黒沢清さんの'08年対談集「恐怖の対談 映画のもっとこわい話」を読みました。対談相手と内容については、日本のホラー映画について高橋洋くん&鶴田法男さんと、黒沢作品について精神科医の斎藤環さんと、歴史上のホラー映画について手塚真さんと、映画「回路」をめぐって作家の中原昌也さんと、やはり「回路」をめぐって映画評論家の柳下毅一郎さんと、映画「ハンニバル」をめぐって青山真治氏と、テオ・アンゲロプロス作品に関して本人へのインタビュー(これだけは対談ではありません)、ゴダール映画に関してミュージシャンのサエキけんぞうさんと、リチャード・フライシャー追悼として蓮實重彦先生と、お互いの作品に関して恐怖マンガ家の伊藤潤二さんとです。
「映画のもっとこわい話」とは異なり、高橋くんが彼本来の分野であるホラー映画について語ってくれているのがうれしく思いました。大学時代、彼のアパートに夜行った時、机の上のスタンドだけがつけられていて部屋が薄暗く、押し入れの中には猟奇的事件を扱った全集があったりして「こんなものを読んでいるんだ」と思ったことが思い出されます。今でも「臨死体験で見た地獄の情景」なんて本を読んでいると知って微笑ましく感じました。また、斎藤環の話から、心霊写真が存在するのが日本だけであることを知り、ゴダールとイーストウッドが同い年であることも黒沢さんの発言から気付きました。
一気に読めてしまい、様々な映画を見る欲望を刺激される本です。映画好きの方にはオススメです。
「映画のもっとこわい話」とは異なり、高橋くんが彼本来の分野であるホラー映画について語ってくれているのがうれしく思いました。大学時代、彼のアパートに夜行った時、机の上のスタンドだけがつけられていて部屋が薄暗く、押し入れの中には猟奇的事件を扱った全集があったりして「こんなものを読んでいるんだ」と思ったことが思い出されます。今でも「臨死体験で見た地獄の情景」なんて本を読んでいると知って微笑ましく感じました。また、斎藤環の話から、心霊写真が存在するのが日本だけであることを知り、ゴダールとイーストウッドが同い年であることも黒沢さんの発言から気付きました。
一気に読めてしまい、様々な映画を見る欲望を刺激される本です。映画好きの方にはオススメです。