自転車にまつわる四方山話(よもやまばなし)

自転車に関する気ままなブログです。

初代 DURA-ACE その7

2012年01月30日 22時02分36秒 | パーツ
初代 DURA-ACEには、これまでご紹介していないパーツとしてブレーキレバーとヘッド小物もあります。
私が使用していたヘッド小物は、フレームを再塗装に出した際、ロックナットだけが丹下のレビンになって戻ってきてしまいオリジナルのままではなくなりました。
また、ブレーキレバーは、長い年月の中、いつの間にか手元からなくなりご紹介できませんでした。

ラージサイズのロードハブもライナップされていましたが、私は保有していません。
お世辞にも魅力的とは言えないものでした。(個人の主観です)

Wレバーも独自規格にこだわったようで、当時一般的だったカンパ台座には合わず、オリジナリティなのか独りよがりなのか、使い勝手はよくなかった気がします。
(シマノは、チョイチョイこういった規格外れを作り、モデルごとにも規格を変える手法をとります。ユーザーフレンドリーではない点です。)

シリーズのパンフに掲載されている主なパーツは以上です。


最後は、初代 DURA-ACE を語る上で、パーツと共に紹介をしなければならないツールの話。
初代 DURA-ACE 唯一の専用ツールが、恐らくこのフリー抜きでしょう。





全体にメッキを施し、「DURA-ACE」の刻印も打たれたフリー抜きです。
初代 DURA-ACE は、レギュラーサイズのフリーのみで、後にサンツアーが発売するナローサイズの「ウルトラシリーズ」に対抗するためにDURA-ACE EXではカセットフリーが考案され、やがてボスフリーそのものが廃れていくことになりました。
(私の記憶違い、認識違いがあればお許しください)


フリー抜きの形状としてはボックスタイプで、サンツアーのツメ形状とは対照的。







また、メッキ仕上げのメッキも分厚く、作りもしっかりしていて、ツール自体ににDURA-ACEの刻印をしたところに専用品の特徴があるように思います。(たいていは、「Shimano」と表示。汎用性があるからだと思います)

このフリー抜き、ただ一つ、イケてないところがありました。
ボックスタイプのためフリー本体に引掛ける爪が内側にあるのですが、この引っかかりが浅く、作業時にそのセッティング悪いとフリー本体の溝をなめてしまうことがあったのです。これは、ボックスタイプであれが故に、引っかかる量を増やすとなると本体側を高く(厚く)しなければならず、仕方のなかったことなのでしょう。
何を隠そう私は本体の溝をなめてしまい一つダメにしてしまいました。
サンツアーのようなツメ型であれば、引っかかる量も十分確保できたのでは?と思っています。


初代 DURA-ACE を使っていたのが高校生の頃で、パーツを何度も分解しては組み立てるということをしていました。
自転車をいじる楽しさを知った頃です。
失敗も多くしましたが、その経験も今では良い思い出です。
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初代 DURA-ACE その6

2012年01月29日 21時54分47秒 | パーツ
初代 DURA-ACE のフリーホイールです。





このフリーは、126mmエンド用レギュラー6段です。

スプロケットはゴールドメッキされ、当時は高級感がありました。
同時代、同等仕様のフリーではサンツアー「プロ・コンペ」というのもありました。





こちらもゴールドメッキが施されています。

サンツアーのフリーには、「パーフェクト」というブラック仕上げのロングセラーモデルがあり、「プロ・コンペ」はその上級モデルという位置づけでした。

サンツアーとDURA-ACEのフリーでは、ラチェットの爪の音(ペダルを止めた時にフリーから聞こえる音)が異なり、サンツアーの「パチパチパチ」とはっきりした音に対し、DURA-ACEは「チィー」と細かく小さい音でした。





歯先の形状は、どの歯もすべて同じというアナログ形式のスプケットであったため交換も手軽で自由にできた時代です。
初代 DURA-ACEは、Topと2ndがそれぞれ異なるねじ式ですが、3rd~6thまでは同じスプライン(溝に爪を合わせはめ込む)のため自分で好きな組み合わせに組み替えたり、減ったスプロケットだけを交換していました。
この頃のレシオは、13・14・15・17・19・21Tが一般的で、今と比べるとトップ側に寄っていました。昔から非力な私は、Topを13Tのまま2ndを15T、3rdに16Tを入れ、4th 17T、5th 19T、6th 21Tにしていました。
上の写真、左上に重ねている3枚のスプロケットはすべて17Tで、すり減ったために交換していたようです。(記憶にあまりありません)
右上は、16Tで未使用です。予備用に購入し、使わずに残ってしまったものでしょう。

さすがに、余ったスプロケットでキーホルダーを作ろうとは思いませんでした。
でも、ブレスレットならできたかも・・・。
(冗談です)

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ペーパースタンド(ホルダー)

2012年01月28日 22時40分30秒 | その他
100円でいろんなものが手に入る100Yen Shopは、私もよく利用します。
「こんなものがあれば良いのに・・・」というものが、商品化され販売されています。
今では、どこの100Yen Shopでも手に入る「ペーパースタンド(ホルダー)」の話です。

まだ、100yen Shopで扱われていなかった大昔、バラエティショップで写真やメモ用紙を挟むペーパースタンドを見かけたことから始まりました。

ベース部分とクリップをつなぐ首の部分に使われているワイヤーが、ブレーキワイヤーを使っているように見えたので自作してみることにしたのです。

最初に作ったのがこちら↓





自宅で余っていたアルミ板をベースにステンレスのブレーキワイヤー(使用済)を使って製作。
(アルミ板が余っている家ってどんな家でしょうね)
問題は、アルミ板の厚みが薄く、ワイヤーの差し込み量が少し足りない感じがすることです。
ベースとワイヤーは、エポキシ樹脂の接着剤で固定しました。


次に製作したのがこちら↓





ワイヤーの差し込み量を優先してアルミ円柱を使用ました。
ワイヤーにカンパのブレーキワイヤーを使いシールも貼って、自転車マニアっぽくしました。
(昔のカンパ ワイヤーは、黒っぽいのでマニアが見れば、それと分かるものです)

ところが、これにも問題が・・・
ベース部分が小さく軽すぎて、クリップに写真を挟むと安定感が悪くなることです。
単体で見ているといい感じなんですが。


そこで、ベースに真鍮を使いました。↓





前作でカンパのワイヤーを使ったのですが、さらにそれを強調するために「タイコ」(ワイヤーを引掛ける部分)にあるカンパの「C」マークを加えました。
見る人が見れば、「おおっ!」と思うように。
(ただ、これまで他人に見せたことはないです)






このサイズであれば、安定感も抜群で当初の目的も十分果たします。
放っておくと真鍮が黒ずむのが玉にキズです。


いつしか100Yen Shopで売られるようになったペーパーホルダー。
そんなに時間をかけて作る意味もなくなり、工作も止めました。





右から2番目が、100Yen Shop で販売されたいたもの。
ベースは、金色に着色されていますがプラスチックです。
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初代 DURA-ACE その5

2012年01月27日 22時27分03秒 | パーツ
現在でも使用している 初代 DURA-ACE のハブです。





当初、ロードで使っていたものをMini Velo に転用し、こちらも既に30年以上。
時間は経過していますが、Mini Veloなので、それほど遠乗りはしていません。
ですから驚くほどの距離は使ってはいません。





こちらは、パーツで保管しているもの。
ロードでは、スペアホイールと合わせて2セット保有していました。
一つをMini Velo、もう一つがこれです。

初代 DURA-ACE の時代は、リアエンド幅 126mm(6S)用と120mm(5S)の2種類が併存している時で、ロード用に使っていた126mmハブの中空シャフト、スペーサー、クイックリリースを120mm用に交換し、Mini Veloに使いました。




クイック部。
(一部メッキ部分が、発錆しています。)

カンパの旧レコード ハブは、ピカールで磨くとピッカピッカになるアルマイト仕上げですが、このDURA-ACE は着色した厚めのアルマイトで覆われているような仕上げで、杉野 マイティコンペ クランク等と同じです。
ピッカピッカになる旧レコードは、パーツとして美しく手入れも楽しいですが、逆にDURA-ACEの仕上げは、汚れが目立たずMini Veloのようにチョイチョイ乗ってあまり掃除をしないバイクには都合が良いです。


ブレーキの項目で「歪んだアーチを交換した」と書きましたが、交換したアーチがこちらです。




試しにアルマイトを剥がしてみました。
耐水ペーパーでシャカシャカ、シャカシャカやってピカールで仕上げるとピッカピッカに。





ハブのアルマイトと比べると違いが分かりますでしょうか?

ちなみにアーチの真ん中ぐらいにある穴は、キーホルダーにしようと思ってあけた穴です。
このアーチでは、何のマークも特徴もなく、何より大きすぎてキーホルダーには不向きでした。
こんなことを時間をかけてできた時代が懐かしい・・・。

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初代 DURA-ACE その4

2012年01月25日 20時50分58秒 | パーツ
初代 DURA-ACE のブレーキ本体です。




こちらも現役。
自称プロムナードで使用しています。
(プロムナード? ポタリング車?の話も別に機会に・・・)

DURA-ACEのブレーキ本体も私にとっては、鮮烈でした。
カンパの半分ぐらいの価格で、しかも本格的なレーシングパーツの登場でした。
当時、カンパ以外のブレーキといえば、外国製でユニバーサルやマハック、国産でDIA-COMPE(吉貝)があったのですが、カンパと比べると機能もデザインもその差は大きく、洗練されたものとは言い難かったからです。

チェンホイルを杉野、ディレーラーにサンツアー(サイクロン)を使ってもブレーキは DURA-ACE という組み合わせは、かなりあったように記憶しています。
ブレーキは、その後 DAIA-COMPE、サンツアーシュパーブがカンパ似の洗練されたモデルをリリースし、選択肢が広がりました。

このブレーキを満足して使ってはいたのですが、不具合にも遭遇し、補修パーツで補うこともありました。
阿佐ヶ谷の「フレンド商会」さんには、このDURA-ACEの補修部品が充実していて大変お世話になりました。

不具合は、内側のブレーキアーチが歪んでしまったことやクイックリリース部のメッキされた板形状のパーツが変形したことなどです。
しかし、いずれも店頭で補修パーツを手に入れることができたことを考えると、少なからず同様の不具合があったのかもしれません。

数年後、念願の! カンパのブレーキを購入したことで、カンパと比べ初代 DURA-ACE は柔らかかったことに気づきました。

度々ブログに登場する「ホルクス」をオーダーする際、横尾氏に「ニューサイクリング」誌の海外レース記事で見たジモンディのビアンキ(だったと思います)のように、ブレーキシャフトの直付けをこのDURA-ACEでお願いしたところ、「カンパのシャフトなら固くて良いが、DURA-ACEだと柔らかくて曲がりやすい。直付けすると後々大変だからやめた方が良い。」とアドヴィスを受け、結局、直付けを行いませんでした。
プロショップの方のノウハウは、私のようなホビーユーザとは比べ物にならないものがあるのだと感じた時です。
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