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ロバート・オルドリッチ他監督『ガーメント・ジャングル』

2010-01-22 13:43:00 | ノンジャンル
 WOWOWで、ヴィンセント・シャーマン監督の'57年作品「ガーメント・ジャングル」を見ました。オルドリッチ監督が途中で降りたという作品です。
 ニューヨークのガーメント地区。衣料会社社長のウォルター(リー・J・コッブ)に反対して組合を認めようと言った共同出資者のケナーは細工されたエレベーターに乗って事故に遭い死にます。そこへ数年ぶりにウォルターの息子アランが帰ってきて、組合のオルグに来たレナタにケナーは殺されたのだと聞かされます。ウォルターは組合潰しをしてくれているラベジに真相を聞きますが、はっきりした答えを得られません。アランは詳細を知るためにレナタに会いに行き、彼の妻テレサと知合います。レナタが参加した秘密集会にラベジの手下が現れ暴力を振るい、それを知ったアランは顔が腫れ上がったレナタを連れて父に会いますが、父は相変わらず組合には反対だと言います。夜ピケを張っていたレナタは仲間の裏切りに遭ってラベジの手下に殺されます。殺人現場の目撃者は一旦はテレサにそのことを告白しますが、結局裁判では証言を取り下げ、ラベジの手下は不起訴となります。作業所に行ったアランはそこで働いていたラベジの手下を追い返し、ラベジの元に彼らが戻ってきたところにウォルターがやってきます。何故彼らがここにいるのかと聞くウォルターに対し、ラベジは殺人を指示したことを認め、今まで汚い仕事に見て見ぬふりをしてきたウォルターを責めます。ウォルターは過ちを認めながらも、今後はラベジと手を切ると言いますが、ラベジは脅しをかけます。ウォルターは組合を認めアランとも和解しますが、ウォルターはその直後に射殺されます。アランやテレサも脅しを受けますが、ウォルターがラベジに払っていた金の証拠となる帳簿をテレサが検事に渡すことに成功し、ラベジは逮捕され、死刑が求刑されるのでした。
 明らかにオルドリッチが撮ったショットが一つあり、それは会話するアランとテレサをタクシーの中の誰でもない視点から撮ったショットでした。リー・J・コッブが主演というまさにB級の映画なのですが、悪役の役者の顔がいいこともあり、結構楽しめました。ギャング映画が好きな方にはオススメです。