自転車にまつわる四方山話(よもやまばなし)

自転車に関する気ままなブログです。

BB30 異音 と Praxis Conversion(コンバージョン)BB

2019年06月16日 16時31分39秒 | メンテナンス
ライド中の異音は、たとえ小さなものでさえ気になるもの。
乗る楽しさも半減してしまいます。
その原因を解消しようと試みるもののなかなか突き止められず、考えられるものをひとつひとつ対策しては、乗りに行くことを繰り返す・・・。
なんのために乗っているのか分かりません。

「シッティングでペダルにトルクをかけると「カチッツ、カチッツ」と異音がする」
以前も同じような症状が出て、BBをバラし、グリスを入れ直したことがありました。
ちょうど1年前のことです。
またか・・・。

異音がするのは、DeRosa Merak(2010年)BB30 カンパ ウルトラトルクを使用 
ネットを検索すると、「BB30 は、異音がする」との情報がたくさん出てきます。
何とか対策できないものかといろいろ調べてみると、
Praxis Works のBB30 Conversion BB For CAMPAGNOLO ULTRA TORQUE Cranks
にたどり着きました。
BB30 の内側にスリーブを入れ左右で固定するという機構です。
カンパ純血を守りたかったのですが、今回はこのPraxis コンバージョンに異音解消をかけてみることにしました。

まず用意するもの


ウルトラトルククランク用BBカップ締め付けスパナ これは、2本必要
プレスフィット BB30圧入
プレスフィット リムーバー
どれも特殊な工具でそう何回も使うものではありませんが、趣味の世界ですから・・・

今回交換する Praxis のコンバージョンBB


入っているのは

コンバージョンBB
ウルトラトルク用の波型ワッシャーとU字型のフック
(ワッシャーとフックは、カンパ純正ではなさそうです)

機構は

左のBBカップとスリーブが一体で、ネジが切ってある右側のカップを締め込むというもの

取説は


日本語版も用意されています

困っている日本人が大勢いるということでしょうか?

取説では、焼き付き防止剤を塗布するように指示されています

パーツには、ブロンズ色のグリスが塗られていたので、同系と思われる FINISH LINE のTi-Prepを使用することにします

さて、作業開始
まず、ウルトラトルククランクの取り外し


外してみると

グリスはしっかり残っています


グリスを取り除いてみても特に異常はなさそうでした

反対側

こちらも特に異常はなし

BB30 の取り外し

リムーバーをBBカップに当てて金槌でたたきます
まっすぐ当てれば問題なく取り外し可能
こんな単純な工具で外せるものなのか、とちょっと感動。

外したBB30

注意が必要なのは、BB下のディレーラー ワイヤーリードの取り付けビス
ほんの少し出っ張る(写真はビスを緩め頭を下げた状態)

いよいよ取り付け

カップ端部に焼き付け防止剤を塗布して挿入


ここまでは手で挿入


ここからプレフィットを装着


取説通りに、ゴム製OリングがBBに接触するところで止めます


右側カップを取り付け

1本のスパナで左カップを固定。
右側のカップを回転させて締め込みます

装着完了


クランク取り付け




無事取り付けは完了したものの、さて異音はいかに・・・


40Kmほど乗ったところ異音は全くせず、症状は改善。
異音の原因は、解消されました。
Praxisa 素晴らしい!

これでストレス無く気持ち良くライドに集中できます。










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ミニベロ フラットバー グリップの加工

2018年01月06日 21時34分50秒 | メンテナンス
ミニベロ フラットバーのグリップは、ブルックスの革製を巻いています。



これは、フラットバー専用。
巻き始めの斜めのカットや巻く角度、巻き終えた時のグリップ幅と全てが絶妙に仕上げられています。
革製なのでそれなりの厚みもあります。



しかし、最近のロード用ハンドルの径の太いものに比べると何とも細く、握っていると疲れる気がします。
旧ミニベロのグリップは、クッション材に革巻きの太めのタイプ。



これは気に入っていたのですが、オポジットブレーキレバーの取り付けに困りそうなので見送りました。

そこで、グリップを太くする加工を考えました。

ホームセンターに行くとスポンジ性のグリップがありました。
試しに購入。



バーには、すんなり取り付けできましたが、この上にブルックスのバーテープを巻くとさすがに太すぎ。
巻く幅も狭くなり、握る部分がぎりぎり手のひら分程度。
これは不採用。

結局、2mm厚のゴム板をグリップ部分に巻き、その上にバーテープを巻くことにしました。



これはかなりイイ感じ。
(自画自賛)



適度なクッション性もあり、仕上げも良くできました。

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Campagnolo Cレコードハブのオーバーホール

2017年06月26日 20時46分47秒 | メンテナンス
DeRosa 40th Anniversario のホイールの準備を進めます。

まず、ハブのオーバーホール。

コルサレコード(Cレコ)ハブは、胴の部分が細身の最後のモデルで、この後のモデルからはずん胴で太く、磨いても光らないアルマイト仕上げとなってしまいました。
特徴は、ダストキャップ。
ロックナットを覆い、ゴミや水分の侵入を防ぐ役割ですが、ハブ本体と一体となったデザインはCレコのこだわりだと思っています。

ところが、厄介なのはメンテナンス。
ダストキャップを外すのに専用工具が必要です。
隙間にマイナスドライバーを挟んでひねれば外せなくはないのですが、ダストキャップにキズが入ってしまいます。
ダストキャップのアルミが柔らかいためのようです。

専用工具は、これ。






外したダストキャップです。



内側にゴムのシールも付いています。

ダストキャップを外せば、後はカップ&コーンタイプの旧来ハブと同じです。





古いグリスを取り除き新しいグリスを入れました。




少し手こずるのは、リアのフリーハブ。
フリー本体をハブから引き抜く際と戻す際にラチェットの爪とスプリングが飛ばないように注することが必要です。
(この作業も多くの方がブログで説明しています。)

ハブ本体をピカールで磨いて終了です。

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フレームからの異音

2017年05月28日 17時36分06秒 | メンテナンス
このブログを訪れる方の検索ワードで意外に多いのが「カーボンフレーム 異音」。
カーボンフレームのどこから発しているのか分からない異音に悩んでいる方が多いということでしょうか。
原因を一つずつ潰していくことになるのですが、思ってもみなかったことが原因であったりするので、作業は大変です。
「怪しい箇所をいじってみては試乗し、改善を確認を確認する」時間のかかる作業ですが、根気よく対処するしかありません。

ここ最近、DeRosa Merak でペダルを強く踏み込むと異音がするのが気になりだしました。
症状は、左を踏み込んだ時で、クランクから「カチッ」、「チッ」といった音です。
普通に回しているとしません。
さてどうしたものか。

ひと通り怪しい箇所は当たってみましたが異常はなさそうです。
となると、原因は前回と同じ場所?

以前も同じような異音に悩まされて、1ヶ月間あっちこっち触ってたどり着いた原因が、フレームエンドのディレーラーブラケット取り付け部分でした。
エンド部の異音をフレームが増幅し、全く違うところで異音がしているような錯覚を起こしていたのです。





前回、緩み防止のためにロックタイト222を塗布して締め付けたビスを外してきれいに掃除し、もう一度ロックタイトを塗布して締め付けます。



DeRosa に限らずカーボンフレームは、ディレーラーブラケット部分が補修できるようにするビス止めされています。
滅多に緩むものではありませんが、異音が出た時の原因追及箇所の一つに入れておくのも良いかもしれません。




先週メンテナンスし、今週乗ったところおかげさまで異音は止まっていました。
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Campagnolo 92 QR ペダル

2016年12月06日 22時45分44秒 | メンテナンス
Crescent で使用しているペダルは、Campagnolo Record の 1992年 モデルです。
カンパのブランドですが、ルックのパテントを使った初めてのクリップ ペダルでした。



このモデルは、カンパの手元シフト「エルゴパワー」が登場したセットでもあります。



驚いたことに、すでに25年も前になります。

最近、ペダル付近から異音がするようなので外してみました。



ボディはかなり傷だらけ。



ペイントしていますが、痛みがひどいので、フリマで見つけた同モデルに交換します。
こちらのほうが程度が良いので。





外したペダルを振ってみると何やらカラカラ音がします。
シャフトにガタがあるわけではありませんが、「もしや中で中で何かが割れているとか・・・」などと考えバラシてみることにしました。

ボディとシャフトを固定してるのは21mmのネジ。
右側は、逆ネジとなっているので注意が必要です。

使った工具は、KTC(京都機械工具)のコンビネーションスパナ。



・・・ですが、その前に購入したのはメガネスパナセット。



ホームセンターで安かったのです。
KTCのスパナ1本より6本セットのほうがはるかに安い。
ちょっと使うだけだからとケチってしまいました。
自宅に戻りペダルにはめてみると、遊びが大きい!
このまま力をかけるとネジ山をなめる!



残念です。
このまま使うわけにはいきません。
ネジ山が薄いのである程度精度の良いものが必要と考え買い直したのです。
余分な出費をしてしまいました。



無事、シャフトとボディが外れました。
以前、LOOKの357を分解した際、ベアリングがシールドタイプだったのでこのペダルも同じだと思っていたのですが、カップ アンド コーンタイプでした。
ちょっと驚きです。
ボディは、ルックパテントですがシャフトはカンパ製。
カップ アンド コーンタイプなのはカンパ製だからかどうかは分かりません。
ベアリング部分は、旧レコードのようにクランク付け根側と先端に離れた場所になく、シャフトの先端部分でベアリング間隔も非常に狭いものです。
カンパの回転部分は、精度も信頼性も高く、この構造も自信があっての構造なのかもしれません。
私のような非力なライダーではビクともしていなかったということです。

さて、「ペダルを振った時の異音はどこからか?」といった疑問。
実はクリートの固定部分が原因でした。
ここは分解ができないのでどうなっているのかわかりません。
想像ですが、スプリングを押さえている樹脂部分が欠けているのではないかと思います。

バラシてしまったペダル。
組み立て直しますが、長いお休みに入ります。
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