部屋です。
しかし、幕末からの近代の資料はものすごいものがあります。
先祖調べを始めたばかりの頃から、何回も通っています。
堅曹さんの新聞の死亡記事はここで見つけました。
堅曹さんの長男のプロフィールもここにありました。
そして今日はリヨンの続きで、同伸会社のことを調べにきました。
リファレンスが学芸員のかたで、とても詳しく相談にのってくれます。
同伸会社の『生糸商況報告』を教えてくれて、読んでみました。
リヨンの駐在員からの情報が「佛國書信抜萃」として載っています。
当時は郵便の手紙がひと月かかっていたことがわかりました。
それでも最新の情報として、生糸業者にどんどん知らせていたのが
文面から読み取れます。
そんな資料をみながら、ふと手にとった人事録。
ぱらぱらと索引をみていると、速水○○と堅曹さんの次男の名前があります。
私の曾おじいさんです。(うちは堅曹さんの次男の系統です)
いそいで、読んでみました。
昭和12年当時の職業、経歴や住所、家族等がのっています。
昔は大衆版でもこういったものがたくさんだされていたのですね。
今では、考えられないです。
ということは、これから先百年も経って、私のように先祖のことを調べようとしても
現代の人のことは全くお手上げですね。
そんなことまで考えてしまいました。
この資料は本当にうれしかったです。
いままで次男のことも随分調べたのです。
遠く秋田にまでいったこともあります。
それでも出ないときは出ないのです。
それが、こうやってふとしたときに出てくるのです。
不思議ですね。
なんだかとてもうれしくて、
「あの世からのクリスマスプレゼントかしら」
などとおもいながら、賑やかな夕方の街に出ました。