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堅曹さんを追いかけて

2002年(平成14年)9月から先祖調べをはじめた速水家の嫁は、高祖父速水堅曹(はやみけんそう)に恋をしてしまったのです

フランスの旅⑧ エルメス工場 市民交流会

2008-12-12 00:58:12 | 旅行記

リヨン2日目の続きです。

11月28日。


お昼を食べたあと、いよいよエルメスの工場見学に行きます。

「ブコル」(MAISON BUCOL)というエルメスグループの工場です。


Cimg6756 MAISON BUCOL


ここはデザインを主にしているところで、実際に製品を作る工場は100kmほど

離れたところにあるそうです。

まず1970年からのコレクションが15000も置いてある部屋に案内されました。


Cimg6738_2 コレクションのある部屋



この工場の200年もの歴史の話を聞きながら、19世紀の見本帳や日本風のデザイン帳、

布地のサンプルなどを見せてもらいました。


Cimg6740   Cimg6746


Cimg6751    Cimg6752


これらはただ保存しているだけではなく、

今でも「想像の源」として活用されているそうです。



次は隣の部屋に案内されました。

こちらは特に貴重なものがあるところだそうです。(ですので、写真はダメ)


18世紀にマリー・アントワネットが着ていたシルクのドレスを見せていただきました。

とても小柄な人なのがわかります。


そして、今回日本からきてくださったので、特別に

当社にある19世紀の日本の資料をお見せしましょう、といって、

奥から本を持ってきてくださいました。


『國華』です。

驚きました。


これは明治22(1889)年岡倉天心らが日本の古美術を内外に紹介しようとして

発行された美術雑誌です。

現在も1000号を越えて発行されています。


大判のハードカバーの本でした。

ただ、中身に本文はなく、たくさんの日本の植物や花鳥風月のデザイン画が入っていました。

多色刷りで、とてもきれいです。

20世紀初頭のものである、と言っていました。


その他、『美術海』という明治35(1902)年、京都発行の雑誌があります。

『LE JAPON』という1885年5月、フランス人発行の本もあります。




19世紀後半、Tomioka Silk を初めとして多くの日本の生糸がフランス・リヨンに

輸出されていたが、その糸で織られた布地を見つけることは大変に難しい。

けれど同じ時期、日本のデザインがフランスのシルク製品にこのような形で

影響を与えていたことが、これらの本が残されていることによって確認できたことは、

とてもうれしく、ちょっと興奮してしまいました。

大変に貴重なものを見せていただきました。




さて、こうやって一日シルク関係の充実した見学がおわり、

フランス最後の夜はリヨン市民との交流会が行なわれました。

添乗員さんに、

「持ってきた中で一番いい服を着てきてください。」といわれて、

皆、おめかししていざ会場へ。


会場の第3区役所には富岡製糸場のフランス語版のビデオが流され、

パネルが張られ、パンフレットが置かれています。


Cimg6768  富岡製糸場のビデオ


リヨン側から第3区区長その他の挨拶があり

日本からは富岡市長、商工会議所会頭の挨拶、


Cimg6771 ご挨拶


そして、シャンパンで乾杯!


Cimg6769 シャンパンタワー


総勢7、80人くらいはいたでしょうか。

でもフランス語が話せないのに、交流会といっても困ります・・。

見回すと、フランスに滞在している日本人の方が何人もきているようです。

そういった方達と話をしてみました。


リヨンに美術史の勉強で長く滞在し、織物やシルク関係にも詳しい女性の方、Wさんと

話が弾みました。

私が先祖調べが高じて、リヨンまできた話をすると、とても興味をもってくれ、

今回時間がなくて、同伸会社のあったあたりの写真がとれなかったことをはなすと、

後日写真を撮って送ってくれるという。


良かった~。これでこの旅の目的も達成できそうです。

最後の最後まで、とてもうれしい事が続きました。



ホテルへもどり、最後の夜を惜しむように何人かで近くのレストランへいき、

いつまでも話をしました。

つづく。


フランスの旅⑦ 織物博物館 シルクマーケット

2008-12-10 19:07:54 | 旅行記

フランス、リヨンの2日目。

11月28日です。


朝9:00にホテル出発。

この日はシルク関係の見学が目白押しです。



リヨンは1850年代には絹職工が4万人程いました。

彼等はクロワルスの丘という場所に集まっていて、丘の上が職人の家、

丘の下は金持ちの商人の家となっていました。

クロワルス(Croix-Rousse)とは、赤色のクロスという意味です。

リヨンの絹織物発祥の地と呼ばれる地域です。



「クロワルス地区織物工房」へ行きました。


Cimg6646_2  SOIERIE VIVANTE Association


昔からの織物機械が展示されており、工房の方から説明をうけました。


Cimg6650 フランス語をガイドさんが訳して


Cimg6681


金のリボンはリヨンの織物の特徴で実際に機械を動かしてみせてくれました。


Cimg6656 金色のいろいろなデザインのリボン


となりには極精細なゴブラン織りの布があり、まるでモノクロの写真のようです。


Cimg6670


こんな素晴らしいものがつくられていたことに驚きです。



次はいよいよ富岡市が出店しているシルクマーケットに行きます。

場所はリヨン商工会議所です。

「新市街」にあります。


Cimg6699      Cimg6700 le marche des soies


年に一回行なわれているマーケットで大勢の人が買いにきます。


約1時間の予定で見学と買い物です。

私は桐生のSさんと同室のⅠさんと3人で生地のコーナーへ。


Sさんプロですから、いいものを教えてくれる。

これはシルクがこことここに使われている。

これはなにか入っているし、重いからあまりよくない、等々。

アドバイス聞きながら、3人で眼の色かえて物色。

結局私は鮮やかなオレンジ色のシルク生地と

ブースに大きく飾られていた黒地に花や鳥が描かれたオリエンタルな感じの

ゴブラン織りを買いました。


このゴブラン織りは屏風にしよう!。

タペストリーという感じでもなく、生地を見たとたん、屏風が浮かんだのです。


調度品にしておけば、長く家に残るだろうし、昔この家のおばあちゃんがリヨンに行って

買ってきた生地でつくったんだよ、なんて伝わるといいなあ、と想像してしまいました。(笑)


さて、買い物して、富岡製糸場のブースをみて、あっという間の一時間。


Cimg6706 富岡製糸場のブース


ちょっと過ぎてしまいました。

急いで、バスに戻ります。




午前中もう一ヶ所見学。

リヨン織物博物館。


 Cimg6715  織物博物館 入り口


 Cimg6717 中庭を通って中へ


フランス生まれ、フランス育ちの日本人Nさんが丁寧に解説をしてくださいました。、


3日前にベルサイユ宮殿で見たシルクの壁紙、マリーアントワネットのゴブラン織り。

それらがおりなすリヨンの織物の歴史です。


  リヨンの織物は15世紀にフランソワ1世が「絹織物製造所」をつくり、

  イタリアから伝えられた。

  そしてあのベルサイユ宮殿の織物はすべてリヨンで作られた。

  絹の壁紙はイタリア風のモチーフである。


  18世紀になり、イタリアのコピーから脱却するために

  フランスのアイデンティティーをモチーフにしてつくられるようになった。

  それがマリーアントワネットのゴブラン織りにみられる

  花や鳥などの自然のものである。

  これがフランス風である。


なるほど~。

実物を見てきただけに、この旅の醍醐味が味わえた瞬間でした。


見学が終わってもう1時過ぎ。

お腹が減った~。

昼食をとって、午後はとても楽しみにしていた、エルメスの工場訪問です。

つづく。


フランスの旅⑥ リヨン歴史地区

2008-12-08 15:25:08 | 旅行記

11月27日フランスの旅も

「花の都」(ちょっと古いか)パリを終えて、

「絹の都」リヨンへと向かいます。

ついに憧れのリヨンです。



朝5:30モーニングコール、トランク6:30までに出して、7:00ホテル出発です。

前日夜遊びしておそかったので、それから荷物つめるのがたいへん。

同じホテルに4泊してたので、詰め込むまでトランク閉まるか心配。

でもOK。



パリからリヨンまでは空路でいきます。

シャルル・ド・ゴール空港より1時間10分の旅です。

機内でクッキーと飲み物をサービスされて、それを食べたらもう着きました。

気合を入れて第一歩を踏み出します。

抜けるような晴天です。


サン・テグジュペリ空港。

リヨンは『星の王子様』の作者サン・テグジュペリの生まれた町です。

すごいデザインのエアーターミナルです。


Cimg6363 サン・テグジュペリ空港


今にも羽を広げて飛び立とうとしている鳥のようにみえませんか?




まずはバスで世界遺産となっている「リヨン歴史地区」にむかいます。

フランス第2の都市であると感じさせる近代的な町並みを通り抜け、

ローヌ川の手前あたりから、川の向こうにぐっと古い建物が見えてきます。


Cimg6378_3  ローヌ川

Cimg6481  ソーヌ川

Cimg6468 ソーヌ川


橋をわたり歴史地区の中にはいると、時代がさかのぼります。

昼食後、バスは一気にフルヴィエールの丘まで登ります。

丘の上にそびえたつノートルダム・ド・フルヴィエールバジリカ聖堂の見学です。


Cimg6402_2 フルヴィエール・バジリカ大聖堂


外観はあっさりしているのですが、中に入るとその豪華さに驚きました。


Cimg6408  ネオ・ビザンチン風


ガラスのモザイクで作られた何枚もの壮麗な壁画があります。


Cimg6413 Cimg6423

         モザイク壁画  その拡大


リヨンらしく、金ぱくがふんだんに使われています。

リヨンがいかに繁栄した都市であったかがわかります。



外にでて、さあ、歴史地区の眺望です。

ソーヌ川とローヌ川、2本の川が街の中を流れ、その間の地区が「新市街」、

フルヴィエールの丘からソーヌ川までが「旧市街」です。

その両方をあわせて「リヨン歴史地区」として世界遺産に登録されています。


Cimg6432  手前が「旧市街」川の向こうが「新市街」


Cimg6434 「新市街」方面


Cimg6435 織物工場がたくさんあったクロワルス方面


何枚写真とっても広すぎて、全体像はおさまらない。

白い石の建物にレンガ色の屋根が印象的な、すばらしい景色です。



丘を少し下るとローマ時代の遺跡である「円形劇場」もあり、

Cimg6453  円形劇場


下まで行って、旧市街の町の中を歩いてみました。


このあたりは15、16世紀のルネッサンス形式の建物が多くのこっています。

中世の街にもぐり込んだような感じです。


Cimg6497_2 旧市街


 Cimg6490_2  Cimg6514



でも実際に人は住んでいて、生活をしながら、これらの建物を大事に使っているのです。

歩くと石畳がパリのものより、もっとゴツゴツした感じです。


Cimg6537_2 石畳



リヨン独特のトラブール(抜け道)に案内してもらいました。

扉をあけ建物の中に入っていくと、中庭があり、またその先に路地を進んでいくと

反対側の通りに出られたりするのです。


Cimg6500    Cimg6502

54の扉から入り    路地を奥へ


Cimg6504   Cimg6509

家々に囲まれた中庭に出て、  その先をいくと違う出口へ


Cimg6513_2    Cimg6512

27番の扉にでました   扉のところにある説明板


かつて絹の製品を雨でぬらさないで運ぶのに利用されていました。

その後、第2次世界大戦のときはレジスタンスの逃げ道にもなったようです。

迷路のようで、とてもエキサイティングな場所でした。




旧市街の真ん中にあるサン・ジャン大聖堂を見学。


Cimg6536 サン・ジャン大聖堂


Cimg6553 フルヴィエールの丘とバジリカ大聖堂



バスにもどる途中、焼き栗の屋台発見!

おいしそう!


Cimg6556


もう皆バスに乗り込んでいるけれど

海外物に精通しているJさんの「これ美味しいから、買う!」の一言で、

何人かで注文。

Cimg6557


焼きたてホカホカ、皮が薄くてパリパリして手でむけます。

栗が甘くて、おいしかった~。和栗や、甘栗とも違う甘さでした。




さて、私たちの為に遅れて出発のバス。

次はソーヌ川を渡って、「新市街」に入ります。

バスは市庁やオペラ座のある、かつても今も商業の中心地である

レピュブリック通りやデュ・ガレ通りをゆっくりと走ります。


Cimg6564_2 レピュブリック通り


Cimg6580_2 Cimg6588 

       デュ・ガレ通りに交差する通り



このあたりが、明治期、日本の企業や銀行が出店した場所です。


堅曹さんの同伸会社の支店もこのあたりにありました。

バスのなかから一生懸命写真を撮りました。




さて、夕飯は「美食の町」でもあるリヨン。

旧市街のなかのブション(Bouchon)と呼ばれる庶民的なレストランに行きました。


Cimg6617 「l’Amphitryon」

Cimg6605  Cimg6609


ボジョレー・ヌーボー、ボトルで頼んで、トリュフと一緒にグイグイと。酔っ払いました。



明日はいよいよ織物関係の見学満載です。

つづく。


フランスの旅⑤ エルメス本店、エッフェル塔

2008-12-06 02:04:34 | 旅行記

パリの最終日はまだまだつづきます。

11月26日午後。


予定の見学や訪問は終わったので、ここで夕食まで買い物タイムとなりました。

4時ちょっと前です。


バスでデパートへは連れていってもらったのですが・・・。

何人かとエルメスのものが買いたいね~、と言っていたのです。

帰りの空港では時間がないといわれて、どうしようかと。

こうなったら、パリの本店に行くしかない、と急遽決定です。


7人ぐらいでデパート飛び出しました。

地下鉄一駅ぐらい離れています。

歩きます。どんどん歩きます。

地図を片手に。


Cimg6280_2 雑踏の中、皆とはぐれないように。


夕食に出かける6:30までにホテルに戻らなければなりません。

高級ブランド店ばかり集まっている一角を目指します。


Cimg6278 マドレーヌ教会


教会の前を通りすぎ、「グッチ」の角を右に曲がればその先にあるはず。


Cimg6281 角を曲がりました


ありました!

     Cimg6282  「エルメス本店」


     屋上にシンボルの馬に乗る騎士がいます。もっている旗はスカーフ。



でも誰もフランス語は話せず、免税手続きも頼まなければならず、

いったいどうなるのでしょう。


とにかく扉をあけて中にはいる。

日本でもこんな高級店、気後れして入ったことないのに。

みんなで入れば怖くな~い。


買い物大好きのMさん、すぐに手振りと片言英語でネクタイの場所を聞く。

たくさんある中から、みんな必死でお土産のネクタイ選びです。

どれもとても素敵! 色がきれい!

柄もインパクトがありおしゃれ!


何本か選び、さあ、支払いです。

免税手続きの書類を書いてもらうのはなんと言うの?

電子辞書もまどろっこしくて役にたたない。

『地球の歩き方』に書いてあった簡単な会話のページを思い出して、


   「Voulez-vous detaxer?」 「ヴレ ヴ デタクセ?」 

      (免税にしてもらえますか?)

通じました!

これでOK。



次はスカーフ売り場へ移動して、また皆で買い物です。

ホテルの名前書いたり、パスポート見せたり大変ですが、何とかなりました。


もう6時です。

急がなくてはなりません。

みんなでお店を飛び出して、メトロの駅へ向かいます。



次の難関はメトロの切符が買えるかどうかです。

降りる駅と何線に乗るかは聞いておいたのですが、切符の買い方は誰も知らない。

駅員さんのいない駅でした。

動いている券売機は一台だけ。


Cimg6284 左の券売機故障中


並んでいた前の人も旅行者らしく、なかなか買えないようす。

時間ばかり経っていきます。

みんな「壊れている」とか言ってるみたい。


私たちの番になり、さあ、どうする?

とにかくやってみる。

同室のⅠさん、イングリッシュティーチャーです。落ち着いています。

よく考えて、画面のボタンを押したり、くるくるとバーをまわしたり。

順調にいきました。買えました!


ヤッター、って大騒ぎして切符を手にメトロに乗り込みました。


Cimg6285   Cimg6287


ふ~、ホテルにぎりぎりセーフ、6:25。

部屋に買ったもの放り投げて集合場所へ。




さあ、今日はパリの最後の夜ということで、ちょっといいレストランです。

パリのリヨン駅の中にあるレストラン「Le Train Bleu」。


Cimg6297   Cimg6300


19世紀の雰囲気たっぷりの内装、ギャルソンの人たちも制服です。

オーソドックスなフレンチ。


Cimg6304  Cimg6305

        スープと前菜、おいしかったです。


食事しながら、旅行中いつも一緒だったSさんと熱く語りました。


   彼女は今の日本の養蚕業が壊滅しそうな現状を何とかしたい、

   そのためには日本の生糸で最高の製品をつくり需要を掘り起こそうと

   桐生で「ぐんまシルク」のニット製品を作り続けています。


   今回その製品をかかえて初めてこのフランスにやってきた、というのです。

   日本の養蚕のためなら何でもしよう、と心にきめて10年がんばってきている。



   私は高祖父である速水堅曹が130年前に日本の蚕糸業発展のため、

   富岡製糸場の所長を辞めてまで横浜に直輸出の会社をつくり、

   とにかく世界の絹の中心地リヨンの情報を日本の製糸家たちに届けたいと

   すぐに支店をだした。


   精鋭の社員2人が富岡製糸場の生糸4000斤を抱えてリヨンの地に降り立ったのが

   明治14(1881)年4月でした。


   そんな思いをたどり、リヨンがどんな街なのか見てみたかった。

   まさに堅曹さんを追いかけて、はるばるフランスまで来たことを語りました。


130年前、先祖が先駆者としてやってきた同じ思いを抱いて、

今回フランスにやってきた人がいる。

その人と一緒に旅をする。


こんなことってあるのでしょうか。

胸があつくなりました。

お互いこれまでのことを語り、思いを分かち、励ましあい、

本当に素晴らしい夜でした。




そんな余韻にひたりながら、帰りは数人でエッフェル塔に登りました。


    Cimg6343_2 真下から見上げて。


    フランスのEU議長国就任を祝ってユーロカラーのブルーにライトアップ。

    12の星は加盟国をあらわしています


エレベーターを乗り継いで一番上まで。

夜景がきれい!!

ブラボー! って叫びたいほど。


Cimg6327   Cimg6329

   ライトアップはセーヌ河  真ん中のドームはアンヴァリッド(ナポレオンの墓)


パリは建物が高さ制限されていて、なおかつ電気もつけていない。

代わりに道路やセーヌ河が、そして歴史的な建造物が見事にライトアップされ、

きらめく街が地図をみるようにはっきりわかります。



素晴らしいパリの3日間を締めくくるにふさわしい夜でした。

つづく。


フランスの旅④ ルーブル、ユネスコ、ノートルダム

2008-12-05 01:33:04 | 旅行記

さあ、旅も4日目にはいり、パリ最終日です。

11月26日。

8:45ホテル出発、朝一番でルーブル美術館へ行きました。


楽しみにしていました。

以前パリに来たとき、ガラスのピラミッドの前で写真だけ撮って、

中を見学しなかったのを、ずーっと悔やんでいました。



Cimg6168   Cimg6098_2

   ガラスのピラミッドの下はこうなっていました。逆ピラミッドもありました。


ここは10人に一人のガイドがつきます。決まりだそうです。

時間は1時間ちょっとの予定。


ガイドさんが、日本人なら見たいであろう有名なところに連れて行ってくださり、

ポイントを押さえた解説をしてくれます。

ユーモアのある方で、ついでに裏話なども・・・。

ありがたいです。



写真はフラッシュをたかなければOK。

彫刻も手を伸ばせば触れそう。

絵画も目の前まで行ってみることができます。


いくつか紹介します。

まずは「ミロのヴィーナス」


Cimg6109


2mちょっとあるそうです。どこから見ても美しいお顔です。

後ろ姿もしっかり見ることができます。

お見せしましょうか。


Cimg6107_3


上下にわかれているのだそうです。よく見るとわかります。



次は「サモトレケのニケ」


Cimg6119


スポーツメーカーのナイキの社名はこの勝利の女神NIKEからとったそうです。



フランス絵画のところにいきます。


Cimg6145 もとは宮殿だったので建物も美しい


Cimg6126_2  「ナポレオン1世の戴冠式」


人と比べると絵の大きさがわかります。

この絵はベルサイユ宮殿にもありました。

3箇所違うところがあるそうです。



いよいよ「モナリザの微笑み」


Cimg6137_2 このぐらいまでが精一杯


ここだけは厳重にガラスに入れられ、ロープが張られ、近づけないようになっています。

この展示には日本の某テレビ局がポンとお金を払っているそうです。



Cimg6155_2  「民衆を導く自由の女神」


ドラクロワのこの有名な絵の女性はジャンヌ・ダルクではなく自由の女神なのです。



駆け足ながらも美術館を満喫。

できればゆっくり見たいところですがそうもいきません。




次はユネスコの日本代表部への表敬訪問です。

緊張します。

バスにのり、昨日とは違うビルへ。


Cimg6182 ユネスコ日本代表部は4階

Cimg6178 市長から大使へ「繭蛍」の灯りを贈呈


日本代表部の山本大使を囲んで、いろいろなお話を聞かせていただきました。


富岡製糸場の世界遺産登録については、

「準備をしてやっていきたい。基本的には心配していないし、

充分理解してもらえると私共は確信している。」

と言ってくださいました。


とても心強く、その言葉をしっかりと胸に刻みました。




お昼を食べてからは、セーヌ河の中洲であるパリ発祥の地シテ島にむかいます。

バスを降りて、歩いてセーヌ河にかかる橋をわたりシテ島に入ります。


Cimg6200 セーヌ河


世界遺産「ノートルダム寺院」の見学です。

ゴシック建築の最高峰といわれています。


  Cimg6215  正面


Cimg6260_3 カルチェ・ラタン方面から。


横からだと塔がよく見えます。


入り口の彫刻からすごいです。


 Cimg6220 Cimg6238 

     Cimg6239_2

上ばかり見上げて、いくらみていても飽きない。

聖書にでてくる使徒やフランスの司教などの話でガイドさんの解説も尽きません。


中に入りました。


Cimg6221   Cimg6226 バラ窓


大きなステンドグラスの窓がいくつもあります。

バラ窓と呼ばれるステンドグラスはとても大きく、きれいです。

ゆっくりと中を見て椅子にすわってバラ窓眺めていました。


見学が終わってシテ島から歩いてバス乗り場までいきました。



そんなとき見た、ちょっと素敵なパリの街角。



  

       Cimg6258_2

Cimg6262_2     Cimg6247_2


この日は、これから突撃買い物あり、想い出の夜景ありで

まだまだつづきます。