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ロバート・アルドリッチ監督『地獄へ秒読み』

2010-01-14 20:38:00 | ノンジャンル
 ロバート・アルドリッチ監督の'59年作品「地獄へ秒読み」をWOWOWで見ました。
 6人のドイツ復員兵がベルリンに戻り、不発弾処理の仕事につきます。人望の高いコートナー(ジャック・パランス)と利己的なワーツ(ジェフ・チャンドラー)が言い合いになったのがきっかけで、各自給料の半分を出し合い、3ヶ月後に生き残っていた者がそれをもらうという賭けをすることになります。英国の百ポンド爆弾の信管を抜いたにも関わらず爆発して1人目が死ぬと、それは二重信管になっているのではという疑問が湧き、上司に英国へ問い合わせてもらうことになります。二人目は爆弾の下敷きになり、コートナーが信管を抜くことに成功しますが、建物が崩壊して死にます。3人目もまた英国の百ポンド爆弾で死に、コートナーは彼の妻子のために賭けを止めて掛け金を彼らに送ろうと言いますが、ワーツは反対します。4人目は水路に落ちている爆弾を処理するために水路に潜って水死し、最後にコートナーとワーツが残ります。また英国の百ポンド爆弾の処理を依頼され、二人はそれがやはり二重信管で、二つの信管を一緒に外せば爆発しないと考えて外そうとしますがうまくいかず、爆発しそうになるところを危うく激針を指で押さえることで防ぎます。ワーツに変わってコートナーが押さえ、その間に必要な工具をワーツが取りに行くことになりますが、ワーツは爆弾につながった縄を引っ張って爆弾もろともコートナーを吹っ飛ばそうとします。コートナーは激針を固定するとワーツの元に行って彼を殴り、自分で爆弾処理をするように言います。現場を去るコートナーの背後でワーツは爆死します。彼らのおかげでベルリンの町は再生し、近代的なビルが立ち並ぶようになるのでした。
 ゴダールの「勝手にしやがれ」でこの映画のポスターが出てきます。下宿先の女主人と主人公のシーンは安いメロドラマのようでしたが、爆弾処理のシーンはブレッソンの映画のようで素晴らしいものでした。映画好きの方にはオススメです。