WOWOWで、テイラー・ハックフォード監督の'95年作品「黙秘」を見ました。スティーヴン・キングの「ドロレス・クレイボーン」の映画化です。
階段の上で争う声がした後、富豪の老人ヴェラが階段を落ちてきて、それを追ってきたメイドのドロレス(キャシー・ベイツ)はとどめを刺そうとしたところを、丁度現れた郵便配達夫に発見されます。ニューヨークで新聞記者をしている娘のセリーナにその知らせが入り、町役場に拘留されている母を請け出しに行きます。しつこく付きまとうマッケイ警部(クリストファー・プラマー)は18年前にドロレスの夫が井戸に落ちて死んだ事件をドロレスの殺人だと未だに疑っています。セリーナはその事件以来人殺し一家の一員という虐めを周囲から受け、現在も薬物依存症です。父を母が殺したと疑っているセリーナは、母と感情的に対立し、警部の報告書を弁護士に渡して自分の代わりに弁護士を寄越すと言って母の元を去りますが、母が言っていたように、父が自分に性的虐待をしていたことを思い出します。母が彼女に渡していたカセットには、夫が娘にしていた行為を知って母が父を井戸の落とし穴に誘っていたこと、そして10年もの間ドロレスに下の世話までしてもらっていたヴェラが未来を悲観して自ら階段から落ち、ドロレスにとどめを刺してくれるように頼んでいたことを知ります。事実をすべて警部に話そうと母がしているところへセリーナは立ち戻り、母を弁護して警部に訴追を思いとどまらせることに成功します。そして和解した母娘はそれぞれの人生に立ち戻っていくのでした。
原作自体がそれほど面白いものではなかった記憶があり、映画も同じ印象でした。しかしキャシー・ベイツの演技、日食の風景の中で行われる夫殺しのシーンの美しさは見るべきものでした。暗い映画が好きな方にはオススメです。
階段の上で争う声がした後、富豪の老人ヴェラが階段を落ちてきて、それを追ってきたメイドのドロレス(キャシー・ベイツ)はとどめを刺そうとしたところを、丁度現れた郵便配達夫に発見されます。ニューヨークで新聞記者をしている娘のセリーナにその知らせが入り、町役場に拘留されている母を請け出しに行きます。しつこく付きまとうマッケイ警部(クリストファー・プラマー)は18年前にドロレスの夫が井戸に落ちて死んだ事件をドロレスの殺人だと未だに疑っています。セリーナはその事件以来人殺し一家の一員という虐めを周囲から受け、現在も薬物依存症です。父を母が殺したと疑っているセリーナは、母と感情的に対立し、警部の報告書を弁護士に渡して自分の代わりに弁護士を寄越すと言って母の元を去りますが、母が言っていたように、父が自分に性的虐待をしていたことを思い出します。母が彼女に渡していたカセットには、夫が娘にしていた行為を知って母が父を井戸の落とし穴に誘っていたこと、そして10年もの間ドロレスに下の世話までしてもらっていたヴェラが未来を悲観して自ら階段から落ち、ドロレスにとどめを刺してくれるように頼んでいたことを知ります。事実をすべて警部に話そうと母がしているところへセリーナは立ち戻り、母を弁護して警部に訴追を思いとどまらせることに成功します。そして和解した母娘はそれぞれの人生に立ち戻っていくのでした。
原作自体がそれほど面白いものではなかった記憶があり、映画も同じ印象でした。しかしキャシー・ベイツの演技、日食の風景の中で行われる夫殺しのシーンの美しさは見るべきものでした。暗い映画が好きな方にはオススメです。