杯が乾くまで

鈴木真弓(コピーライター/しずおか地酒研究会)の取材日記

映画&はしご酒交流の先にあるもの

2010-07-01 11:35:17 | 吟醸王国しずおか

 6月27日の吟醸王国しずおかパイロット版試写&はしご酒交流会IN掛川、無事開催しました。その前夜から急に熱が出て、当日はひどい鼻声、翌日は熱をおして仕事に出掛けたため、咳がひどくなり、熱は上がる一方で・・・(でもサッカーはしっかり見ちゃったりして)、久しぶりにこんな季節に風邪をひき、ブログ更新が遅くなってしまいました。

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 27日は15時から掛川駅前の洋酒バー「Pacchi」で『吟醸王国しずおか』パイロット版の試写を行い、上映後は、この企画に間に合わせようと急きょこしらえた特製お猪口を片手に、「Pacchi」「さんぱち屋」「蔵」の3店をはしごしてもらうという趣向。

 

 

 はしご酒というと、静岡で大評判だった4月の『静岡DEはしご酒』に参加された方も多いと思いますが、静岡では市街地5店舗に蔵元さんが一人ずつ待機Imgp2680_2 して、その蔵元さんの酒と各店の特製つまみを楽しむというスタイルでしたね。主宰者の湧登・山口登志郎さんとお仲間が準備に時間をかけ、万全の運営で大成功でした。

 

 

 

 今回のはしご酒は、掛川地区では馴染みが薄く、撮影した蔵元もない『吟醸王国しずおか』という作品を、地元地酒ファンに知ってもらうための応援企画とImgp2679 して、掛川在住の斗瓶会員清水さんとさんぱち屋オーナー有海さんが企画提案してくださったもの。映画制作を、こういうかたちで応援していただけるとは、本当に制作者冥利につきるといいますか、私にとっては映画のことを知ってもらうチャンスになるし、お店にとっても映画をきっかけに地酒の価値を知ってもらうチャンスになる、理想的なWin-Win企画なんですね!

 

 

 お酒はこの企画に協賛してくれた蔵元(富士錦、正雪、初亀、磯自慢、杉錦、喜久醉、若竹、小夜衣)の提供酒と、西部地区の方に馴染みの國香、千寿をスタッフで用意して、3店舗にバランスよく振り分けました。

 参加者はPacchiで試写を観た後、特製お猪口を片手に各店をはしごしてもImgp2672 らいました。基本的に通常営業中なので、おつまみはお店のメニューからオーダーしていただきました。

 

 

 

 私はずっとPacchiにいたので、他の店の様子はわからなかったのですが、お酒のお代り(有料)もけっこうあったようで、お店にいた一般のお客さんも特製お猪口を興味深そうに見ていたとか。お土産にお猪口を買ってくださった方もいらっしゃいました。

 

 参加者はトータルで30名ちょっと。募金額も1万円ちょっとと、“実利”は薄かったものの、このスタイルは他の地域でも、協力店に大きな負担をかけることなくやれるかも…と手ごたえを感じました。

 

 

 

 映画を完成させなければならないのに、そんなお遊び企画で小銭をチマチマ集めている場合か!とお叱りを受けそうですが、映画作りに付帯するこのような企画やアイディアや人的交流が、結果的に映画支援の大きな力になり、映画完成後の先の「酒文化振興」「地域振興」につながっていくのではと期待しています。私の活動も、映画作りが目的ではなく、静岡の地酒を通して地域コミュニティが豊かになることが目的ですから・・・!

 

 

 多大なご協力をくださったさんぱち屋グループの皆様、富士錦・正雪・初亀・磯自慢・杉錦・喜久醉・若竹・小夜衣の蔵元の皆様、そして企画運営に手弁当で汗を流してくれた吟醸王国しずおか映像製作委員会斗瓶会員の清水さん、神田さん、小楠さん、高島さん、櫻井さん、本当にありがとうございました。