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リチャード・フライシャー監督『ゲバラ!』

2010-01-24 12:10:00 | ノンジャンル
 WOWOWで、リチャード・フライシャー監督の'69年作品「ゲバラ!」を見ました。
 ゲバラ(オマー・シャリフ)の死体をヘリで搬送する兵士たち。それにかぶさるゲバラの独白。キューバのバチスタ政権に虐殺された男たちの寡婦らと警官隊の衝突。キューバのジャングルに上陸したカストロ(ジャック・パランス)率いる反乱軍に、喘息の発作を起こした軍医のゲバラは遅れます。政府軍の急襲で軍の大半を失い、ゲバラも負傷しますが命は取り留めます。残った17名で政府軍の駐屯地を襲い、ゲバラの活躍で武器庫を奪い、その後は豊富な弾薬を使って政府軍を撃破していきます。ゲバラはカストロに認められ隊長に昇進しますが、厳格な部隊統制を行い、スパイの疑いがかかるものは容赦なく処刑します。戦略もゲバラがカストロに進言し、やがてハバナを攻略し革命は成功します。パレードするカストロと、ゲバラの指示で行われる大量処刑。ゲバラは人民軍を創設し、アメリカに対抗するためにソ連によってミサイル基地を建設させることにしますが、ケネディにカストロが敗れたことから彼と決別し、ボリビアに戦いの地を求めます。しかしボリビア人の革命軍と反目し、やがて孤立したゲバラの軍は農民からの略奪も始め、最後には農民の通報によりボリビアの政府軍に捕らえられ、ボリビアに死刑がないためにその場で射殺されるのでした。
 ゲバラの死体処理の経過と、ゲバラのゲリラ活動に、関係者の証言(役者が演じています)が挿入されるという構成でした。ゲバラの残忍さが強調されて描かれていたと思います。アメリカ映画が描くゲバラ像に興味のある方にはオススメです。