自転車にまつわる四方山話(よもやまばなし)

自転車に関する気ままなブログです。

創刊号 その8 「CICLISTI」・「CICLISSIMO」

2012年07月29日 17時28分03秒 | 
「CICLISTI」(チクリスティ)






2004年5月に創刊しました。
この年の2月にマルコ・パンターニが急逝し、創刊号の巻頭はパンターニの追悼記事で始まりました。
パンターニのデビューから栄光、悲劇が詳しく載っています。

「CICLISTI」は海外レースを中心に迫力ある写真が掲載された本格的なロードレース専門誌の登場でした。
海外のリアルレースシーンがこれだけ掲載できるのは、監修が砂田弓弦氏だったからです。
出版社は飛鳥新社。
写真集と言えるほどの装丁で、特に創刊号は光沢のある金色仕上げに創刊号にかける意気込みが感じられました。

しかし、2号は、約1年後の2005年3月の発売となり、もう少し発行間隔が短いと思っていたのだけに残念でした。



「CICLISSIMO」(チクリッシモ)





「CICLISTI」の全くの焼き直しで創刊した(と私は思っています)のが、「CICLISSIMO」です。
本屋で「CICLISTI」と思って手に取ったら「CICLISSIMO」だったというのものです。

出版社が、飛鳥新社から八重洲出版社に代わったものの砂田弓弦氏の監修で、内容はほぼ同じ。
出版社を変更して誌面を継続したというパターンでしょう。
サイクルスポーツを発行している出版社だけあって広告掲載も集まり、販売価格もリーズナブルになりました。
この本は、現在でも継続発行されています。
日本人目線の海外ロードレース記事なので読みやすく感じます。
選手のリアル表情、ライディングシーンの写真掲載を今後も期待したいです
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創刊号 その7 「CYCLE FIELD」・「FIELD BIKERS」

2012年07月22日 21時10分24秒 | 
「CYCLE FIELD」





ブログタイトルが「創刊号」でありながらこの本は、No.4です。
No.4の発売は1994年4月頃なのですが、月刊ではなかったようなので創刊号が一体いつだったのかは不明です。
残念ながら手元にあるのは、このNo.4からです。

バイク雑誌「CYCLE SOUNDS」の別冊という位置づけで、出版社は「山海堂」です。
出版には詳しくないのですが、「山海堂」は工業系の出版社で2007年に倒産してしまったようです。

「CYCLE FIELD」は、1994年(もしくは、1993年)頃から始まり1996年頃まで続きました。
「アウトドア志向の自転車ツーリングマガジン」がコンセプトで、内容はコンセプト通りツーリングが主体でした。
かなりコテコテのツーリング記事だったと言えます。
それもそのはず、編集長(?)が、大前 仁氏 で、編集者が 今井 ちづか氏でした。
大前氏は、今でこそ「サイクルスポーツ」で新城選手のレースレポートや写真を撮っていますが、元々は知る人ぞ知るツーリスト(しかも山岳も含め)。
更に、今井氏も「ニューサイクリング」で編集をされていた方(だと思います)。

ツーリング主体の本ではありましたが、まだまだ自転車の認知度が低い時代で発刊の時期が早かったのかもしれません。
3年余りで姿を消しました。


・・・ところが、1996年の12月に「FIELD BIKERS」が創刊したのです。





先の「CYCLE FIELD」とタイトルが酷似。
しかも内容まで!

内容が酷似していたのは、編集長が 今井 ちづか氏だったためです。
編集者も数名が「CYCLE FIELD」と同じメンバーでした。
想像ですが、「CYCLE FIELD」のコンセプトを継続発行するために出版社を代えたようです。
「自転車のある自由時間を創造する」とキャッチコピーにはあります。

発売所が「芸文社」で、「プレイドライブ」(自動車雑誌)増刊という位置づけのようで発行所が、「フィールドライフ」でした。
隔月の発行で、2000年頃までが手元に残っています。
こちらもいつしか姿を見なくなりました。


現在のように自転車人口が増え、楽しみ方も多様になった時代であれば、違った評価だったのでしょう。
このジャンルの雑誌、現在では「自転車人」が似たジャンルの本かもしれません。
すそ野が広がるとニーズも多様化し、楽しみも増えるものです。
現在発売されている自転車雑誌は一体何誌あるのでしょうか?
とても全部を把握することはできません。




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創刊号 その6 「SPORTS BICYCLE」

2012年07月21日 21時27分08秒 | 
少し古い本になりますが、1988年4月に発刊された「SPORTS BICYCLE」です。





最初に発刊されたこの本も「Vol.1」とか「No.1」の記載はありませんでした。
巻末に、「次回発売、No.2は、10月発売。ご期待下さい」という記載がありましたが、読者から広く情報提供を求めるコメントもあり、「とりあえず第1号、発刊!」だったのかもしれません。
その後、半年毎(不定期?)に発刊されたようです。

私の知る限りでは、No.10 まで続いたと認識しています。

No.10 の表紙は、↓です。





表紙のデザインも当初とは全く異なり、かなり洗練されたものになっていました。

No.10は、1992年4月の発売です。


内容は、海外のロードレースレポートや走りに関する記事が多く、パーツ系の内容は比較的控え目でした。
当初から編集に藤下雅裕氏が加わっており、メカニカル面やライディングも写真入りで登場しています。

さてこの雑誌、出版社はどこかというと、「山と渓谷社」。
同社にすると、ちょっと意外な感じの出版物でした。

その後「ヤマケイ」は、前回ご紹介した「自転車人」を発刊しました。
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創刊号 その5 「自転車人」

2012年07月20日 23時53分58秒 | 
「自転車人」





身近な乗り物「自転車」でどこかに出かけたくなった人が、「ちょっと買って読んでみよう」と思う本です。

この本も、以前の「自転車生活」(現在の「BICYCLE PLUS」)と同じジャンルで、「サイクルスポーツ」や「BICYCLE CLUB」ほど本格的ではなく、軽い気持ちで自転車に乗ることをコンセプトにして創刊したようでした。
創刊時期も、同時期で、2005年7月(Summer)です。

当初、キャッチコピーは「マイペースで走る、大人のバイシクル・マガジン」でした。

「自転車生活」(現在の「BICYCLE PLUS」)が、シティ系に対してこちらはカントリー系?。ツーリングを主体としています。出版社が、「山と渓谷社」なのですごく「ヤマケイらしい」気がします。

とは言え、フレームビルダーの特集があったり峠の特集があったりで徐々にマニアックな内容になっています。
読者の知識や乗車レベルが上がるにしたがって内容も高度にならざるを得ないのでしょう。

現在では、かなり本格的ツーリング雑誌でコンセプトも「五感を刺激する快走サイクリングマガジン」となっています。

最初は、ビギナー向けだったものが何年か経つとそうではなくなり特徴が消えるのは雑誌の宿命でしょうか?



「自転車人」から派生したのかこんな本もあります。

「TOKYO 自転車人」





出版社は同じ「山と渓谷社」。
Vol.1は、2006年9月に発刊です。
私の知る限りでは、Vol.3まで出版されています。

TOKYOと限定的な名を付けているだけあって東京都内のポタリングを主体にしていました。
パーツや自転車よりも、初心者でも楽しめるコース紹介が主。
そのコースは距離も短めで、身近にある自転車でぶらっとでかけるのに良いコースが紹介されています。





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創刊号 その4 「ロードバイク ライフ」・「自転車生活」・「BICYCLE PLUS」

2012年07月17日 19時44分00秒 | 
創刊号シリーズ。
今回は、出版社です。
出版社と言えば、「BICYCLE CLUB」です。
創刊当時の「BICYCLE CLUB」、写真は綺麗なのですが、やたらと理論や検証記事が多く取っつきにくい自転車雑誌でした。ずっと購読していたのですが、最初の頃のものは手元に残っていません。

やがて、大きく路線変更し、現在のスタイルとなってからは総合自転車雑誌としての地位を確立しました。(勝手に私が思っているだけです)

この出版社は、多くの自転車関連本を出版しています。
そんな中で単発ではない雑誌を取り上げてみました。



『ロードバイク ライフ』





”最初の”発刊は、2005年7月。

この本には、「Vol.1」の表記がないので、当初は単発ムック本だったと思われます。
内容も盛りだくさんで、パーツや用品、ライディング、そして完成車とロードバイク全般を網羅していました。

その後、Vol.2が出てから不定期?に発刊されているようです。
結果的に、”最初の”発刊が「創刊号」ということになるのでしょう。
ロードバイクに特化しているので、発売されると購読していますが、いつ発売されるのかよくわからないのが難点です。

当初表紙のサブ・キャッチコピーが、「大人のための Road Bike Follow up Magazine」とありましたが、いつの間にか、「大人のための究極スポーツ&ホビー」に変わっていました。
背表紙には、旧来の「・・・Road Bike Follow up Magzine」が残っています。

2011年7月 Vol.8 以降、お休み中?



『自転車生活』





創刊は、2005年9月。

ジャンルに特化したものではなく、名称が表すように日常生活の中で自転車をどう楽しむかをコンセプトにしているようでした。
マニアには物足りないものの、自転車専門誌の専門用語やパーツディテールは求めていない人には良いのでしょう。
最近の傾向として、このジャンル(読者層向け)の本は、多いように思います。




そして、『自転車生活』は名称変更し、
『BICYCLE PLUS』となって「新装刊!」されました。
コンセプトは、「自転車生活」を継承しています。





表紙もコジャレタ感じになりました。
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