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ダグラス・サーク監督『ショックプルーフ』

2009-11-14 13:35:00 | ノンジャンル
 WOWOWで、ダグラス・サーク監督の'49年作品「ショックプルーフ」を見ました。
 ハリーのために殺人を犯して刑務所に入っていたジェニーは仮出所し、ハリウッドの保護観察局のグリフを訪ねます。彼は彼女のために住居と仕事を用意しますが、彼女は会うことを禁止されているハリーとノミ屋に行き、グリフから逃れるため架空の親戚をシスコに作ることをハリーの仲間に頼みます。ノミ屋にいるところを捕まったジェニーにグリフは自分の盲目の母の世話を住み込みでしてもらうことにし、やがてグリフはジェニーを恋するようになりプロポーズします。ハリーは仮出所規則で禁止されている結婚を彼女がすればグリフの弱味を握れるとして彼女に結婚を勧め、彼女はグリフから逃げ出そうとしますが、空港で彼に捕まり結局押し切られて結婚してしまいます。しばらくしてジェニーを訪ねてきたハリーをグリフは撃退しますが、恨みに思ったハリーが結婚はハリーの差し金であることをグリフに知らせようとして、ジェニーに撃たれます。グリフはジェニーの言葉を信じて二人でメキシコに国境越えしようとしますが叶わず、逃走資金を稼ぐためにグリフは油井で働きますが、結局追いつめられて自首します。連れて来られた二人を見たハリーは、自分が傷ついたのは事故であると証言し、二人の逃亡も1人が保護観察官であることから逃亡とは認められないということになるのでした。
 撮影が見事で、特に女性の顔の陰影や衣装の黒の漆黒ぶりは見物でした。二人が逃亡を始める後半から一挙に緊張が高まりますが、サミュエル・フラーが参加している脚本は凡庸で、今一つドラマチックさに欠けました。白黒の画面の美しさを堪能したい方にはオススメです。