自転車にまつわる四方山話(よもやまばなし)

自転車に関する気ままなブログです。

Cinelli Super Corsa チネリ スーパー コルサ その4

2011年10月31日 23時48分49秒 | 完成車
フレーム素材は、コロンバスのSLXです。



この当時、輸入フレームのスタンダードだったものです。この後、フレーム素材は、ニバクロームやアルミ
といったものが主流になり現在のカーボンへと進化していきました。


スチールフレームのプロポーションを決めるフロントフォークの曲げです。



フォークの曲げは、工房・メーカーによって本当に千差万別です。
現在も販売されている各社スチールフレームのフォーク曲げの特徴を比べてみるのも面白いと思います。


このフレームのヘッド小物は当然スレッドタイプですが、規格はイタリアンではなくイングリッシュ
(=JIS)です。



実は、BBもイタリアンではありません。68mmです。



(チェンステイのブリッジは省略されています。)

輸入バイクで注意しなければ、規格の互換性です。イタリアンバイクだからイタリア規格と思い込まず
必ず確認した方がよいです。
純国産のKiyo Miyazawaは、BBがJISでヘッドはイタリアンでした。

ついでと言ってはなんですが、シートステイのブリッジもチネリ製です。



分かりずらいですが、「C」の刻印があります。


フレームの乗り心地についてですが、路面からの振動をストレートに乗り手に伝えることなくうまく減少
させ小刻みな振動によるストレスを感じさせません。
適度なしなりと反発からペダリングもしやすく、ダンシングしてもそのしなりがうまく作用するようで
良く進みます。
今でも販売されている人気のフレームは、スチールフレームの特徴を今に伝えているのではないでしょうか。

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2011年 秋 関戸橋 フリーマーケット

2011年10月29日 22時54分43秒 | その他
関戸橋のフリーマーケットは、4月と10月の第3土曜日に開催されます。
2011年 秋の開催は、10月15日(土)の予定でしたが、午前中は雨。
雨の場合は、翌週に延期となりますが、翌週の22日(土)もあいにくの天気。
こうなると、翌々週に延期となるのか、中止となるのか・・・。

今日29日(土)は、雲一つない秋晴れ。関戸橋は、いつもロードで走るコースなので覗いてみました。



すると、禁止看板が。

春のフリマの様子をこのブログでも書きましたが、近年の自転車ブームもあってか集まった人数はかな
りのもので盛況でした。しかし反面、社会ルールに反する行為も目立ち始めこのイベントを快く思わな
い方も多くいらっしゃったのではないでしょか。
地味なフリマであれば容認?できたことも、規模が大きくなることで周囲への影響が大きくなり、知らず
知らずのうちに迷惑をかけていたのかもしれません。
楽しみにしていた私も加害者なのかもしれません。

こういった警告文が掲示された以上、今後の開催は難しいでしょう。
関戸橋のフリマは、主催者がいるわけではありません。参加者個々人の判断が重要です。
マスコミネタになることだけは、避けたいものです。

自転車やパーツの売買だけであればヤフオクでも可能ですが、同じ趣味を持つ者が持ち寄った自転車や
パーツを通じて会話を楽しみコミュニケーションする場として大きな価値があったのだと思います。
このような場がなくなるのは非常に残念です。
別の方法、別の場所ででも開催されると良いと思います。
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Cinelli Super Corsa チネリ スーパー コルサ その3

2011年10月24日 23時48分37秒 | 完成車
現在販売されているスパーコルサと異なるのが、エンドの形状です。
このフレームは、カンパニョーロのロードエンドです。



現在のスーパーコルサのリアエンドは、ストレートタイプで「Cinelli」の刻印があり、ステイパイプにキャップの
ように差し込み溶接する形状です。
近年のスチールフレームの多くは、ストレートの差し込みタイプです。もはや「ロードエンド」は死語となって
しまったようです。

このロードエンドは、エッジをたててメッキを施しています。メッキは、後側だけではなく前側にも施しています。




閑話休題。
このチネリのパーツは、カンパニョーロのコルサ・レコード(Cレコ)の初期モデルです。
ハブは、ラージフランジです。



恐らくカンパ最後のラージフランジハブではないでしょうか。
当時、Cレコのパーツは、白いパッケージの箱に入って販売されていたのですが、このラージフランジのハブ
だけは、茶色の段ボール紙でできた何のマークもない箱に入っていました。その時すでにスモールフランジが
主流で、ラージフランジはそれほど数が出なかったからでしょうか。
このフランジは、独特のデザインで美しいと思います。

フロントのエンド部はかなり削りこまれ、ハブの環に隠れるほどです。

Cレコ初期のクイックレバーのカム部のシャフトは、環を貫通していません。(リアエンド 写真参照)
この数年後、旧来の環を貫通する形状に変更されました。カンパは、Cレコのリリース時に新たな取り組みを
いくつか試みましたが、コストからか耐久性からかその後見直したことも多くありました。
クイックレバーのカムもその一つかもしれません。




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Cinelli Super Corsa チネリ スーパー コルサ その2

2011年10月23日 18時27分42秒 | 完成車
スパーコルサのもう一つの特徴はシート部です。
集合シートステイに「C」マークのバッチ、ラグの前半分にメッキとこちらも長く変わらぬデザインです。



先日、たまたま見かけたスパーコルサと思わしき自転車は、ポップなカラーリングでフォーククラウンもラグも
シートもすべて塗装され、メッキのないものでした。なで肩のフォーククラウンには、「C」の彫刻、フレーム
には「Cinelli」と入っていたので紛れもなくスパーコルサだと思うのですが、こんなカラーもあったのかと
初めて知りました。



シートピンは専用のもの、「C」のバッジは少し変色しています。シートピンもバッジも補修パーツとして販売
されているようです。


ボトムブラケットは、「スポイラー」という名の、これもチネリ製のロストワックスです。



特徴は、裏側にフィンのような、カバーのようなものが付いていることです。





このフィンのようなのものは、「特徴」ではありますが、あまり意味をなすものとは思えません。

BBには、肉抜きが施されています。
肉抜きの内側に見えるのは、「ウォーターシーフ」です。
最近のBBでは、ほとんど見かけることがなくなってしまいました。この話は、別の機会に書きたいと思います。

チェンステイのブリジッは、省かれています。

今も販売されているスパーコルサにも、この「スポイラー」BBが使われています。
ショップに吊るされているフレームの裏側を覗いてみてください。

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Cinelli Super Corsa チネリ スーパー コルサ その1

2011年10月22日 22時41分09秒 | 完成車
チネリのスーパー・コルサです。
フレームは、1990年頃のものです。



パーツは、当初、Kiyo Miyazawaに搭載していたものを一部を除きほぼそのまま移植しています。
全体としては、FET(極東)の当時のカラー冊子カタログに掲載されていたスパー・コルサとほぼ同じ仕様と
なっています。

今では、1年を通じてあまり乗る回数の多くない自転車ですが、大切に保管し、メンテナンスも都度行い
いつでも乗れる状態を保っています。


チネリのスーパー・コルサは、現在でも販売されている息の長いモデルです。
古くは、力道山(もはや伝説となったプロレスラー)が愛用したことや1964年の東京オリンピックを通じ
その後の日本のロードレーサー(ロードバイク)に多大な影響を与えた自転車としても有名です。
当時のチネリマークは、「紋章」というに相応しい重厚感のある凝ったつくりのものでした。



(これは、鉄ステムについているバッジ 旧マークです)

コロンボグループに買収されたあたりから現在の「C」マークに変わり、アーティスティックなデザインを
多く取り入れたバイクも目立つようになりました。
その中にあってスーパー・コルサだけは、多少の変更を行いつつも今日まで生きながらえいまだに多くの方に
愛用されています。



スーパー・コルサの特徴と言えば、フォーククラウンとシート周りでしょう。



なで肩のフォーククラウンはフォークパイプの内側に差し込むタイプで、ショルダーが水平で角ばった「いかり
肩」が流行った時代やMTBの影響からか「ユニクラウン」が主流になった時代をも生きながらえた不朽の名作
と言えるでしょう。
このフレームには、ショルダーに「C」マークの刻印があります。また、すぐ下、フォークには「C」マークのロゴが
プリントされ、更によく見るとメッキされたヘッドラグの下にも小さく「C」の刻印があり、スーパー・コルサを
強く主張しているように感じます。



ラグの「C」刻印は、上のヘッドラグにもあります。
ラグは、チネリのロストワックス、ショートポイントラグです。

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