自転車にまつわる四方山話(よもやまばなし)

自転車に関する気ままなブログです。

DeRosa 40th その12 (パーツ)

2017年05月29日 21時58分14秒 | パーツ
アッセンブルされていたパーツの話

前所有者があまり乗っていなかったと思われる理由は、随所にあります。
まずは、チェーンホイール



53×39 という大きなアウターが装着されていますが、歯先の減りはほとんどありません。



あまりにもきれいなので、減ったチェーンリングを交換し、下位グレードの歯に交換しているのか気になるところですが、クランクの位置の裏側にチェーン脱落防止のピンがあるので、Cレコード純正チェーンリングであることは間違いなさそうです。

スプロケット
乗った分だけ減るといえば、スプロケットも同様です。



こちらも掃除をしてやるとピカピカに。
メッキの剥がれもなくチェーンの跡も目立ちません。



歯数は、13・14・15・16・17・19・21・23Tの8S
1995年モデルです。


チェーン

チェーンは、SACHS (sedis)






1992年、エルゴが最初に登場した際、セットに組み込まれていたのは、Rohloff(独)でした。


(これは予備用に購入したもの。Wippermann Connex の扱いが楽で調子も良いのでそちらを使用)




1997年に9S化されたエルゴからは、カンパ純正のチェーンとなりましたので、SACHSのチェーンはその過渡期にアッセンブルされていたものです。
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フレームからの異音

2017年05月28日 17時36分06秒 | メンテナンス
このブログを訪れる方の検索ワードで意外に多いのが「カーボンフレーム 異音」。
カーボンフレームのどこから発しているのか分からない異音に悩んでいる方が多いということでしょうか。
原因を一つずつ潰していくことになるのですが、思ってもみなかったことが原因であったりするので、作業は大変です。
「怪しい箇所をいじってみては試乗し、改善を確認を確認する」時間のかかる作業ですが、根気よく対処するしかありません。

ここ最近、DeRosa Merak でペダルを強く踏み込むと異音がするのが気になりだしました。
症状は、左を踏み込んだ時で、クランクから「カチッ」、「チッ」といった音です。
普通に回しているとしません。
さてどうしたものか。

ひと通り怪しい箇所は当たってみましたが異常はなさそうです。
となると、原因は前回と同じ場所?

以前も同じような異音に悩まされて、1ヶ月間あっちこっち触ってたどり着いた原因が、フレームエンドのディレーラーブラケット取り付け部分でした。
エンド部の異音をフレームが増幅し、全く違うところで異音がしているような錯覚を起こしていたのです。





前回、緩み防止のためにロックタイト222を塗布して締め付けたビスを外してきれいに掃除し、もう一度ロックタイトを塗布して締め付けます。



DeRosa に限らずカーボンフレームは、ディレーラーブラケット部分が補修できるようにするビス止めされています。
滅多に緩むものではありませんが、異音が出た時の原因追及箇所の一つに入れておくのも良いかもしれません。




先週メンテナンスし、今週乗ったところおかげさまで異音は止まっていました。
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Campagnolo 95 エルゴパワー

2017年05月11日 22時25分54秒 | パーツ
1995年モデルのエルゴパワー



1992年に登場したエルゴパワーは、その後、毎年のようにマイナーチェンジを行いこのエルゴはブラケットがカーボンとなったモデルです。

初代は、レバー部分がアルミのムクだったようで、ごつく重量もありました。



凝った機構も搭載していて、シフトレバーの戻り位置を調整することもできたのです。





長年の展示か経年劣化によるものかエルゴのレバーパッドは、汚れた感じが強かったので外して洗うことにしました。
エルゴのレバーパッドは、取り付け取り外しに苦労します。

悪戦苦闘しながら作業をしていると、ムリに伸ばしたこともあり、ズルッ。
裂けてしまいました。



これは一大事!
「これほど古いレバーパッドを探すのは大変かも~」とショックを受けつつも補修パーツを探さなければなりません。
まず当時のスペアパーツリストを調べてパーツナンバーを確認。
すると 品番EC-RE222であることが判明しました。



その品番を頼りにネットで検索。
残念ながらこの品番では目ぼしい情報がほとんどヒットしません。
この当時のパッドは、全グレード共通だったので、見つからなければ、最悪、下位グレードをレバーごと購入してパッドだけ交換する!?などという本末転倒的なことも考えましたが思いとどまり、時間を掛けて探すことにしました。

手始めに、ブログをよく拝見する目黒のビンテージサイクルショップさんに問い合わせたところすぐに在庫があるとの回答。
驚きと喜びですぐに購入を伝え手元に届いたのが、こちらです。



品番は、EC-RE500



この頃のスペアパーツは品番が毎年変わり、互換品がこの品番だったようです。
それにしても、20年以上経った今でも純正品が手に入るというのがカンパの凄いところです。



パッドを外したエルゴの駆動部をブラケットの隙間から掃除したのですが、これを機会に思いきって分解メンテナンスすることにしました。
一度、取り付けてしまうとなかなか外してまでメンテナンスする機会は無いだろうとの思いからです。

以前、10Sエルゴを分解したことがあるものの、時間も経過し記憶も薄らいでいるので作業工程は一から見直しです。

「カンパニョーロ エルゴパワー 8S オーバーホール」で検索すると、分解整備の過程をきめ細かく写真で説明されているサイトにヒットしました。
非常によくできたブログで大変参考にさせて頂きました。




(分解を始めたところ)


機構は、以前分解した10Sエルゴと同じなのですが、結局、分解して整備し、組み立てるまで3時間もかかってしまいました。

おまけに組み立て終わったと思って片付けているとワッシャーが1枚残っているのを発見し、再度、分解・組み立てを行う始末。
ゴールデンウィークの情けないメンテナンス作業でした。
慣れれば、1時間ほどでできると思います。

無事、メンテナンス終了。
動きも滑らかでイイ感じになりました。



補足ですが「エルゴパワー 歴代」で検索すると、これまた「超」カンパマニアの方のブログにヒットします。
エルゴパワーの全モデルを比較し、その微妙な違いを解説しているブログです。
カンパファン、恐るべし、です。
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3T 2002 EVOL

2017年05月10日 22時09分59秒 | パーツ
40 Ugo DeRosa と刻印の入ったステムは、3Tの「2002 EVOL」です。



ステムトップが緩やかに湾曲したデザインは、自ら選ばないタイプなのですが、DeRosa が選択したデザインのである上に、刻印入りなのでもちろん使わせて頂きます。

機構は面白く、ヘッド部分のプラスチックカバーを外すと可動するクランプ部が現れます。



アルミスレッドステムの多くは、ハンドルバー装着時にブレーキブラケットを外さなければならないのですが、このステムはクランプ部を開放することで簡単に脱着することができます。



全面から4本ビスで固定するような武骨なものもありましたが、これはシンプルなデザインでありながら便利な機構です。
こういった機構は、恐らくこのステムだけではないでしょうか。
DeRosaが選んだ理由が納得できました。
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DeRosa 40th その11 (刻印パーツ)

2017年05月09日 21時09分31秒 | 完成車
完成車ならではの DeRosa らしさは、パーツへの刻印であったり、切削面へのペイントによる演出もあります。
チェーンリング、ステム、ブレーキレバー、シートピラー等への凝った彫刻は、1970年代から行われ、レース器材でありながら個性と優雅さを兼ね備えていました。

この 40th Anniversario も完成車で販売された証しとして一部パーツに彫刻が施されています。

シートピラー



両サイドに「40 Ugo DeRosa」の彫刻




エルゴレバー



レバー部上端に同様の彫刻



ステム



フロント部に彫刻



彫刻も随分複雑なものになっています。
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