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ニコラス・レイ監督『大砂塵』その4

2019-03-25 04:31:00 | ノンジャンル
 また昨日の続きです。
 そこへキッド一味が銀行強盗をしにやって来る。銀行の外で馬の面倒を見てたジョニー「特等席で見物できる」キッド「ヒーローになるか?」ジョニー「銃を向けられて? よそ者は手を出さんよ」キッド、コービーに「こいつを見張れ」。コービー「銃は?」ジョニー「持ってない」(中略)。
 キッド「悪い時に来たな」ビエンナ「正気なの? これで縛り首は決定よ。知られる前に逃げて。ネッド、忘れるわね」銀行員「ああ、誰にも言わん」キッド「言えよ。この町に爪痕を残せば、俺の名が語り継がれる」「エマが許さないわ。執念深い女よ」「急げ。葬式が終わる」「今ならまだ間に合うわ」「俺たちは追放だ。手ぶらでは行かん」「私も追放よ。でも残る」。(中略)
 葬式から戻ってきたエマら、キッドらの追跡隊をすぐに組織する。
 店に帰ってきたビエンナ、従業員たちにお別れ代を渡す。「カネがなくなったら戻ってきてね。エディ、これはトムの分よ」。(中略)
 キッドの隊列の最後方を走っていたコービー、枝に顔をぶつけ、落馬しケガする。キッドは気づかない。
 隠れ家に着いてやっとコービーのいないのに気づいたキッドは、彼が自力で助かるように祈る。
 エマ、ビエンナの店へ。(中略)
 ビエンナの店の近くでコービーの馬を見つけるエマ。「やはり自分が正しかった。マカイバーは手ぬるい」(中略)
 ビエンナ「トム、逃げなかったの?」トム(ジョン・キャラダイン)「お客だ」と言って、ケガを負ったコービーを連れて来る。コービー「縛り首になる」「まだ子供よ。森に隠しましょう」。外に馬の足音。トム「もう遅い」。
 白いドレスを着て、ピアノを弾くビエンナ。喪服姿のエマと男たち。エマ「キッドらは?」保安官「君も逮捕する」(中略)ビエンナ「何のつもり? 人の家にずかずかと。なぜ来たの? 私は駅馬車も銀行も襲ってない」。机の下に隠れていたコービーがエマらに発見される。エマ、コービーに「ビエンナもグルだと言うのよ。言えば自由よ」コービー「どうすれば。死にたくない」ビエンナ「自分を守りなさい」コービー「彼女は?」保安官「法が裁く」。うなずくコービー。トム「嘘だ。脅してた」。殴り倒されるトム。「縛り首はマカイバーさんが決める」「よし、それでいい」「彼女も?」「そうだ」。トム、銃を構え「一歩でも近づいたら撃つ」保安官「二人は町に連行し、裁判にかける。銃を下せ。皆も出ていけ」。エマ、トムを撃つ。トムの撃った弾は保安官に当る。ビエンナ「トム、どうして?」「あなたならこうした。皆が俺を見てる。初めて自分が特別だと感じた」。トム、死ぬ。エマ「ビエンナとコービーを連行しなさい」。エマ、シャンデリアを撃ち落とし、店は火事に。エマの不気味な笑顔のアップ。二人は後ろ手に縛られ、馬上に。そこへジョニーが現われ、エマらから隠れながら近づく。縛り首の準備。コービー「見逃すと言ったのに」。コービー、縛り首に。ビエンナ「早くやって」。嫌がる男たち。エマ、自ら鞭を持ち、馬に振るうが、ジョニーが木の縄を緩めておいたおかげで、馬に乗ったままビエンナは逃げ出す形となる。少し行ったところで馬から下り、茂みに隠れるジョニーとビエンナ。燃え上がるビエンナの店。ビエンナ「ついてきて」。店の地下室。「何で戻ったの?」「ヒーローになるチャンスだ」「坑道を行けば反対側に出られる」「その衣裳じゃ目立つ」。ドレスに火がつき、それを必死で消すジョニー。
 燃えさかる店の前を馬で疾走する男たち。
 崩れ落ちる店。徒歩で逃げるジョニーとビエンナは、岩場に隠れる。燃え尽きる店。(中略)
 コービーの馬、滝の裏側へ。それについて行くエマたち。見張りのバートに見つかるエマら。バート、エマに「一人で来い」。(中略)
 バートの隙を見て、エマは「今よ!」と言い、男たちを隠れ家に突入させる。ジョニー、バートを射殺。坂を転がり落ちるバート。
 異変に気づくキッド。「合図を出すまで撃つな」。坂を上り迫るエマはビエンナめがけて撃つ。エマ「今行くからね」ビエンナ「待ってるわ」。(中略)
 エマとビエンナの一騎打ち。駆け寄るキッドをエマが射殺。倒れたビエンナはエマを射殺。坂を転がり落ちるエマ。ビエンナは右腕を撃たれている。男たちはその様子を見上げて、銃を捨てる。「あなたがどこにいようと♪愛してる♪どんなに冷たくても♪優しいあなた♪私は知ってる♪」。男たちの間を進んで行くビエンナとジョニー。「他にあんな男はいない♪私のジョニー♪」。滝を抜け、抱き合いキスする二人。「人はこう呼ぶ♪ギター弾きのジョニー♪」。フェイドアウト。

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