自転車にまつわる四方山話(よもやまばなし)

自転車に関する気ままなブログです。

DeRosa Merak メラク その10

2011年06月30日 22時43分08秒 | 完成車
Merakの特徴の一つは、ヘッドから入るディレーラーケーブルです。



ヘッドチューブにディレーラーケーブルのアウターカップを備え、スムースなワイヤリングを可能にしています。
とは言え、この位置ですとそれなりにステムが長くないとケーブルが窮屈にもなります。




上手く収まったアウターケーブルです。



実は、ここに至るまで一苦労があったのです。
Merakにセットしたのは、2008年モデルのカンパ・レコードセット。ブレーキブラケットに赤いロゴの入った
限定版です。
このモデルのエルゴレバーは、2000年にカーボンとなって10年近く経過し、その間マイナーチェンジを行い
かなり完成度も高いものです。そこに「限定版」という誘惑の言葉が心を動かしセットで購入したものです。
ちょっと残念なことに、翌年、レコードはフルモデルチェンジをし、上位機種のスーパーレコードもリリース
されました。
個人的には、フルモデルチェンジ前となる旧モデルのレバーの方がデザイン的には好きでした。
使い心地にも全く不満もありませんでしたし。

2008年モデルで組み付けを進めていく中で、ヘッドチューブのアウターカップにアウターが入らないというこ
とが発生しました。
最初は、塗装がまわり径が細くなってしまっていると思い少しヤスリを当ててみました。
しかし、意に反してそうではありませんでした。ノギスで内径を測ってみると4.2mmぐらいです。
アウターの外径を測ると4.5mm!
これでは、絶対入らない!!
DeRosaにやられたかな?

半ばあきらめて、ではどうやって対処するか?を考えました。
思いついたのは、段違い(?)になったアウターカップを使うことです。アウターセットに入っているのに
使う機会がなく、余っているものです。
これを使って組み付けてみました。



組み付けては見たもの、アウターカップの収まりはしっくりいかず、がたつきもありイマイチです。
Merak完成車の写真を片っ端から調べてみましたが、この方法で組んでいるものなどありません。
やっぱり何かが違う・・・。

アウターの外径で細いものがあるのか?
そうだったのです。
カンパは、モデルチェンジした際にアウターケーブルの外径を4.5mmから4.1mmに変更していたのです。
こんなことは、プロショップでは誰でも知っていることかもしれませんが、趣味で楽しむ者にとっては難解でした。
カンパのホームページ、テクニカルデータにもよく見るとでていました。

ショップでニューモデルのケーブルセットを購入し組み付けたのが、上の写真です。
ひと口に「ケーブルセット」と言いますが、価格はそれなりにします。
やっぱり物好き趣味人でなければ、理解できないことかもしれません。
コメント (1)
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DeRosa Merak メラク その9

2011年06月02日 22時09分04秒 | 完成車
個人で海外サイトから購入したフレームなので、できるかぎり自分で組み立てたいと
考えていました。
海外で購入したフレームをショップで加工してもらうことはとても気が引けます。
しかし、BB30だけは手に負えませんでした。
カンパは、BB30取付け用の専用工具を出しています。その値段、2万円に届くほどのもの。
恐らく一度使うと二度は使わない工具に、それだけの出費はできません。
専用工具の機能は単純なので他の工具でも流用できそうなのですが、BB30そのものを
扱ったことがなかったので、いきなり冒険も怖くここだけはショップにお願いすること
にしました。
快く引き受けて頂いたショップに感謝です。



取付け後の右側です。



ここらは、左側。





BB30のカップの内側には、紙のようなものがついています。
これは、なんだ?
破っていいものか?
どうやら、防水シールのようです。
BB30では、BBの中にベアリング入っていません。そのためこういった簡易な防水シールで
賄えるのでしょう。
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DeRosa Merak メラク その8

2011年06月01日 22時26分23秒 | 完成車
カーボンフレームの中には、フォーク込みで1Kgを切るような軽量なものもあります。
Merakは、超軽量という部類のものではありません。






本体で、ちょうど1.2Kg



フォークで400g

合計で 1.6Kg です。
カーボンフレームとしては、普通の重量です。





さて、いよいよ組立です。
Merakは、私がこれまで扱ったフレームとは異なる点があります。
それは、BB30 です。

BB30 は、私の中の常識を混乱させるパーツでした。
「BBワンに圧入する」というものだからです。ねじ込みではなく、はめ込むだけです。
カンパのホームページには、取り付け方法が動画で掲載されています。(カンパの情報提供も
非常に進んでいます。)

BB30は、ウルトラトルククランクとの組み合わせで成立するシステムでもあります。
しかし、それだけにある程度、BBの精度が必要なはずで、カンパのテクニカル・マニュアルにも
その数値が示されています。
BBの幅で、68mm±0.2

MerakのBBの幅を測ると上記の数値に収まっておらず、少しオーバーしています。
どうやらクリアの塗装がBBに付着し、その厚み分がオーバーしているようです。
従来のスチールフレームのBBであればフェイスカッターで表面を整えれば良いのですが
BB30では径が大きくなったためにフェイスカッターが使えません。
さてどうするか?
そのまま目を瞑って取り付けてしまうか、何らかの方法で削るか。

最初に考えたのは、耐水ペーパーで表面を削ることです。しかし普通にやれば均一に削ることは
できない。そこで、角材に耐水ペーパーを巻き付けることにしました。
恐る恐る試してみます。
あまり効果があるように思えないのですが、やっているうちにクリア塗装がペリッと剥がれました。
おっつ。クリア塗装は、ひっかくと剥がれる!
次に試みたのは、カッターの刃で削ることです。これは、大正解。
塗装だけをきれいに剥がすことに成功しました。

BBの幅を測ると許容範囲に収まっていました。
 





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